バリ島と日本の驚くべき共通点

バリ島というのはインドネシアにある、赤道より少し南の何日かで自転車で回れるような小さな島だ。

インドネシアは1万五千の島があるイスラム教国だが、唯一バリ島だけはヒンドゥー教の島として存在する。
インドからはるか離れたバリ島になぜヒンドゥー教が残ったかはなぞだ。

そんなバリ島に初めて訪れたのだが、あまりに日本と共通点が多く驚いてしまった。

まずは狛犬。
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これも神社の前にあるのだがどう見ても狛犬でしょ!

それから獅子舞。

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鐘や太鼓をチンドンしながら町内を練り歩き、お金を寄付してくれた家やお店の前で、ひとしきり舞う。カチカチ口を開いたり閉じたり、日本の獅子舞とまったく一緒!

そして祇園祭。

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これはバリのお葬式なのだが、鐘をチャンカチャンカ鳴らしながら山車を引くのはどう見ても日本の祇園祭。

日本でも祇園の祭神は「牛頭天王(ごずてんのう」と呼ばれる「牛」なのである。

祇園祭を行う八坂神社の系のご祭神は「牛」なのだ。

もちろん祇園というのは、祇園精舎のことであり、古代インドで仏陀が説法を説いた場所であり。その祇園精舎の東門の石柱の上に牛の彫刻があり、それが祇園と牛の関連のルーツではないかと考えられている。

特に獅子舞や、祇園祭などという人々が行う習俗は、そう簡単に定着するものではない。

それらが、バリ島と日本で非常に似た形で行われているということは、日本の祭りも、古事記や日本書紀などを越えてはるか海外につながる深いルーツがあるに違いない。

ちなみにバリ人も日本に来ると神社に驚き、きっとバリと日本は何か関係があるに違いないと思い、神社めぐりにはまる人が多いという。

もちろん私は「牛」や何かを「像」を信仰したりするより、人間の意識の方がはるかに重要でると思っているが、田園風景も含めて、日本とバリ島とのあまりの共通点の多さに驚いたのであった。
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