映画「この世界の片隅に」見ました!

広島と呉が舞台の映画だったんですね~

見るまで知りませんでした!(^^;

この映画に出てくる地名はすべて知っています。

山や島のシルエットも。

これなんかは草津のおばあちゃんちでもらった嫁入りの着物のシーンだから、向こうの島は似ノ島だなぁって、すぐ私にはわかるんです。

私は広島で生まれ育ち、自転車で呉を回って江田島に走ってフェリーで広島の宇品港に帰るのを子供時代の趣味としていましたからね。

広島の川が描かれていて、土手から石の階段が描かれているじゃないですか。
あれはあの通りです。
あれを下って、魚釣りしたり、色々して遊んだんですよ。

広島では今でも路面電車が走っていますしね。

だから「この世界の片隅に」は完全に私のホームグラウンドの映画です。

生活の様子もあのままですよ。

方言は少々違和感がありますけどね。

私は広島弁のネイティブスピーカーですからね、微妙なニュアンスを聞き分けます。

でも声優さんもよくやっています。

私の父方の祖父は、呉の海軍さんですよ。

私はあったことはありませんけどね。

だからあれは私の物語です。

私の母方の祖母は岩国です。

ですから、広島からの距離感としては呉とほぼ同じです。

祖母は、すずちゃんの生きた時代をリアルタイムで生きています。

ちょうど、すずちゃんの呉の家みたいに、家が少し高いところにあって、周囲に畑があります。

縁側も同じですよ。

このままです。

裏には防空壕もあります。

だから心象風景としては、岩国母の実家は、すずちゃんの呉の家と同じですよ。

まさにあんな生活です。

薪で炊くおくどさんもありました。

井戸もね。

すずちゃんもちっちゃいけど、私の祖母もちっちゃいんですよ!

私なんかは180cmオーバーの身長ですが、たった2代前のこんなちっさい祖母から一体どうやって私みたいなのが生まれたのか不思議でならなかったですよ。

まぁ年取って腰が曲がってたのもありますけどね。

孫の私が盆や正月に行くと、いつも畑をいじってました。

すずちゃんみたいにね。

だから、この映画は私にとっては実にリアルな話です。

祖母はすずちゃんと違って幸い右腕は失いませんでしたけどね。

まぁほぼ同じ体験をしていますよ。

原爆も同時代に生きています。

でもあの頃の話は一度も聞いたことがないですね。

いつもニコニコしていましたからね。

腰は曲がって、顔は猿みたいにしわくちゃですよ。

何があってもひょうひょうとしています。

いつも「それかね。」(そうかね)と言ってニコニコしていました。

まぁもう90何歳かで亡くなりましたけどね。

私は葬式には遅れて到着したのですが、額をなでてやりましたよ。

きっとすずちゃんが年取ったらうちの祖母みたいになったんじゃないかと思いましたね。

畑の様子もそっくりだし。

裏の防空壕には、畑で作ったイモを入れていましたね。もみ殻の中に入れて保存するんです。
そうやって冬を越すんですね。

だからあの映画は私の映画です。

原爆ドームも見慣れているし、江波も草津も呉もね。

みんなよく知っている地名ですよ。

映画で列車で通過する駅もすべて知っています。

海苔も昔は作ってたんですよ。

今は牡蠣ですけどね。

で広島であったこともね。

私はリアルに経験していませんが、直接話に聞いています。

映画の中で呉までたどり着いたけれども、焼けただれて家族にも本人とわからず死んでいったお兄さんいましたね。

あんな話はよく聞きました。

広島では、どうしようもなくて、校庭などで山積みにして、どんどん焼いています。

映画でも描かれていましたが、放射能による後遺症もそうです。

普通に聞いた話です。

ですから、「この世界の片隅に」は私にとっては普通の話です。

別に珍しくも何ともなかった。

言葉も地名も景色も習慣も描かれている内容も、特別なことは何もありません。

みんな知ってることです。

すべて知っています。

しかし、あのいつもニコニコしている祖母もあの頃の話は一度もしたことがないんですよ。

まさにすずちゃんと同じ時代を、同じような家で、同じように空襲を防空壕に逃げながら、広島の近くの町で生きていました。

なんてことはないです。

しかし、それをこんな風に映画に描かれると涙が出るじゃないですか!

映画館を出る時、みんな他の人と顔を合わせないようにしていましたよ。

私も街を歩いててもしばらく涙がこぼれて困りました。

こんなごく普通の人の物語を書いてくれた人がいたんですね。

そして、クラウドファンディングで、多くの人のポケットマネーに支えられて映画化されたんですね。

日本人はほんとうにいい人だ。

すずちゃんも、すずちゃんの周囲の人も、そして映画には描かれなかった何十万人もの背後のごく普通の人も少しは報われたかもしれません。

この映画も描かれている内容も、作られた過程も、ごく普通の日本人ですよ。

珍しいことは何もありません。

ごくありふれた普通の日本人のお話です。

わたしであり、あなたのお話です。

みんなすずちゃんたちと同じ経験をした人たちの子孫ですよ。

いい映画でした。

まだの方はぜひご覧になってください。

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コメント

  1. nen より:

    水彩画のような画面がいいんですよね。
    シン・ゴジラと併せてどうぞ。

  2. 榎本 より:

    >水彩画のような画面がいいんですよね。

     なるほどね~
     ちょっと私は初めてで表現まで鑑賞する余裕がなかったですね。

    >シン・ゴジラと併せてどうぞ。

     推しますね~
     九州ではもう公開が終わってるみたいでした。

  3. nen より:

    シン・ゴジラが凄いのは、映像はもちろんなんですが、3・11以降の日本の危機管理のあり方、縦割り行政の硬直化、有事の際の国民保護、放射能、軍事使用許可の問題とか全部ぶち込んで、しかも一級超娯楽作品になってることです。
    エヴァンゲリオン恐るべしです。

  4. 榎本 より:

    そうですかぁ~

    話題にはなってましたからね。

    こういう形で取り上げられることで、改善へつながればいいですが、

    今の行政を見る限りそんな気配はないですね。

    しかし国民の意識が高まることはいいことです。

    やがてイギリスやアメリカみたいに騙しきれなくなりますからね。

  5. nen より:

    https://dot.asahi.com/wa/2016083100229.html

    石破さんの意見が面白いです。

  6. 榎本 より:

    石破さんの意見読みました。

     いくつか面白い意見がありました。

    >われわれは無謬(びゅう)ではありませんので、それを受け止める責任があるでしょうね。

     そうです。
     政府は無謬ではありません。
     時に意図的に真実を報じていないとさえ思えることがあります。
     政府の言うことを真に受けていたら大変なことになります。
     
     それを政府を構成する人が「われわれは無謬ではない」と認めているところはえらいです。

     今多死社会などと言って、関東などでは葬儀場も火葬場も満杯で何日も待ちが発生し、その間遺体をおくための遺体ホテルビジネスまで盛況です。
    http://www.j-cast.com/tv/2012/12/07157225.html

     しかし、私は去年広島で父の葬儀を出しましたが、葬儀社の手配も別に何も問題なかったし、火葬場で焼いたときは、たくさんある炉の中で焼くのは父ひとりだけでした。
     だから中央の炉で一人だけ火葬にしてもらいました。

     西日本の火葬場はガラ空きですよ。

    >福田康夫内閣で、町村信孝官房長官が「UFOは存在すると思う」と発言された

     私は海外の多数の政府高官がUFOの存在を認めていることは知っていますが、
    http://dailyrootsfinder.com/canada/
    日本の政府高官がそのような発言をしているのは初めて知りました。
     まあしかし「思う」ということで私的な発言の域を出ていませんね。
     自衛隊からもたくさんUFO情報がアメリカにもたらされていることは、アメリカから漏洩した文書でわかっているのですけどね。

    >しかしこのままだと「想定外」の繰り返しですよ。

     その通りですよ!

     私もそう思います。

     政府の石破さんがそう言っているのですから、みなさんも政府やマスコミを真に受けるのはほどほどに!

     命がいくつあっても足りませんよ。

     

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