「ローマ法王、NATO(アメリカ)がロシアのウクライナ侵攻を誘発した可能性を指摘」(ウォールストリートジャーナル)

「ローマ法王、NATO(アメリカ)がロシアのウクライナ侵攻を誘発した可能性を指摘」(Pope Says NATO Might Have Provoked Russian Invasion of Ukraine)

ウォール・ストリート・ジャーナル(May 3, 2022 )

ローマ法王フランシスコは、「NATOがロシアの門前で吠える」ことがウクライナ侵攻につながったのではないか、他国がウクライナにもっと武器を供給すべきかどうかは分からないと述べた。

(Pope Francis said that the “barking of NATO at the door of Russia” might have led to the invasion of Ukraine and that he didn’t know whether other countries should supply Ukraine with more arms.)

”アメリカをはじめとするNATO諸国が 膨大な軍事支援を継続している現状がいいかどうかわからない。とは(よくないのではないか。)ということだ。”

「ウクライナで、紛争を引き起こしたのは他の国だ」と、教皇フランシスコはインタビューの中で、どの国かを特定せずに述べた。彼はこの戦争を、国際的な利益によって煽られたとする他の紛争になぞらえた。「シリア、イエメン、イラク、アフリカでの次から次へと起こる戦争だ。」

(“In Ukraine, it was other states that created the conflict,” Pope Francis said in the interview, without identifying which states. He likened the war to other conflicts that he said were fomented by international interests: “Syria, Yemen, Iraq, one war after another in Africa.”)

例えばアメリカはイラクが大量破壊兵器を持っているとして軍事侵攻し空爆を繰り返したが、結局大量破壊兵器はなかった。

ローマ教皇は、国は特定していないが、暗に(というかはっきり)「アメリカがまたやった!」と言われています(笑)

「ローマ法王は次のように述べた。「この土地で武器がテストされていることは明らかです…戦争はこのために行われます。我々が作った武器をテストするためです。」
(the pope said. “What’s clear is that in this land arms are being tested… Wars are fought for this: to test the arms we have made.”)

もちろん世界最大の軍需産業を有するのはアメリカです。

ローマ教皇はアメリカが武器をテストするためにまたやった!と言われました。

ヨーロッパを旅すればわかりますが、どんな小さな村でも最も立派な建物は中心の広場にある教会です。

世界に13億人の信者を有するローマ教皇の影響力は絶大です。

日本で言えば、天皇陛下が「NATO(アメリカ)が、ロシアのウクライナ侵攻を誘発した。この戦争はイラクなど他の紛争のように国際的な利益によって煽られている。ウクライナでは(アメリカで)製造された武器をテストするために戦争が行われている。」と言われたのと同じです。

日本では今は天皇陛下は政治的な発言はされませんが、天皇陛下のお言葉は日本人にとっては大きな影響力を持っています。

今でも中心に教会のある街々に住むヨーロッパの人々にとって、ローマ教皇の発言は日本人にとっての天皇陛下のお言葉と同様重大です。

13億人のローマ・カトリック教徒にとってウクライナ戦争の見方は、このようなものとなりました。

ロシアの制裁国陣営は以下の青の国々です。

現在世界ではウクライナを含む12億人がロシア制裁を支持しています。

特にヨーロッパ、アメリカ、カナダ、オーストリアなど、カトリック教徒の多い国々となっています。

以下はカトリック教徒の分布図です。

これらの国々の13億人のローマ・カトリックの指導者が、ウクライナ戦争の見方はこのようなものであると、発言されました。

私も3月1日の記事でこのような見方を発信していますが、

ウクライナ戦争で、ロシアが一方的に悪いと思っているのは、あとは世界中で日本人くらいだけになってしまいました^^;

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