人生を豊かにする方法

人生は極めて平等だ、ただ自分から出たものを受け取るだけだ。

モノを盗ったり、人を殺したりしてバレなければ今の法律では罰せられることはないが、ひとり必ず見ているひとがいて、必ずその償いをしなければならなくなる。

それはもしかしたら今生ではないかもしれない。
来世で殺されることによって償うことになるかもしれない。
それを因果という。
だから何か間違ったら、すぐに素直に「ごめんなさい」と謝って償っておくといい。

いずれにしても最終的にはプラスマイナスが合うようになっている。
だから人生は極めて平等だ。

この世に真の意味で完全犯罪など存在しない。

さて、一見完全犯罪に見えることを見ているのは誰か。
自分自身だ。
魂は誰の魂でも崇高であり、自分が行ったその行為を自分自身の魂が許さないのだ。
だから最終的には自分の魂が償うよう導く。
因果というのは別にマイナスだけではなくて、プラスの因果もある。

豊かで幸せな人生を送りたければ、実に簡単なことで自分から人によくしてあげるといい。それは必ず返ってくる。今生でなければ来世返ってくる、子孫に返って来る。だから気にせず、どんどん人によくしてあげるといい。
私の地元には大正時代から3代続いている行列のできるパン屋さんがある。
そこでパンを買う時はまず整理券をもらわなければならない。
そんなパン屋は他に見たことがない!それくらい繁盛している。

初回の自然の力の温泉旅行の時に、既に引退していたそこの大女将さんとご一緒した。

筋湯温泉の帰りに、途中の牧場に寄ってみんなでアイスクリームを食べた。

その大女将さんが乗った自動車は最後にその牧場に到着した。

既にアイスクリームを食べている私たちを見てその大女将さんは、
「雅子!なぜあなたがみなさんにアイスクリームをごちそうしない。」と同乗していた娘さんをしかりつけるのだ。

そんなことこといっても我々は数十人だ。
しかも大女将さんとは初めて会った。初対面だ。

それでも大女将さんは気が利かない娘が歯がゆくてしかたがない。

初めて会った私たちにアイスクリームをご馳走できなかったことが残念でしかたがない。

最後には「雅子!私はあなたをそんな風に生んだ覚えはない!」とまで言ってしかるのだった。

もし初対面の大女将さんがアイスクリームをご馳走しなければならないのなら、私ももちろんご馳走しなればならない。そこにいる数十人、誰がご馳走してもよかった。

でも大女将さんはみなさんに自分がご馳走したかったのだ。
すごいと思った。

これがこのパン屋さんの繁栄の源だ。

人によくすることが完全に身についてしまっている。
その大女将さんが昨日亡くなった。

大女将さんはアイスクリームよりもずっと大切なものを私にくれた。
大女将さん、どうもありがとう!

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