男性の精子が６０％減少しており、この傾向が続けば2060年頃には生殖能力を失う。
世界的に男性の精子が減少している。
男性の精子レベルの著しい低下がイスラエルの大学の大規模調査で確認される。論理的な観点からのみだと「西暦2060年に男性の生殖機能はこの世から消滅」する
ミトコンドリアの異常が精子減少の原因
ミトコンドリアからのエネルギー供給が精細胞の分化に必要不可欠で、その異常が男性不妊の直接的な原因になることを世界に先駆けて証明しました。
とし、その論文は米国科学アカデミー紀要「Proceedings of the National Academy of Science of the United States of America」オンライン版に2006年10月2日（米国東部時間）に公開された。
ミトコンドリアとは
ヒトにおいては、肝臓、腎臓、筋肉、脳などの代謝の活発な細胞に数百、数千個のミトコンドリアが存在し、細胞質の約40%を占めている。平均では1細胞中に300-400個のミトコンドリアが存在し、全身で体重の10%を占めている
私たちの体の１０分の１がミトコンドリアでありエネルギーを作ってくれているんですね。
ミトコンドリア異常が増加するのは私たちがミトコンドリア異常の野菜を食べているからか
私たちは人類にとって数十年で精子が６０％も減ることは、どんな問題よりも重要であるはずですが、この問題がメディアに取り上げられ国家予算をつけて対策を研究することなどは行われていません。
種が危ないなどの著書もある固定種を販売する種子店を営む野口 勲氏は、私たちが食べている野菜がミトコンドリア異常の野菜になったからではないかと考えています。
F1品種とは
たとえば、「味が良いけど病気に弱い」親と「味は悪いけど病気に強い」品種を掛け合わせて、その１世代目（F1）に、「味が良くて病気に強い」品種を作ることです。
このこと自体は素晴らしいことであり何も悪いことはありません。
F1品種の作り方の変化で問題が
植物は雌雄同体だから、ほっておくとそれぞれ自分の花粉で受粉します。
それだと交雑が起こりません。
以前は雄しべを手作業で取り除き、他の花粉で受粉させることでF1品種を作っていました。
しかし、これだと膨大な手作業が必要です。
雄性不稔株の発見
しかし自然界にはまれに、無精子症である雄性不稔株が存在することがわかったのです。
初めから無精子症の株であれば、雄しべを取り除くという膨大な手作業が省けます。
雄性不稔とは男性不妊という意味。
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１９４４年、こうしてできた雄性不捻のF1タマネギが販売開始され、以後、このたった一個の赤タマネギから見つかった雄性不稔因子は、どんどん増殖され、世界中のF1タマネギの母親株として受け継がれているそうだ。
その後、トウモロコシ、テンサイ、ニンジン、ラディシュ等で雄性不捻株が見つかり、母系遺伝の便利さから、欧米のF1育種の中心技術として広まり、その後、日本でもイネやダイコンなど、さまざまな栽培植物で雄性不稔が見つけられ、ネギを筆頭に、日本独自の野菜も雄性不捻になっていった。
こうした手作業による雄しべの除去を、雄性不稔株で省略するという効率化の結果、私たちが食べる普通の野菜がミトコンドリア異常の野菜になっていったのです。
オシベがない子孫の残せない野菜ばかりを私達は食べている
父親と母親のタネの原種を渡して、採種をほとんど海外に任せるようになった。でも海外では母親を雄性不稔にして花粉のでない株をつくり、それを使ってタネを作るようになった。いま日本のタネがどんどん雄性不稔に変えられているんです。日本人の主要な食べ物である菜っ葉などが雄性不稔になって、それを日本人が食べるということ。だから私はいま危機感でいっぱいなんです。
雄性不稔の野菜かどうか、スーパーに並んでいるものを見てもわかりませんが、花を咲かせればすぐにわかります。試しに、スーパーで売っている大根やニンジン、タマネギなんかを庭に植えてみてください。やがて花が咲きますが、その花の先を虫眼鏡でよく見るとオシベがありませんから。オシベがない野菜ばかりになってるんです。つまり子孫を残せない野菜ばかりを食べてるんです、私たちは。それは危険なんじゃないのかと。でも誰もそんなこと知らないし、知ってるのはタネ屋だけだけど、タネ屋はそんなこと何も言わない。だからだれも知らないんです。
タネが危ない！わたしたちは「子孫を残せない野菜」を食べている。～野口のタネ店主 野口勲さん
雄性不稔株はミトコンドリア異常
雄性不稔は、細胞質のゲノム、特にミトコンドリアゲノムの変異による異常遺伝子の発現により、雄性配偶子（花粉）が正常に機能しなくなる形質です。
つまり私たちは、細胞の中の小さな部品であるミトコンドリアの異常遺伝子を、よりによって自然界から探し出し、それを大量に増殖させるという極めて不自然な方法で、私たちの食料を作るようになったのです。
ミトコンドリアからのエネルギー供給が精細胞の分化に必要不可欠で、その異常が男性不妊の直接的な原因になることを世界に先駆けて証明しました。
ということなのだから、私たちがの食べ物をわざわざ雄性不稔のミトコンドリア異常にして食べているから、私たちのミトコンドリアも異常になって、精子が６０％も減少し、男性不妊の原因になっていると考えるのが自然です。
何か他のことも人間のミトコンドリア異常の原因かもしれませんが、私たちの食べている野菜の細胞の部品であるミトコンドリアが異常になっていることがその原因であることは極めて有力だと思われます。
雄性不稔野菜の普及と精子の減少は時間的に一致しています。
原因が確定していないからと今までと同じ生活を続けていけば、私たちの精子は今までと同じトレンドで減少し続け、あと４０年後には受精能力を失ってしまいます。
ミトコンドリア異常が男性不妊の直接的な原因であることは証明されたのですから、ミトコンドリア異常の雄性不稔（＝男性不妊）野菜をできるだけとらないことが有力な対策であると考えられます。
どれがミトコンドリア異常でない食べ物なのか？
じゃがいも、里芋、さつま芋などの芋類は基本的に種芋から増やします。
種子による交配は行いませんのでF1ではないですね。
レンコンもそうです。
今６月が季節のタケノコ、しいたけ、えのきたけなどの菌類、わかめ、ひじきなどの海藻も違います。
今シーズンの、ヨモギやドクダミなどの野草も違いますね。
柑橘や柿などの果樹もF1ではないです。
もちろん固定種で自分で育てた野菜は、ミトコンドリア異常ではないです。
一方有機無農薬でも、F1の種を使っていればそれはミトコンドリア異常の野菜です。
初めての雄性不稔F1タマネギが発表されたのが、第二次世界大戦中の1944年（昭和19年）でした。
その後、多くの野菜で雄性不稔株が見つかり、タマネギ、トウモロコシ、ニンジン、ネギ、ナス、テンサイ、ヒマワリ、シュンギク、レタス、シシトウ、インゲン、カリフラワー、ブロッコリー、大根、キャベツ、イネなどへと広がり、雄性不稔F1品種がつくられ、普及してきています。将来、市場の野菜のほとんどが、雄性不稔F1品種になる時代がすぐそこまで近づいています。
ここに出ている野菜は、ほとんどミトコンドリア異常であると考えられます。
ミトコンドリア異常による症状
男性の不妊以外にもミトコンドリア異常による症状はたくさんあります。
ミトコンドリアは私たちの体を構成する細胞の中で活動に必要なエネルギーを作り出しています。このミトコンドリアの機能が障害され、細胞の働きが悪くなることによって起きるさまざまな症状を総称して「ミトコンドリア病」と呼んでいます。
ミトコンドリアの最も重要な働きは細胞の活動に必要なエネルギーを作りだすこと
疲れやすさ・精神症状・糖尿病などもミトコンドリア病の症状のひとつ
最近、こういう症状を訴える人増えていますよね。
ミトコンドリアの力が強いタネのちゃんとした野菜を食べていたら、人間の無精子症のようなことにも効くのかもしれない
クロレラ工業という会社が私の講演会を主催してくれたのですが、彼らから面白い話を聞きました。種無しぶどうは花が咲いたらジベレリンという植物ホルモンにどぶ漬けして、ホルモン異常を起こすことでタネをできなくするのですが、その種無しぶどうにクロレラを散布するとタネが復活するというんです。要するにクロレラの持っているミトコンドリアがタネをつくれるように修復するんだね。雄性不稔もミトコンドリア異常によって起こるものなので、ミトコンドリアの力が強いタネのちゃんとした野菜を食べていたら、人間の無精子症のようなことにも効くのかもしれないと思っています、まだ証明されたわけじゃないのですが。
クロレラや、スピルリナといった藻類も種子ではないので、雄性不稔によるミトコンドリア異常ではありません。
ミトコンドリア異常の野菜や果実を完全に避けることは難しいかもしれませんが、意図してミトコンドリア異常でない食べ物を食べて自分のミトコンドリアを修復しておきたいですね。