運動によって「マイオカイン」を出すことが、若返りにとって、つまり健康にとって非常に重要である。
「マイオカイン」とは筋肉(myo)作動物質(kein)
「マイオカイン」とは筋肉(myo)作動物質(kein)である。
つまり筋肉を動かすことによって出る物質のことで現在50種類以上発見されている。
しかし最初に発見されたのは2003年のことであり、研究が進み「マイオカイン」の働きが詳しく若ってきたのはごく最近のことだ。
マイオカインはすべての病気に効く
首都圏大学藤井教授によるとマイオカインには以下のような働きがある。
つまりすべての病気に効く!
要するに病気になりたくなければ運動しなさいってことだ。
糖尿病は今まで「インシュリン」しか下げる方法がないと思われてきたが、マイオカインによって下がることがわかった。もう一つの方法が分かったことは糖尿病患者にとって大きな朗報だ。
運動でお肌年齢は大幅に若返る!
カナダのマクマスター大学ターノポルスキー教授らの研究によると、
65歳以上の対象者のお肌年齢を調べると運動前は「年相応」だった。
その後3ヶ月間、週2回、ジョギングやサイクリングといったやや激しい運動を30分間続けてもらい、改めてお肌の検査をしたところ、
肌は20~40代の人に近くなったという。
運動だけでお肌年齢は大幅に若返ったのである!
このような運動をしている人は”IL-15″と呼ばれるマイオカインの血中濃度が運動していない人々と比べて50%も増えていた。
( Mark Tarnopolsky., M., et al, “Endurance exercise rescues progeroid aging and induces systemic mitochondrial rejuvenation in mtDNA mutator mice,” PNAS, 2011 ; doi:10.1073/pnas.1019581108)
万病を防ぎ、お肌年齢を半分にしてしまう魔法!それが運動なのである。
もちろん美しくなる!
もちろん「やや激しい運動」を継続すると、身体は引き締まり、基礎代謝は増え、お腹はひっこみ、くびれははっきりとし、とても美しい身体となる。
マイオカインを増やす運動とは
ターノポルスキー教授らの研究にもあるように定期的な「やや激しい運動」である。
ジョギングやサイクリングがあげられているのは、「脚の筋肉」が自分の体の全体重を支え、移動させる「最も大きな筋肉」だからだ。
マイオカインは「新しい筋肉」から生じる。
つまり今までの筋肉をぼちぼち動かしていたのではダメなのである。
だから「やや激しい運動」が必要だ。
そしてその「やや激しい運動」によって古い筋肉を壊し新しい筋肉を生成する「筋肉痛ぎみ」になる運動がマイオカインを生成する。
つまりチャレンジなのである!変化だ。
若さとはチャレンジであり、変化なのである。
身体に「やや激しい運動」によってチャレンジと変化を与えることでマイオカインが生成され、身体は若返り活力に満ちる。
週2回30分の「やや激しい運動」をどう生活に取り入れるか!
万病を防ぎ、お肌年齢が20歳~45歳若返り、美しくなるなら、週2回30分の「やや激しい運動」をぜひやった方がいい!
・筋トレを始める。
・自転車通勤にして週2回タイムアタックをする!
・通勤ラン(帰宅ランは会社で汗の心配をしなくていい)などがあげられる。
通勤時のエレベーターやエスカレータを使わず階段を2段飛ばしくらいでかけあがるというのもいい習慣だがそれだけで30分間の運動量を確保するのは難しそう。
目標を持つ!
80歳でエベレストに登頂した三浦雄一郎さんは、「目標が生き方を変えると実感しています」と話す。
80歳でのエベレスト登頂を決意する前は、身長164cmで体重90kgの肥満体。血圧190、糖尿病、腎臓病、狭心症で「余命3年。このままでは、いつポックリ逝ってもおかしくない」と医師に言われていたそう。
近所の神社にのぼっても息があがるありさまだった三浦雄一郎さんがトレーニングに打ち込むようになったのはやはり、「エベレスト登頂を決意」してからだ。
私も去年三百数十キロのスペイン巡礼をやったのが、当然ながら、その前は日本一長い吹上浜を歩いたりして、準備をした。
だから、自分のどこか行きたいところ。
屋久島の縄文杉を見に行きたいとか、
上高地から槍ヶ岳に登ってみたいとか、
バリ島を自転車ツーリングしたいとか、
シーカヤックで無人島に行ってみたいとか、
生月島のサンセットウエイを歩いてみたいとか、
ナンパしてライブに踊りに行くとか!(ライブ中3、4時間立ちっぱなしで踊り続けるのは相当な体力ですよ!)
これらは私の例だが、なんかこういう目標をもって、よし!いつかやるぞ!自分の心の中で思っていると、それを実現できる体力を持つように行動する。
「思考は現実化」するからだ。
だから、何か「自分がハートの喜び」を感じる体を使ったアクティビティーを目標にしておくといい。
そうすると、例えばシーカヤック漕いでもいいように上半身を鍛えておこうとか、自然にトレーニングしたくなる。
だってそうしないと目標が実現できないから!
この地球上には、死ぬまでにぜひ経験しておきたいアクティビティーが山ほどある!
ぜひそれらを自分の目標にして、週2回30分の「やや激しい運動」の糧にすることをお勧めする。