「生月島サンセットウェイ」を歩いて来た。
生月島は前日カヤックをやった平戸から、さらに北西にある東シナ海に突き出た島だ。
東シナ海に面した西海岸は全域が「西海国立公園」に指定されている。
その生月島西海岸の道路が通称「サンセットウェイ」と呼ばれ、日本で一番自動車のCMに登場する道だそう。
平戸島からは生月大橋を渡って行く。
今回はこのちょうど生月大橋が一望できる道の駅に車をとめて、生月島の海岸を歩く!
原始時代からそのままのジュラシックパーク的な眺望が続く。
こんな岩場を両手を使ってはい上がったり、下ったりの連続。
岩の上をぴょんぴょん飛んでいく。
MBTをはかなくても、足元は常にバランスをとる必要があり体幹が鍛えられる!^^;
こんな岩場をいも虫みたいにぴとこん、ぴとこん進んでいると夕方までに着そうにない。
小一時間ほど進むと正面にすさまじい断崖が見えてきた!
あそこはとても越えられそうにない(汗)
どうしたものかと思っていると、海岸からすぐのところに史跡「だんじく様」があった。
この誰も来ない断崖に隠れキリシタンの家族が住んでいたという。
こんなものすごいところなので見つからずに生活し続けていたのだが、ある日子供が海岸で遊んでいたとき、タイミング悪く沖を通った船に見つかり捕えられて処刑されてしまった。
この場所の地名「暖竹」からこの殉教者家族は「だんじく様」と呼ばれて、ほこらを作って今もまつられている。
誰もいない断崖ながら「だんじく様」がおられたおかげでこんな急斜面に参拝道が設けられている。
ここを逃すとエスケープルートはなさそうだ。
ありがたく使わせていただく。
一般の観光客が「だんじく様」にお参りするときっと帰りに後悔するに違いない、ものすごい急登だ(笑)
やれやれ!まともな道に出たぞ!
ここからは素直に道を歩く。
牧場があって牛さんがいた。
こんな道が続く。
道路沿いには民家はおろか、一台の自動販売機もない。
すがすがしい!
畑や牧場はところどころにあった。
貯水池も海に溶け込んでいる。
これじゃあ海岸沿いを歩くのは無理だった!(汗)
絶景な海岸線が続く。
のどかなところでお昼にする。
フランスの西海岸によく似ている。
フランス人はこんな気持ちの日には、こういうところで敷物を広げてバゲットにチーズ、ワインでランチをして繁みごとにチュッチュしている。
日本にもこんないいところがあるじゃないか!
ぜひ我々も見習って行きたい!
この時期、野の花がたくさん咲いている。
塩俵の柱状節理の断崖。
いよいよ最北端に近づいてきた。
生月島御崎キャンプ場。
素晴らしく眺めのいいキャンプ場だ!
いよいよ最北端の「御崎」に着いた。
下を見下ろしてみると・・・
ひぇ~
凄まじいばかりの高度感・・・(どうか崩れませんように・・・)
崖はこんな感じ。
こちらが最北端の眺め。
のどかな草地が広がっているように見えるが、
ここで寝そべってうたた寝して、コロコロ転がると。
あれ~っ!と崖を転落するのである。
ここまで、17.6km 5時間の楽しいハイキングであった!
この道は自動車のCMで日本で最も使われる道だそう。
この日本離れした景観の道をぜひ見に行こう!
ハワイのカウアイ島まで行かなくても日本にも橋伝いにこんなすごいところがあるじゃないか!
(ちなみにゴールデンウィークでも歩いている人は私たち以外はいませんでした。
気持ちのいいハイキングコースだと思うんだけどなぁ~^^;)