今日はこの冬一番の冷え込みである。
こんな夜は薪ストーブ対する考察を深めて参りたい。
参考になったのは、薪ストーブやさんが書く、
「薪ストーブって実際どうなの?~薪ストーブ導入が失敗談に終わらないように~
海外鋳物製の高級機を選択したことによる悲劇~あるご主人の失敗談~」
という記事。
・煙りの問題
『近所のものですが、煙と匂いで大変迷惑しています。薪ストーブの暖房をやめて下さい。やめていただけない場合は通報します。』……我が家のポストに入っていた手紙である。名前は書いていなかった。
私は「来るものが来てしまったか」と思ったが、一方で「ああ、これが、潮時なのかもな」という気もした。・・・
・初期費用が高額
「安物買いの銭失い」になってもバカバカしいので、定評があるなら間違いないだろうと一番良さそうなものを選んだ。
費用は、結局かなりの額を投じた。薪ストーブ本体が40万。設置工事を含むと本体価格の倍であれば妥当とネットにはあったが、そんなに単純ではなかった。むしろ本体は10年程度で傷みが激しくなるので取り換える必要がある一方で、煙突はずっと使うから、全てを性能の良い「断熱二重管」にして、しっかり施工した方が良いということで、煙突部材を中心に55万、工事費用に25万、炉台と炉壁で10万ということで、合計130万円もかかった。
・屋根に対する影響の問題
壁抜きにしたのは、煙突が吹抜けになっている屋根材を破る方法では、雨漏りの完全な防水は厳しくて、施工後5年、6年は平気でも10年、20年後に不具合が出る、また屋根材の強度と屋根断熱にも悪影響が出るという設計士の意見に従って、家そのものの安心を保つための費用は惜しむべきではないと考えたからだ。
なるほどね~
そうやって、かなりよく考えて導入したつもりだったが……実際の「薪ストーブライフ」は、想像以上に大変だった。薪ストーブを焚いている時は、時を忘れる炎のゆらめき、薪の匂い、薪の弾ける音、柔らかい暖かさ、そしてストーブを囲んで家族団らんという期待したとおりの良さが得られた一方で、その良さを味わうまでの実際の費用や苦労が、あまりに大き過ぎた。
かなりよく考えて導入しても、あまりに大変すぎたのは一体何だ!
・薪の調達がたいへん
特に薪の調達には苦労した。クヌギやナラなどの広葉樹が良いということだったが、薪として買うと非常に高いので、原木を自分で割ってもみた。硬くて、すごく体力が必要だった。薪ストーブは焚いていなくても薪割りで身体が暖まるなどと、薪ストーブの紹介記事にはあったが、冗談も休み休み言えと思った。・・・
一番堪えたのは、そうやって苦労して作った薪でも、それを大量に燃やさないと、なかなか部屋が暖かくならないということだった。休日丸一日かけて必死に割った薪でも、2週間もしないうちに尽きてしまった。
・煙が部屋に充満することも
着火剤を使っても薪に炎が移って安定するまでが難しく、部屋に煙が充満することもあった。ほどなく妻は「私は、もともと薪ストーブは、気が進まなかったのよ」と言い出すようになった。ボタン一つで部屋が暖まるエアコンが復活するようになるまで、それほど時間もかからなかった。
・高性能の触媒式でも、点火後1時間くらいは煙が出る
触媒方式の薪ストーブは炎が安定してストーブが暖まってしまえば、煙もクリーンに処理されるが、着火してから、触媒が機能する温度である約260℃にストーブが暖まるまでの1時間程度は、どうしても煙が目立ち臭いがする。正確には、その1時間程度は「バイパスダンパー」を開けて、火をつける時の濃い煙を煙突からそのまま排出する仕組みになっているのだから、当然と言えば当然である。
・・・
その結果、火をつけようとするたびに近所には煙の臭いが充満した。最近は24時間換気住宅が増えている。冬でも常に外気を取り入れる仕組みなので、この煙の臭いが、近所の家の室内に直接入っていけば、いつか苦情が来るのではないかと心配していたが……
・灰の処分もたいへん
この煙の問題も、部屋がなかなか暖まらない問題も、回避するのは簡単である。充分な量の薪を用意して、薪ストーブの炎を絶やすことなく、ずっと燃やし続けてやれば良い。本体の温度が保たれていさえれば、重厚な鋳物で作られたストーブの巡航運転はとてもたやすい。しかし、それでも結局は他の暖房の力を借りなければならいから光熱費としては高い薪代がそのまま上乗せされるような形になるし、薪代を節約したくても、それだけ大量の良質な薪を確保する時間も体力もないわけで……また思いのほか沢山出る灰の処分も大変だった。
・膨大な量の薪を確保するための手間や重労働を楽しめるほどパワーのある人か、高額な薪代を気にせずに済むくらい暮らしに余裕のあるお金持ちの人の、所詮は道楽
結局、火をつけるほどに手間や費用がかかって「休みの日だけのお父さんの趣味」となってしまった我が家の薪ストーブ。それも、今回の近所からの苦情で息の根を止められることになる。そもそも薪ストーブなんて、膨大な量の薪を確保するための手間や重労働を楽しめるほどパワーのある人か、高額な薪代を気にせずに済むくらい暮らしに余裕のあるお金持ちの人の、所詮は道楽だったということか……
インテリアとしても抜群の存在感を誇る我が家の薪ストーブ。しかし、この「飾り」をただ備え付けるために要した費用が130万円……こんなことならそのぶんの費用を、車の買い替えに回すんだった。でも、もし煙突を天井出しにしていたら、将来雨漏りの心配までしなければならなかったから、煙突を壁出しにしたことだけが唯一の正解か……
「かっこいい薪ストーブライフ」に憧れて、薪ストーブを一生懸命導入してみたけど、結局は、実際には使わなくなるという悲劇。これを味わう人、私以外にも、きっといるんじゃないかなぁ……
・薪ストーブを導入すると部屋が寒くなる
あとはこの記事ではないが、「薪ストーブを導入すると部屋が寒くなった」という指摘があった。
なぜなら、部屋に煙突をつけるから!
煙突はもちろん外気に直結しているわけです。
その外気がストーブのところまでくる。
換気扇でもつけようものなら、薪ストーブから「す~っ」と冷たい空気が流れ込んでくるという。
もちろん24時間焚いていれば問題ないのだろうが、薪は高価であり、薪づくりも簡単でなければ、そう簡単に24時間焚き続けるわけにはいかない。
つまり薪ストーブをつけるということはせっかくの高気密、二重サッシの部屋にわざわざ穴を開けて外気と直結することになるのだ!
そりゃ、ストーブ焚かん時は以前より寒くなるわなぁ~
・毎年煙突掃除が必要
煙突には煤がつくものであり、煙道火災を防ぐには、毎年煙突掃除をするべきなんだそう!
自分でやるそもそうとうめんどくさそうだし、人に頼めばはやり数万円かかるようだ。
う~ん、めんどくさい!><
私の秘密基地は木に囲まれていて隣家から離れているので、煙の問題はおそらく大丈夫だ。
それでもめんどう・・・
それでも炎を見つめたり、料理さりして癒されたい!
どうすべきか!
私の結論としては、薪ストーブを見送り、囲炉裏を導入した!
囲炉裏をメイン暖房にすることは可能か?
実はこの冬、メイン暖房はこの囲炉裏だけで乗り切る実験をしている。
そんなことが可能なのか!?
私は九州の大分県に住んでいる。
そして私は結構寒さに強いかもしれない。
大学時代最初実家から灯油ストーブを持って行ったが、1年目にほとんど使わず、めんどくさいので、実家にもって帰り、2年次以降はずっと暖房なしですごした。
しかし結婚後は普通に暖房を使っていたし、職場にもエアコンはあったので、まあ普通の生活をかなりの長期間過ごしてきた。
だから体は軟弱になっていたと思う。
さて、今日2019年1月26日は、この冬一番の冷え込みであり吹雪だ。
そんな中で今、囲炉裏だけで過ごしているが温度計は18度。
ただし、これにはからくりがって決して室温が18度になっているわけではない。
囲炉裏の周囲だけ遠赤外線が放出されて暖められ、体感18度を感じてるにすぎない。
これが今の囲炉裏の状態なのだけれども、こんなものが体の目の前4、50cmくらのところにあれば、とてもぽかぽか暖かいのである。
だから部屋全体の空気を温めることはできないが、囲炉裏の周囲で読書したりパソコンやスマホをいじったりするかぎり、とても暖かいのだ!
この冬一番の冷え込みである今晩、こうして囲炉裏だけで体感18度あることがわかった。
実際にはこの囲炉裏のしたにはホットカーペットがしいてあり、それを入れればもっと暖かい。
でも今日は実験なので、ホットカーペットのスイッチは入れていない。
それでも18度だから、まったく我慢している感じはない。
ということで、エアコンや石油ファンヒーターを使わなくても、ひと冬乗り越えられそうだ。(今日が一番寒いので)
それに今日はこうして実験しているが、普段は私は夕方から夜にかけて温泉にでかけてしまう。
そして、露天風呂やらサウナやらに出たり入ったりしながら過ごす。
そうすると体がぽかぽかになるので、家に帰ったら暖房もつけることなく、そのまま眠ってしまう。
今日は朝から終日囲炉裏を焚いてみたが、実は極めて異例のことだ。
まぁ実験だから。
実は今、私は今まで着ていた上着を脱いだ!
体がぽかぽかしてしょうがないからだ。
こういう遠赤外線の炎の近くいると、とっても体がぽかぽかするんですよ!
エアコンや灯油ファンヒーターもあるのだけど、私の秘密基地は天井が高くて下まで温まるのに時間がかかるし、エアコンや灯油ファンヒーターの風って「心地いい」とは言えないわけです。
でも炭火の遠赤外線は心地いい。
手とかぜんぜんかじかまない。
あっ今、やっぱり上着を着ました。
脱ぐと少し涼しいので(笑)
しかし結論としては囲炉裏をメイン暖房にすることは可能だ。
囲炉裏は趣味性だけでなく実用性もある
ちなみに、私は室内用の炭を近くのホームセンターで12kg3800円で買っています。
囲炉裏って小さいから12kg焚くのは結構たいへんですよ!
今日は寒いからMAXにしているけれども普段は、鉄瓶にちろちろお湯が沸くくらいに調節しているから。
たぶんひと月で12kgは焚かないと思う。
ということはこの冬暖房に電気も灯油も使いうことなく、ひと月せいぜい3800円くらいで済んでるってことです。
ちなみに屋内用の「おが備長炭」というのと併用していますが、それは10kgで2000円ちょっとで手に入ります。
おそらくひと冬の暖房費は、薪ストーブの煙突掃除代にも満たないでしょう。
これで遠赤外線でぽかぽか暖められて、目の前で炎も見れるわけです。
(白炭(備長炭)は炎はでませんが、黒炭を焚くと炎がでます。)
今も数時間に渡って炎が揺らめいています。
戦後家電製品が普及するまで、日本人はずっと長い間、暖房は囲炉裏だけでやってきたわけです。
石油ストーブもエアコンもずっとなかった。
しかし、今の私たちには二重サッシも、高気密も「あるわけです。
昔みたいに隙間風だらけの家でも囲炉裏でずっとやってきたのだから、
今みたいに断熱の家で、常時換気のある家ならば、囲炉裏だけでも十分かもしれない。
日本人は長年囲炉裏だけでやってきた
それに日本には暖房が囲炉裏だったころの長い伝統、蓄積があるわけです。
私が囲炉裏を導入できたのも、そういう文化があるからです。
囲炉裏を作っているところもあるし、各種道具もあります。
近所のホームセンターで室内用の炭が12kg3800円で売っているのは、地元の炭焼きさんがまだいるからです。
大分県にはそういう炭焼きさんまだ残っているのです。
ぜひ、私たちが炭を使うことによって、そういう炭焼きさんがうるおい、炭焼きを継ごうという人が出てくるようにしなくちゃいけない。
防災上も非常にいい
囲炉裏は炭ですから、当然ながら長期停電になってもまったく問題ない。
紛争が起ったり、為替や世界市場が大混乱に陥って、石油が高騰したり、輸入が滞ったりすることがあっても、電気が高騰しても、地元の炭焼きのおじさんさえ元気でいてくれたら何も問題ないわけです。
これは防災上非常に強い。
私は今期、ひと冬囲炉裏だけで過ごすことによって、囲炉裏がメイン暖房になることを証明しつつある。
まあ、日本人が何百年にも渡って、証明し続けてきたので、今さら私が証明するまでもなく、囲炉裏がメイン暖房になることは、すでに完璧なまでに証明ずみなわけであるが。
「薪ストーブでほんとうに幸せになれるのか?」という疑問が拭いきれない人は囲炉裏を導入してみるといい
と、いうことで「薪ストーブでほんとうに幸せになれるのか?」という疑問が拭いきれない人は私みたいに囲炉裏を導入してみるといい。
煙突も必要ないし、囲炉裏テーブルを置くだけだから、薪ストーブよりも圧倒的に導入コストが安い。
しかも、炎を見つめて癒されるし、囲炉裏周辺は遠赤外線でぽかぽかしている。ランニングコストも、ひと冬で「薪ストーブの煙突掃除代以下」で維持できる。
もちろん炭の購入以外はメンテナンスコストはまったくかかならい。
囲炉裏は極めてシンプルであり、故障するようなところはどこにもない(笑)
私は今日も囲炉裏でご飯を炊いて、味噌汁を作り、卵を焼いて食べた。
そうだ!
囲炉裏は調理も非常に得意
囲炉裏にすると調理のための燃料費もいらないのである。
私は、囲炉裏とソーラークッカーだけでほぼ、調理している。
たまにガスカートリッジを使うだけ。
(すぐ出かけたりして火を起こすのが面倒な時は、カセットガスで湯を沸かす。あと天ぷらとか安定して強い火が欲しいときとかね。)
ちなみにひと月にガスカートリッジ1本も使わない。
私がガスカートリッジを買うのはトライアルで、3本で税込み189円だった。
一本あたり63円なので、ひと月のガス代は63円以下だということだ。
風呂は一度も沸かしたことがない(笑)
大分県ではそういう人は多い。
広くて露天風呂やら、打たせ湯やら、泡ぶろやら、サウナなど盛りだくさんのお風呂が250円であり、掃除もしなくていいので、家で沸かすのはアホらしい。
ちなみに別府の市営温泉は県外の人でも100円であり、市民は回数券で63円で入れる。
どんなにがんばっても水代も出ない(笑)
だから温泉に行かない方がかえって金がかかるのである(笑)
「薪ストーブでほんとうに幸せになれるのか?」という疑問が拭いきれない人はまず囲炉裏を導入し、その暖かさと、癒しと、便利さと、調理の楽しさと、ランニングコストの安さに感激し、それでもまだ薪ストーブが欲しいと思うのなら、そのあと買えばいい。
私はこの冬一番の冷え込みの今日、この日1日を囲炉裏だけで過ごしてみて、
ああもう薪ストーブは要らないな、
せっかくの高気密の二重サッシの部屋に煙突をぶちあけて外気と直結したり、面倒な薪の確保や煙突の掃除など、もうする気にならない。
囲炉裏を終日マックスで炊けば、体感16度から18度で終日過ごせる。
それに今日みたいに無理に囲炉裏だけにするのではなく、下に敷いてあるホットカーペットなどのスイッチも入れればもう、楽勝なんですよ!
もちろんいつでもエアコンのスイッチを入れたらいい。
普段使いでも充分に電気や灯油に比べても実用性があって、楽しく、いざ災害時においてもひと冬中メイン暖房としての能力を発揮することができるのなら、実益を兼ねた楽しい趣味と言えるのではないだろうか。
今は夜23時半ですが、外は吹雪いていて、常時換気にしていて、温度計は16度。
この冬一番の冷え込みの今日、この体感温度がキープできるなら、薪の確保や煙突掃除などのめんどくさいことはとてもする気になれない。
16度以上欲しければ、囲炉裏に加えて、エアコンや石油ファンヒーターのスイッチを入れればいい。
私はこうして炭火の前にいて、ぽかぽかしているので、今その他の暖房機器の必要性をまったく感じていない。
だぶんこの冬エアコンも石油ファンヒーターも使うことなく終わりそうだ。(試運転はしたが)
日本人が鍛え上げた伝統の囲炉裏を導入すべき
ということで、煙突をぶち抜く必要もなく、導入コストも薪ストーブよりずっと安く、ランニングコストは、電気や灯油とも勝負できるかも!と思わせる我らが日本人が鍛え上げた伝統の囲炉裏を導入すべきである。
それが私の体験による今の結論だ。
私は今こうして、この冬一番の冷え込みの今日、この日、囲炉裏だけですごしてこれを書いていて、囲炉裏を導入したことをまったく後悔してない。
むしろ、囲炉裏で飯を炊いたり、ぎんなんあぶって酒を飲んだりすることを大いに楽しんでいる。
ちなみに囲炉裏は1年中使える。
春秋はもちろんのこと、さすがに熱っつい夏の日中には火を入れる気にならないが、夕方日が落ちて、涼しくなると、小さく炭火を起こして、ビールのつまみをいろいろ焼いて食うのは楽しいものだ。
ちなみに私は普段は囲炉裏テーブルはウッドデッキで使う。
冬でもお日様が出ていれば南向きの風が防げるウッドデッキであれば、囲炉裏があれば十分過ごせることがこの冬わかった。
さすがに、今日みたいに終日吹雪のような日には、ウッドデッキはダメである。
室内でMAX焚くしかない。
今も息は少し白いが温度計も16度であり、体感もぽかぽかしている。
でも、囲炉裏から離れると遠赤外線が届かなくなり、寒くなる
囲炉裏というものはそういうものであるようだ。
だから、奥さんは囲炉裏の側におれなくて、ずっと流しで台所仕事をしなければならない人はきっと文句が出ると思う。
囲炉裏の側で野菜を切ったり食事の準備をしたりすれば問題はない。
ちなみに私は米とぎなどは流しでさっさとやってしまい、野菜などは囲炉裏の側で切っている(笑)
少しの間の台所仕事なら、遠赤外線のぽかぽかがしばらく続いている間にやってしまえば問題ない。
ああ、それから薪ストーブでご飯を炊く人は少ないのではないだろか。
私は逆に囲炉裏以外でご飯を炊くことはほとんどない(笑)
だから私は電子ジャーを持っていない。
いらないからだ。
囲炉裏というのは本来調理に非常に適しているものなんである。
囲炉裏で炊いた飯はうまい。
火の癒し
遠赤外線のぽかぽか暖房
毎日の楽しい調理!
さて0時半になって温度計は今15度になってきた。
そろそろ布団に入って寝るとするか。