ということで、今南仏プロヴァンスの玄関口アヴィニョンに泊まっている。
日本から渡欧しプロヴァンスに入るには、TGV(フランス版新幹線)が停まる、アヴィニョンが便利がいい。
アヴィニョンTGV駅前の巨木
旧市内に入ると川に巨大な水車があった。
水車の横のカフェで冷たいものをいただき一息つく。
アヴィニョンの橋の上で
正面に見えるのは、ローマ教皇宮殿からローヌ川に伸びるサン・ベネゼ橋。
1309年から1377年まで7代にわたってカトリックの頂点に立つローマ教皇は当時のフランス王の絶大な権勢によってアヴィニョンに居住させられた。(アヴィニョンの捕囚)
まあ薩長明治政府の権勢によって長年の都(京都)から東京に居住させられて現在4代目になる天皇家のようなものだ(笑)
当時のアヴィニョンっ子はおらが町が急にヨーロッパの首都になったことを大喜びし、このサン・ベネゼ橋で踊った。
それが今ではCMソングでも時々耳にするメロディ「アヴィニョンの橋の上で」だ。
やがてローマ教皇はこの地を去りサン・ベネゼ橋は壊れても再建されなくなり、今のような形になった。
アヴィニョン・ローマ教皇宮殿。
ローマ教皇宮殿にほど近いこちらが今夜のお宿。
正面にはサン・ピエール教会があり今日は日曜日ということもあってミサが行われていた。
プロヴァンス 食の都のアヴィニョン
この宿の窓のすぐ下に、Restaurant L’Épicerieという店があったので食事に行く。
前菜
ビーツのミルフィーユ
ウエイターのムッシュにワインは何がいいか聞くと、ここアヴィニョンからニースまでのプロヴァンスではロゼだぜ!
というのでそいつをもらう。
赤では少し重すぎ、白では少し軽すぎる。
ここプロヴァンスの明るい光にはロゼがよく似合う。
メインの子羊の煮込み。
デザート。
私は今までフランス料理というのはあまりピンときてなかったのだけど、この食材の酸味と苦みと甘みを日本人にはない発想でここまでバランスさせて、しかもうまい。
ほとんどの日本人は経験したことがない、うまさがここプロヴァンスにはある。
陽気で明るい接客上手のウエイターさんと相まって、プロヴァンス初日アヴィニョンでの夕食は特別な印象を残すものとなった。
私はほとんどの同じところを旅することはないのだけど、いつか今までよかったところを再訪する機会があったなら、ここRestaurant L’Épicerieは外せない。
ただプロヴァンスの玄関でTGVが停まるし教皇庁があったところなのでまあアヴィニョンに寄ってみるかというような消化試合のような気持ちもあったが、こういうビストロに出会うと、そうだよ!俺はわざわざこれを食べるために日本から来たんだよ!と思ってしまう(笑)
あ〜
ヨーロッパ人がプロヴァンス、プロヴァンス言うはずだ!(笑)