日本一長い吹上浜をGWに歩いた。
この地図に「現在地」と赤く書いてあるところが出発地点、(上の方に日置市というのがあるが、結局そこまで歩いた。)
吹上浜海浜公園に車をおきサンセットブリッジを通って川向こうに渡る。
木陰の気持ちのいい防風林帯を十数分歩いただろうか、
吹上浜に出た
誰もいない。
人工物が何もない。
そんな浜辺を息子とふたりで歩く。
東シナ海からのマイナスイオンを全身に浴びて心地いい。(歩くのはこの季節やはり南から北がいい、ずっと追い風が背中を押してくれた)
近くでは「吹上浜砂の祭典」というのをやっていて、期間中すごい人出だそうだが、実際の砂浜の方には誰もいない。人が作る造形も素晴らしいかもしれないが、私達はこの広漠たる神の造形の中を歩くことにする。
時々、海風が砂丘にぶつかった上昇気流を使って鳥が高く舞い上がっていく。
行けども行けども浜は尽きない。
途中で出会う川は靴を脱いで渡る。
素足に冷たい水が気持ちいい。
この川で貝を掘っているご婦人に出会った。
おっきい~@@
写真を撮ると「え~こんなもの撮るんですか」とはにかんだ。
砂丘を乗り越えてまた海に出る。
息子は途中でボールを拾い、遊びはじめた。
浜が微妙に傾斜しており、陸の方に蹴ったらコロコロと海の方に戻ってくる。交互に蹴りあげながら、傾斜を読んでボールがちょうど相手が歩いていく先に転がっていくようにして延々と歩く。
途中こんな貝も拾った。
途中の川はすべて膝まで裾をめくれば渡れる深さだ。
太古の昔から同じ景色なのだろう。
長い、途方もなく長い・・・
途中からふたりとも流れ着いた竹を杖にして歩いていた・・・
すべてを歩きたかったが・・・
息子がそろそろこの辺でと切り出してくれた。
もう足にマメができていて痛くてたまらなかったが、私からもう止めようと言うわけにはいかないじゃないかっ!
道に出ると、幸いすぐに真新しいうどん屋さんがあった。
天ぷらぶっかけ冷やしうどん大盛り!
この店で近くのバス停までの道を聞くと、高校生くらいのきれいな娘さんが、かわいらしい鹿児島弁のイントネーションで一緒懸命説明してくれる。
途中まで一緒に案内すると申し出てくれたが、お店も忙しそうなので丁寧に辞退する。
一度道を尋ねたが、ちゃんと娘さんの説明でバス停にたどりついた。
一時間半に一本くらいしかないが、何と8分後にバスが来る。
運がいい!
運転手さんに聞くと加世田というところが、車を止めた吹上浜海浜公園に一番近いそうだ。
「でもずいぶんあるよ」という。
バスから降りて、6kmも歩いた(涙)
全部で33km歩いた。
長いぞ吹上浜!
でも本当は47kmあるらしい・・・