今、北京にいます。
故宮(紫禁城)に行ってきました。
この太和(たいふう)門の前の獅子が踏みつけているのが、フラワーオブライフ。
古代エジプトの遺跡などにも共通して見られる模様だ。
京都御所の土地はほぼフラットだが、紫禁城は皇帝の住む中心が一番高くなっている。
こちらはラストエンペラーで幼少の溥儀が即位した太和(たいふう)殿。
紫禁城全体もでかくて、御所というより都市という感じ。
太和(たいふう)殿の周辺には西太后やらいろんな人たちが住む都市が広がっている。
太和殿の前には、
鶴は千年、
亀は万年もいて、
鶴亀がめでたい日本と共通しているね。
こちらも中央の高いラインにある坤寧宮(こんねいきゅう)。皇帝の新婚の3日間をここで過ごした。
しかしですよ!
今夜は皇帝の新婚というのはこの都市では誰でも知ってるわけで、この城内の一番高いところで、なかなか大きな声はだせんわな(なんの!)
都市の人全員が、中央に全神経を向けてるわけです^^;
そうとう図太くないといかんわなぁ。
後宮には三百人の女性がいたそうで、皇帝たるものそんなことは全然気にならないのか。
しかし、女性に方はとてもそんな夢中になるわけにもいかない気がするわけです。
今みたいにガラスがある時代じゃないしね。
それにしてもハネムーン専用の宮殿があるってことは、すごく重要なこととして考えられていたのでしょう。
意外だったのは、紫禁城内では仏教がとても大切にされていたこと。
観音さまも。
故宮の北には、紫禁城を一望できる景山公園がある。
この山の山頂から紫禁城を見守っているのもやはり、仏様なのであった。
共産主義は「宗教はアヘン」だとしてたが、少なくとも清の時代まで中国では仏教が国も最も重要な宗教であったと考えてよさそうだ。
ちなみに、中国最後の清王朝では、長く続くことを願って25代続いた中国古代の周にちなみ、25個の御璽(ぎょじ)(皇帝の印鑑)が作られたが、結局10代しか続かなかった
日本の天皇は、平成の今上天皇で125代続いており、中国王朝が理想とした古代の周の実に5倍も王朝が継続し、まだまだ続いていくわけです。
故宮もでかくて一見の価値があるが、古代より途切れることなく続いてきた世界最古の王朝、日本の天皇の伝統はすごいものがある。
故宮は博物院であるが、日本では実際に即位の礼が行われ宮中の伝統がずっと保持されているのだから。