【金・株価・金利・ビットコインについて】金ってまだ買いだと思います?

ご質問をいただきました。

こんにちは~♪春めいてきましたね^^

突然ですが・・・
金ってまだ買いだと思います~??(笑)

A(2018年2月15日 10:39)

思いますよ。

歴史を通じて減価しなかった通貨は存在しない

結局金が本領を発揮するのは米ドルの覇権が終る時です。

ニクソンショックで、米ドルは金の兌換券であることから切り離され、石油取引、貿易、為替取引などの地球の基軸通貨として、流通してきたわけです。

日本は毎年50兆円の税金を集めて、40兆円医療費に使い、足りない分を補うために毎年50兆円借金しています。

まぁ月収50万円の人が毎月医療費に40万円かかり、その他の生活費のために毎月50万円借金が増えている状態です。

その50兆円の借金はほとんど日銀が異次元緩和で引き受けています。

日本円は刷り散らかさているわけです。

その毎年膨大な量が刷り散らかれている日本円が、米ドルに比べて「円高」になっているわけです。

国際市場では、アメリカは、その日本より「ひどい」と評価されているわけです。

FRBもEUも大量の通貨を刷っていますが、国際通貨のバランスが崩れないのは、3極ともに、「お互いに刷り散らかし競争」をしているからなんですよ。

悪貨は良貨を駆逐します。

歴史を通じて、小判や金貨の混ぜ物を増やさなかった政権はないし、お札を刷り散らかさなかった政権はないのです。

米ドルなどは発行当時から比べると96%も減価しているのですよ。

通貨は必ず刷り続けられ価値が下がり続けます。

ところが金は簡単に刷れないのです。

ですから、紙幣に比べて供給量の少ない金が相対的に価格が上昇しているように「見える」のは歴史の必然です。

本当は金の価値が上がっているのではなくて、紙幣の価値が下がっているのです。

日銀総裁に異次元緩和の黒田さんが再任されましたが、これで日本円は引き続き大幅に希釈されますので、金の相対的上昇は「お墨付きを得た」ようなものなのです。

それは金と通貨のどちらが供給量が多いのかという実に単純な話なのです。

金は買い時か?

私がブログで金買いを推奨したのは楽天ブログ時代の2009年の2月です。

下のグラフの矢印のところで上記の「金買推奨」の記事を書きました。

青い線が日本円の価格で、左軸が日本円の価格です。

赤い矢印のところで「金買推奨」しましたから、現在は2倍になっています。

このころ私のブログを読んで金を買って資産を2倍にしたこの方のような方がこうして時々私の見通しを聞いてきます(笑)

さて、今後ですね。(笑)

赤いラインの米ドルベースでは金価格は大きく調整しましたが、2016年の年末に底を打っていることが読みとれます。

まだ大きくは動いていないですが、米ドルベースでみても金価格は上昇に向かっています。

こういう時、長期的な視点で金などを買っておくのはとてもいいと思いますよ。

ただまぁ2009年2月ほどの買いのタイミングかというとそうでもないかもしれません。

しかし、こういう底堅い静かな動きの時に買い始めて、上昇し始めたら押し目買いに徹し、多くの人が話題にし始めたら、そろそろ撤退の時期なんですよ。

相場の格言「人の行く、裏に道あり、花の山」です。

そういう相場観をもっている人にとっては、玄人っぽい、いい買い場です(笑)

まぁしかし、異次元緩和で刷り散らかす日本円でもっているよりは、価値保全機能という意味で、金の方が上回ってるでしょう。少なくとも黒田さんが日銀総裁である限りは(笑)

短期的見ても現時点で、株価崩壊に伴うファンドの損失補てんの益出しの金売りが一巡しているようですから、なかなかいい感じです。

本当の動きは国際基軸通貨の米ドルの覇権の終焉

しかし、本当の動きは、国際基軸通貨の米ドルの覇権が失われようとしていることです。

アメリカがやってきたことは、自分は紙を印刷して相手に渡しながら、相手からは石油とか自動車などの商品をせっせと作らせて、交換してきたということです。

もうロシアも中国も、アメリカに対して「いいかげんにしろ!」と思っているのです。

中国とロシアなどは、上海協力機構(SCO)などを通じて、米ドルを介さずに石油などの取引をはじめています。

もう外貨準備に米ドルを保有する必要性がなくなっているのです。

そうすると、「紙」が主要な輸出品であったアメリカ経済はたちゆかなくなります。

それはいつかくるんですよ。

今、来つつあります。

紙を渡して、実物をもらうという取引がいつまでも続くわけがないのです。

その兆候が世界の各地で見られます。

金利の上昇が制度破綻の引き金を引く

1981年以降35年間低下し続けてきた金利が、2016年7月に大底を打ったことは2016年11月のこちらの記事に書きました。

以降金利は長期の上昇局面にあるのです。

この2018年の株価の暴落は、米国債の金利上昇が引き金を引いたとも言われていますが、言わば2016年7月以降、この暴落はいつ起こってもおかしくなかったのです。

ただタイミングだけの問題です。

まだ上がるなら、株で儲けたいが、金利があがっているのも気になるな、しかし、注意しながら株をもっていることにしよう、株が下がり始めたらさっさと売ろう、と多くの人が同じことを考えていたから、この2月の暴落を招いたのでしょう。

真の原因は金利の上昇にあります。

下は米国10年債の金利です。

金利が大底を打った2016年7月から昨日の2018年2月14日現在の2.91%まで上昇してきました。

日本の財務省は2017年5月10日に、同年3月末時点の借金の残高を発表していますが、1071兆円です。

世界各国の金利は概ね連動して動きます。

例えば1071兆円に2.91%の金利なら1年間の利息は31兆円です。

日本の1年間の税収50兆円のうち、利息のために31兆円も消えてなくなるのです。

政府はお金がないからと増税を重ねていますが、私たちの税金は大半が利息に消えているのです。

日本も大変だが、アメリカにもそういう時代がきている。

このもう止められない金利上昇はこのことを現しているのです。

利息のために、どれだけ国民から税金や社会保険料と称してお金を搾りとれるのか、国民がどこまで我慢できるのか。

金利上昇は止められませんからね。

いわば政府と官僚が「モリカケ」みたいなことを長年やり続けてお金をじゃんじゃか使い続けてきて、そのサラ金の借金は国民に払わさせているのです。

各国の国民はいつかその利払いに押しつぶされるでしょう。

いつか国民の我慢の限界に達しますし、異次元緩和をしてお金を刷り続ければどんどん通貨の価値はさがります。

こういうことはいつまでも続けられないのです。

みんなチキンレースをやっている。

どこまで我慢できるか、中央金銀行は目一杯アクセルを踏み込んでいる。

しかし、いつか崖(限界)に突き当たる。

それがいつなのか。

私はよくもってあと2年の2020年いっぱいまで、数年のうちに限界がやってくるのではないかと感じています。

この2月の株のクラッシュはその号砲ではないでしょうか。

(株価はここが当面の天井とみています)

現在の制度には「継続性」がない

米ドルも日本円も、今の政府制度も「継続性」がありません。

そもそも永続するような設計になっていない。

こんな借金がどんどん積みあがって、中央銀行が異次元緩和するしかほかに方策がなく、国民が利払いに押しつぶされそうになる制度が永遠に続くわけがないのです。

この従来の仕組みが完全に制度疲労を起こして破たんするとき、どこの政府制度にもその価値を依存していない金が最も輝く時です。

私は今のこの通貨の制度、政府の財政のあり方、税収や社会保障のあり方、

(だいたい私たちは毎年50兆円の税金を払って40兆円医療費に払っているのです。まぁステロイドとか、マイスリーであり、毒であり飲んでも病気は治らない薬にです。(笑))

そんな医療費と、軍事費、と「モリカケ」と利払いのために、私たちは疲れ果て税金を払い続けています。

さあ、それがどこまでもつのか。

この金利上昇がその終焉を告げています。

ビットコインについて

ビットコインは中央銀行がないという点で極めてユニークです。

そういう意味で、金ととても似ています。

しかしさすがに去年1年間で20倍というのは上がりすぎで、大きな調整がありましたね。

社会科でならった、南海泡沫事件(オレンジ)、オランダチューリップバブル(赤)、ミシシッピバブル(青)などをビットコイン(黒)は越えてしまいました。

ですからこれは社会の教科書に載るような出来事です。(笑)

今の通貨制度、財政政治制度は破たんしています。

継続性がない。

しかし、その後も私たちは何らかの「交換手段」は必要なんですよ。

例えば私は遠隔浄化はできますが、はやり誰かに服を作ってもらわないといけないし、誰かにバナナを運んでもらわないといけない。

要は私たちには「交換手段」があればいいんですよ。

何か商品を生産したり、サービスを提供したりして、世の中に「価値」を提供しているのは、私たちひとり一人の人間です。

中央銀行でもないし、政府でもないし、役人でもない。

結局、具体的にモノやサービスを提供している私たちひとり一人がお互いに提供しているものを交換できる公正な「市場」と「交換手段」があれば、政府も中央銀行も、役人も、民間銀行も、何もいらないのです。そういう価値を生産せず、右から左へ動かすことだけを取り仕切っている連中はみないらないのです。

彼らはただ単に国民の負担になっているだけです。

彼らがいるからこそ、非効率と「モリカケ」と重税の借金地獄に喘いでいるのです。

中央銀行のないビットコインと具体的に私たちがお互いが提供しているものを交換できる市場があれば、現在制度疲労を起こしている、「右から左へお金を動かすだけ」の彼らブローカーはみんないらないのです。

私はそれが未来のあるべき姿だと思っています。

ビットコインの価値の検証は、マイナー(発掘者)と呼ばる人たちが、電気の安いところで、多数の高速コンピュータを使って効率を競いあっています。

四川省の山奥、チベット山脈の水力発電所の隣にある電力が安く、コンピュータの冷却が容易な冷涼な場所にある「HaoBTC」のビットコイン採掘所。

(HaoBTC)

こういうところで、彼らがビットコインの正当性を検証し続けてくれているので、皇居付近の地価の高いところの、エアコンの効いた高層ビルで役人が会議を重ねて無駄飯を食べているより遥かに効率がいいのです。(笑)

私たちの「交換手段」の正当性は別に、日銀や政府や財務省に保障してもらわなくても、これで充分なのです。

政治家や役人の非効率な仕事ぶり、無駄遣いや「モリカケ」や「地中のゴミ処理代」の費用を利息で膨れ上がった税金を払い続けるよりも、もう日銀や政府や財務省はすっ飛ばして、彼らにやってもらった方がずっといい。仕組み上、絶対に不正はできないのですから。

そのことに地球の人々は気づき始めています。

もう中央銀行や日銀や政府や財務省はいらないんじゃないか?

どうせ誰がやってもまたいずれ「モリカケ」するし(笑)

そういう意味でビットコインには非常に期待しています。

もちろんまだビットコインが21世紀の「交換手段」の地位を獲得するかどうかはわかりません。

それは、私たちの生産している具体的な商品やサービスと相互に交換できる手段になるのかどうか?というのが大きなポイントです。

もし、その動きがあるなら、バブル崩壊後のビットコインの調整中に底値で静かに拾うのも妙味があるでしょう。

もちろん今回のコインチェック事件は、単なる交換所に窃盗が入ったというだけで、ビットコイン全体に何か不具合があった訳ではありません。銀行に盗難が入っても、日本円には関係ないのと同じですね。

シニョリッジ「通貨発行益」が誰の手に渡るのか

ただ今までシニョリッジ「通貨発行益」という、お金を発行するだけで、ぼろ儲け出来る政府や中央銀行などの「既得権」持つ方々が、そう簡単に、この地上で最もおいしい「通貨発行権」を手放すとは思えません。

「我に通貨発行権を与えよ。さすれば法律など誰が作ろうと構わない。」

という初代のマイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの言葉は有名ですね。

ビットコインがこれだけイジメめられるのも、大きな視点で言えば、この「既得権」な方々と、中央銀行をもたない、不正や勝手な印刷ができない交換手段を「利用者」が手にするのかの戦いだとみています。

しかし、「事実」はいずれ白日の下にさらされ、人々がいつまでも「モリカケの利払い」奴隷でい続けるとは思えません。

そういう真の意味の覇権が移動が起こっているのが現在です。

インターネットの普及によって、もう誰も新聞やテレビなどのマスメディアを信じていません。そんなものをまだ信じているのはB層な方々だけです。

情報の覇権も、ごく一部のマスメディアから市民の手に分散してきていますし、交換手段という「通貨の覇権」もビットコインのような手段を使って市民の手に分散していきます。

もうこの動きは止められません。

もうパンドラの箱は開いてしまったのです。

その大きな変化の過程で災いに「見える」ことも多々あるでしょうが、箱の底には希望があるのです。

(ビットコインについては参議院 財政金融委員会調査室 小野 伸一氏の「通貨の将来と仮想通貨の意義 ~デジタル化とブロックチェーンがもたらすもの~」がよくまとまっています。)

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