モンゴル馬旅を快適にするためには、
・自転車用クッションパンツ
・グローブ
・筋トレ
・気温・体温の変化に対応できるウェア
を用意しておくことをお勧めします。
モンゴルで人生初の乗馬で6日間の馬旅キャンプをしてきました。
私もやってみたい!という人向けに使ったもの、使わなかったものなどのアドバイスを忘れないうちにここに書いておきます。
女性ひとりでも大丈夫
初日の朝ゲルを出て大草原でびっくりしていると、「日本人ですか?」と女性が声をかけてくれた。「はい」「日本人が2人来るって聞いていました」ということでトイレはどうすればいいか?とかまずは大事なこと(笑)を聞いたりしました。
トイレはこちら(笑)
まぁ大草原ですから予想していました。
私たちは男ですから何も問題ないです。
しかし、こんな何もない大草原に若い女性がひとり旅なんて!
そりゃゴッツイタフな姉ちゃんに違ぇねぇと思うでしょう!
「乗馬だからポニーテールですか?」と聞くと「そうなんです!」と笑うわけです。やっぱり女の子ってのはすることがかわいいね!^^
Country girl~♪きみの目の中で 夕焼けが燃えるぅ~♪
Country girl~♪きみのほほえみは 草原のにおいがするぅ~♪
話しを聞くと、東南アジアとか結構世界各国をひとり旅しているそう。
色々旅の話を聞きたかったのですが、私たちは午後からは馬旅キャンプに出発してしまいあまり話が聞けなかったのは残念でした。
というわけで、若い女性がひとりで来てましたよ。
モンゴルの馬旅に参加するに際し、用意した方がいいもののリストが事前にメールで送られてきました。実際に役立ったものと使わなかったものがあります。それらについて実経験を踏まえて書き残しておきます。
ヒザと腰が痛くなる人が多い
馬には三つの歩き方があります。
③の駈足(かけあし)をギャロップとも言います。
常足(なみあし)の時は、座っていても問題ないですが、速足(はやあし)、駈足(かけあし)ではとても座っていることはできません!
馬の体は相当大きいです。
でっかいサンドバックがお尻の下からどっかんどっかん突き上げてくるようなものです!
そのまま座っていたら体はものすごい振動で、お尻はすぐに痛くなります。
ですから、馬がトロット以上になったら、腰はほぼ浮かせた状態で乗ります。
腰を浮かせているのがわかりますかね?
こういう姿勢で長時間馬の振動をヒザで吸収するのですから、かなりヒザに負担がかかります。ギャロップともなると相当です。
旅行前には、ヒザと腰が痛くなる人が多いと聞いていました。
ところが私たちは自転車に乗ります。
自転車は膝を曲げて漕ぐわけで、長時間の自転車旅の経験がある私たちは、ヒザや腰がすでに鍛えられており、これらがトラブルになることはありませんでした。
モンゴル馬旅をしたい人は日頃から自転車に乗っておくことをお勧めします。
下に書くように自転車はお尻も鍛えることができますので、とてもお勧めです。
筋トレメニューにスクワットなどを加えてヒザを強化するのもいいですね。
一番役立つのは自転車用クッションパンツ!
私たちは自転車の長旅をやっていてお尻はかなり鍛えられています。それでも新たにこれを買い、ずいぶん助けられました。
なお派手なクッションは内側であり、はいた時は見えません(笑)
次男は日常生活で自転車に乗り、自転車の長旅の経験もあります。その上このパンツをはいても、お尻が赤くすりむけて、後半かさぶたになっていました!
それでも手綱を緩めようとぜす馬を追い込みます(笑)
私もお尻のパッドがない部分がこすれていました。
そこまで痛くなりませんでしたが、このパンツがなければもっとひどいことになっていたのは間違いありません。
ですから私がモンゴル馬旅に行く人に絶対に持って行った方がいいと勧める第一はこの自転車用クッションパンツです。
私が次にモンゴル馬旅に行く時も「絶対」「絶対」持っていきます!
手袋(グローブ)
次の必需品は手袋(グローブ)です。
モンゴル人の鞍には取っ手はありません、彼らは両手を空けて乗ります。
しかし日本人用の鞍には取っ手があります。
私たち初心者は馬が、トロットやギャロップを始めるとどうしても取っ手に手をかけて落馬を防ぐようにします。
特に乗り始めのころは馬にタイミングを合わせる要領もわからず、振り落されまいと必死に取っ手にしがみつき、思わず手に力が入ります。
手袋(グローブ)は防寒ではなくて、痛み止めです。
日が経ってリズムを合わせるのがうまくなるに従って、手に力を入れなくてよくなります。
次男は自転車用の指のないタイプのグローブでしたが手が赤くなっていました。
私は冬の自転車用にロッククライミング用の滑らない手袋を愛用しています。
ロッククライミングですから、本来ザイルを持って崖を登る人たちが使っているものです。
これがよかった。
私はこのグローブのおかげで手が痛くならなかった。
このグローブも次にも「絶対」「絶対」持っていきます。
このクッションパンツとグローブがなければ、痛みなく快適に長時間の馬旅はできなかったことでしょう。
体のどこを鍛えておくべきか?
すでに問題がないと思う人は、
・長期自転車旅ができる人。
・北アルプスなどをテント縦走できる人。などです。
これらヒザ・腰にかなり長時間負担がかかる運動をこなせる人は体力的に問題ないかと思います。
鞍を手でしっかりホールドするのですから握力も必要です。
ヒザ・腰に負担がかかるのは当然として、意外に使うのが体幹筋です。馬の背の上で常に前後左右にバランスをとり続けているわけですからね。
パナソニックから乗馬フィットネス機器「ジョーバ」なるおバカな機械が出ています(笑)
馬に乗っていると、腹筋、背筋、体幹筋を非常によく使ってバランスをとっていることがわかります。
私もこれらに乗馬中毎日心地よい疲労を感じていました。
乗馬というのはかなりいいフィットネスになります。
午前3時間、午後3時間これらの筋肉をずっと使っているわけですからね。
筋トレの勧め
一緒に行った次男は大学2年生で、毎日自転車に乗り、毎日スマホのアプリで筋トレをやっています。
それでも乗馬翌日、全身が筋肉痛だと言っていました。
私は筋肉痛にならず次男から「明日には絶対筋肉痛になるぞ!」と言われましたが、ついになりませんでした。
私はウエイトを使った筋トレを5年間やっています。
それがよかったのでしょう。
ということで、ウエイトを使った筋トレを数年やっていれば、何の身体的トラブルや痛みもなく、大学生と一緒に丸6日間の馬旅で大草原を駆け抜けることができます(笑)
なお、私たちの馬旅には日本語の通訳さんが同行してくれたのですが、彼はヒザや腰、色んなところが痛いと言っていました(笑)
モンゴル人ですから、馬の操作は私たち日本人よりはるかにうまいし馬にも乗り慣れています。しかし、私たち二人が日頃自転車に乗り筋トレしていて、「走る」ことを望んだので、モンゴル人でも体が痛くなっていました(笑)
数年筋トレし、クッションパンツとグローブがあれば、毎日草原を激走して楽しんでも体はどこも痛くならずに快適に乗馬を楽しめます。
なお、体が痛くなればゆっくり歩いてくれますし、車にも乗ることもできますので、日頃運動不足の人もその人のペースに合わせてくれますよ。
服装
・冬長期自転車旅ができる。
・北アルプスなどを登れる。
服なら大丈夫です。
モンゴルの9月上旬はもうすっかり秋です。
内陸性ですから朝晩は冷え込みゲルでは薪ストーブも入る気温です。日本の冬を想定した方がいい。
日本で冬の自転車旅、あるいは夏でも残雪のある北アルプスなどを縦走できるウェアであれば問題ないでしょう。
乗馬というのはかなりの運動です。
馬が走ると人間も相当汗をかきます。
運動時の発汗を逃がし、休憩中や日没後は体温を奪われないように保温する必要があるのです。冬の自転車旅や、北アルプス縦走などでも同じような体温コントロールが必要ですから、経験のある人は、コーディネートが想像つくと思います。
なお、ダウンジャケットを持ってくるようにアドバイスがありましたが私たちは持って行きませんでした。
夜の冷え込みは通気性のレインウェアをプラスして羽織れば大丈夫でした。
実は次男と私の分のダウンジャケットを持って家を出たのですが、JR博多駅から福岡空港へ行く地下鉄に乗ったとき、棚の上に置いてそのまま忘れて降りてしまったのです!><
私は普段は手荷物を持たずに旅をするので、ついやってしまいました!><
その後福岡市営地下鉄に連絡しておくと私のモンゴル旅行中に発見されて天神のお客様センターで預かっていてくれました。帰国後受け取りに行くと、立ち上がってお辞儀し、たいへん丁寧に見送ってくださいました。どうもありがとう!私の方がお世話になったのに^^;
結果としてはモンゴルで使わないものを旅行中無料で預かっていてくれたことになりたいへん助かりました^^;
日本っていいとこだなぁ~
ということでモンゴル馬旅を快適にするためには、
・自転車用クッションパンツ
・グローブ
・筋トレ
・気温・体温の変化に対応できるウェア
を用意しておくことをぜひお勧めします。
携帯ソーラーパネル
あと馬旅中スマホを使いたい人は、モバイルバッテリーと携帯用ソーラーパネルが必須です。
ウエストバックに入れておいてこんな感じで長い休憩の時などさっと広げてモバイルバッテリーに充電しておきます。
(リュックは車に預けてしまうので、ウエストバックに入るこの大きさがいいのです)
ツーリストキャンプのレストランゲルでは充電できましたが、テントや宿泊ゲルでは充電できませんでした。
これがなければスマホを使い続けることができません。
また逆にこれさえあれば、電源のないところでも「晴れれば」何日でもスマホを使い続けることができることがわかりました。
日本では現実問題として数日もコンセントにありつけないことはまずないのですが、今回のモンゴル馬旅で初めて真価を発揮しました。災害時にも安心ですね。
次回にモンゴル馬旅に行く機会があればこのソーラーパネルも「絶対」「絶対」持っていきます。
なお宿泊ゲルには自動車用バッテリが置いてあり、そこからゲルの夜間の明かり用電気をつけていました。
アマゾンに自動車バッテリーから直接シガーソケットを引き出すものが売っています。
これにシガーソケット用USBコンセントをつなげれば宿泊ゲルでも夜充電することができます。
しかし、モンゴルのゲル以外で使う場面はなさそうですね(笑)
なお、ゲルには電燈はありますが、テントにはないのでライトは必須です。
私はこのライトをモバイルバッテリーに刺して使いました。
テント内の使用では十分です。
普段も寝る前の手元灯に使っています。
必要と書いてあったが実際には使わなかったもの
・虫よけスプレー
持って行ったけどまったく使わなかった。蚊はまったく見かけず、ハエはいるけどまぁ日本にもいる程度。屋外にいればたまにハエがくることもある。終始悩まされるとかそんなことはまったくなかった。時期によるのかもしれながいが9月上旬はまったく使う場面はなかった。
・サングラス
これも持っていったけどまったく使わなかった。
・日焼け止め
次男は塗っていたけど、私は持っていったけど使わなかった。
私はつばの広い帽子をかぶっています。
日本の夏の方が日差しが強い(笑)
洗濯
テント泊中はシャワーもなく洗濯もできません。
ツーリストキャンプでは温水シャワーはシャンプー、ボディソープがあり、そこでハンドウォッシュしていました。
ちなみにシャンプーは馬油(Horse Oil)でした。
高級ぅ~(笑)
洗濯物はゲルの紐に挟んで干すのがモンゴル流。
- 日が落ちたら、ゲルの薪ストーブの横に干しておいたら朝までに乾きます。
洗濯バサミなどを日本からもっていく必要はありません。
宿泊ゲルにありました。
これを参考にあなたもいつかモンゴルの大草原を馬で思いっきり駆け抜けてくださいね!^^