自転車【台湾環島3日目】台中→嘉義 超大豪雨目前來到嘉義一帶!

台中の宿で穏やかな朝を迎えた。

向こうの女性はこのゲストハウスでアコモデーションしていて台中に長期滞在しているそう。

アコモデーションとは、宿の簡単な仕事をする代わりに無報酬だがタダで泊めてもらうことだ。

トースターやパンの準備、コーヒーも彼女が淹れてくれた。

彼女はフランス人で、もう半年もこの方法でアジア各国を旅している。日本にもしばらく滞在していたそう。

朝食を食べていると、この宿に泊まっていた同じく若いフランス人女性とフランス語で二・三会話し、その人は街へでかけていった。

2年前にバリ島を自転車で一周した時にとてもたくさんのフランス人旅行者を見かけた。

彼女になぜフランス人はそんなに旅が好きなのか?と聞いてみた。

すると人々の生き方とか文化を知ることが好きだからだと思うわということだった。

あなたはワールドトラベラーだね、というと私はアジアのトラベラーだわと言った。

特にアジアの人や文化が好きなんだそう。

日本人としてはうれしい限り。

出発の準備を整えてから、長男は旅行中の年配女性と中国語で話し込み始めた。

彼女は15分位話してから英語で私に話しかけた。「出発前にごめんなさい。とても興味深い話をしているの。」

私は「どうぞ。どうぞ。」と言って背負っていたザックをおろして自転車用のヘルメットを脱いだ。

30分位話し込んで、ようやく話が一段落したらしく、出発することになった。

その間私は暇だから、フランス人女性と色々話をしていたのだ(笑)

今日も順調に走る。

道沿いでパッションフルーツを売っていた。

その身をプラレンゲですくって食べるのだと教えてくれた。

このおじさんはパッションフルーツを2つも「おせったい」してくれた。味見ならひとつで充分なはずだがとても優しい。

環島をしているというと、これを食べと元気がでるぞ!種は一緒に食べてもお尻から出るので問題ないと笑った。

ちょっとオレンジっぽい酸味のある味がする。

うまかったのでひと袋もらっていく。

20個くらい入っていて、200円ちょっと。

後で休憩中に食べたらあまりにも癖になる味で、一気に全部むさぼり食ってしまった。

台湾の田んぼでは今でも笠をかぶって仕事に精を出している。

お昼は道沿いの麺屋さんに入って食べた。

うどんとラーメンの間の子みたいだが、いい出汁が出ていてうまい。

ここの水餃子が絶品だった。

お代は二人分で600円くらい。

昼過ぎからは雨がパラつきはじめた。

カッパを着て、バッグに防水カバーをつけて走り始める。

ここから先はカメラが濡れてしまうので写真はない。

アップダウンのほとんどない道を南に向かって走る。

途中、環島をやっている台湾の大学生のふたり組に出会い挨拶をかわした。

前になったり後ろになったりしてだいたい同じペースだとわかり途中からは、ずっと彼らの後ろについて走った。

この雨の中ではなかなかスマホは取り出せないし、私たちより土地勘がある彼らはいいペースメーカーだった。

30〜40kmくらい一緒に走った。

2〜3時間は一緒に走った。

途中の高架橋の下で彼らは休憩したが私たちは走り続けたので、そこでお別れだった。

だんだん風雨が強くなってくる。

目的地の10kmくらい手前で今度は3人組の若い地元男性のグループと前後になる。

お互いに手をあげて「やあ」と挨拶しあう。

この雨の中を長距離自転車をこいでるバカは環島をやっている連中しかいない。

彼らはある橋をのぼりきったあたりで自転車をとめて何やらやっている。

そこをかわして私たちは先に進む。

若い地元チームが休憩を取る中、私たち日本人チームは健闘していた(笑)

目的地に近づくにつれ暴風雨の様相を呈してきた。

私たちだけなら地元の天気事情を知らない無謀な日本人と反省したかもしれないが、同じバカな地元の環島チームが2つもいてよかった(笑)

地元の人でさえ、予想できないか、ある程度予想できても今朝の天気なら出発を決断したのだから。私たちが出発しても仕方がない。

もうこれだけすごい雨に長時間打たれ続けると、滝に打たれ続ける修行僧のように、爽やかなあきらめの境地になるのであった。

最後には強風と豪雨で視界もさえぎられ息もできない瞬間も経験し、お互いを見失い、最後には宿に別々に到着する始末だった。(汗)

もうすでに市内に入り宿まで1キロ程度のところでよかった。

やれやれ。

宿について天気図をチェックすると以下のようになっていた。

日本の関西に上陸している台風よりも、台湾南部の方がでかいじゃないか!

昨日は関西在住の方から

「風もキツくなって来ました。

上の方で、ゴーっ  ゴーっと巻いてる様な音が聞こえています。」(2018年8月23日 21:41)
などとメールを頂いたが、それよりも大きいのが来ている台湾南部を自転車で走ってきた私たちは相当バカと言えよ〜(笑)

天気予報によると、

「中央氣象局指出,熱帶性低氣壓以時速9公里的速度逐漸向北移動,超大豪雨目前來到嘉義一帶・・・」

中央気象台によると、熱帯性低気圧が時速9キロでゆっくり北に移動しており、超大豪雨が私たちが滞在している嘉義一帯に到来している。

「超大豪雨」とはまた激しい表現やなぁ〜と思って調べてみると、以下のような定義になっていた。

大雨: 24小時累積雨量達50毫米以上,且其中至少有1小時雨量達15毫米以上之降雨現象。

豪雨: 24小時累積雨量達130毫米以上之降雨現象。

大豪雨: 24小時累積雨量達200毫米以上稱之為大豪雨。

超大豪雨: 24小時累積雨量達350毫米以上稱之為超大豪雨。

24時間の累積雨量が350mm以上に達するのが超大豪雨のようだ

恐ろしや〜

嘉義縣には、土石流紅色警戒も發佈された。

私たちは一体どうなってしまうのか〜っ!

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