モンゴル馬旅4日目、ツーリストキャンプのゲルで夜明けを迎えた。
周囲を見渡してみる。
向こうの見えないバスケゴール。
自分の影。
果てしないわぁ〜
ツーリストキャンプ全景。
どうやっても普通のツーリスト(旅行者)がここにたどり着ける気がしないのであった(笑)
朝食。
ここツーリストキャンプは旅の基地になっていて、今日から新しい馬に換わった。
騎乗してみると2回りは大きくなった感じだ。
視線が20cmくらい高くなった。
今まで3日間私たちを運んでくれた馬は疲れたのもあるし、最初は初心者の私たちに小さくて乗りやすい馬をあてがって慣れてもらう配慮もあるようだ。
モンゴルで馬に乗った日本人旅行者からはモンゴルの馬は体が小さく乗りやすいと聞く。
確かにその通りである。
しかし、日本人旅行者のモンゴル馬は小さいという印象は、初心者に対するモンゴル人の配慮の面も大きいようだ。
4日目の今日から1回り、2回り大きな馬に換えてくれ、私の馬は元競走馬になった。
今日も大草原に駆け出す。
この黄色い腹巻きが馬の師匠。
ギャロップエクスタシー
今日もいっぱい最速のギャロップで走ったが、さすがにギャロップ中にカメラを出して写真を撮る余裕はない。
手綱と鞍をしっかり持って、振り落とされないようにしないといけないし、躍動する馬のリズムに体を合わせていくことに精一杯だ。
ギャロップでひとしきり走ると、体が火照るほどの運動になる。馬の上下動を吸収するために膝を相当動かすし、地面の凹凸などにしたがって前後左右にバランスをとるから体幹も相当鍛えられる。
歩行中の馬の背中に乗っているのは確かに楽だが、ギャロップになると乗り手も神経を集中する。
でも、ギャロップは最高に楽しい!^^
風になれる!
馬と息がぴったりあって風になり、リズムを刻み続けると、ギャロップエクスタシーを感じる(笑)
しかし、馬が危険回避したり、自分がリズムを取り損ねると、人馬一体感にずれが生じる。
だからできるだけ長くいいリズムで駆け抜けることができるよう、うまくなりたいと思うのだ。
放牧の群れが形を変えながらゆっくり流れてゆく。
野生のヤクに出くわした!
途中で野生のヤクに出くわした!
羊みたいでサイズ感がわかりにくいが、
熊みたいにでっかいのである!
馬もおびえ、師匠も馬に回避行動をさせた。
私の写真もブレ気味である^^;
家畜は必ず群れになっているもので、こういう一匹狼(ヤク)は野生なんだそう。
モンゴル草原にはすげぇヤツがいる。
モンゴル人も日本人も馬糞状態
ひとしきり走って休憩する。
モンゴル人も日本人も草原に転がって馬糞状態になる!(笑)
きもちいいわぁ〜^^
お昼はモンゴル焼ききし麺(笑)
味付けはいつもの羊肉のコクに岩塩だが意外に飽きない。
これがモンゴルの味!(笑)
うまし!
風の通り抜ける峠には、よくオボーと呼ばれる石積みがある。
私もモンゴル人を真似て石を拾って積みながら3回回ってみた。
ご利益あるかな(笑)
馬修行もだんだん高度に
山腹の斜面を馬で進む。
ここから先は、自分たちだけで初めて来たら絶対馬から降りて引いて歩きたくなるようなところだ^^;
馬修行はだんだん高度になる。
あの岩の下端あたりをトラバースして右に移動し、そこから慎重に下った。見た目45度くらいある。
特に馬の背中に乗っているので高度感がハンパないのであった^^;
ここが私たちの今夜のキャンプ地。
私たち以外誰もいない。
今夜はチキンのトマトピリ辛煮。
これに皿に持ってあるご飯を入れて食べるから、トマトチキンカレーかな。
ピリ辛とほどよい酸味がたまらん。
温まるわぁ〜
こうして心地よい疲労感に包まれながらモンゴルの一日は暮れてゆくのであった。