スペイン巡礼路における三度笠の反応

実は今回のスペイン巡礼300kmは三度笠で歩いた。
sando

で、

三度笠姿の日本人巡礼者に対する外国人の反応はどうだったかというと、

Wow!写真を撮らせてくれないか?という声をかけられのは数知れず。

Beautiful!(美しい!)という評価が一番多かったかな。

Typical!(特徴的だねぇ)というのもよく声もよく聞いた。

「Where are you from?」と続いて声をかけられるので「Japan!」と言うと納得してうなずく。

一緒に写真を撮らせてと言う人には、三度笠をかぶせてあげた。

そうするととっても喜んでくれる。

肩を組んで何度写真を撮ったかも数知れず。

中には三度笠がさをかぶって合掌のポーズで写真を撮る人もいた。

エキゾチックなものがおもしろいようだ。

「アリガトウ」と日本語で言ってくれる人も多い。

「私たちは世界中から来た巡礼者と写真を撮っている。」

「あなたの写真がぜひ必要だ!」と言われて大きなグループと写真を撮ったこともある。

それはどこで買ったのか?とも何回か聞かれた。

これは私が日本から自分で持ってきたと言うと。

日本から・・・と言ってがっかりした。

本気で手に入れたかったようだ。

自転車巡礼の人と一緒に写真をとったが、俺のヘルメットと交換しないか?「Change!」と言われたこともある(笑)

「日差しを遮って、涼しそうでとてもいいね!」という意見も多かった。

実際その通りで、巡礼者にはバンダナを巻いたり、キャップで歩いている人も多い。

そうすると日差しは顔に直接あたる。

つばの大きいハットの人はまだましだが、帽子が頭と密着している。

ところが三度笠は、誰よりもつばが大きく完全に顔や首が日陰に入る。

そして頭にも密着していないため、スペインの乾燥した空気が頭を通り抜けるため、汗がどんどん乾いていく。ほんとに涼しい!

実際には汗をかいているのだが、汗をかいていなと思うくらいだ。

三度笠は昔は旅人が用いたが本当に実用的なもので、今回数多くの巡礼者が使っていた帽子の中で最も快適な帽子なのではないかと思う。

それは何だ!

どこから来ましたが?

とよく聞かれたので、

日本から来ました。

これは日本の伝統的な旅行のための帽子です。

Japanese traditional traveling hat

と説明していた。

実際三度笠は江戸時代の旅人装束であることはご存知の通り。

しかし、徒歩の長旅の場合、本当に実用的である。

歩いて巡礼する人は、古い町並みや文化に関心がある人たちが多く、日本の伝統的で特徴的で美しい三度笠をとても喜んでくれたようだ。

ちなみに巡礼中は三度笠見て、

ハット!

アンブレラ!

ソンブレロ!

などと言われた。

どれに該当するかは彼らの間でも意見が分かれた(笑)

今回はちょっとウケねらいのところもあり、それも見事に的中した。実際とてもいいコミュニケーションツールになった。

何日かたった宿や、道沿いのバルで「あっ日本の!またあったね!」とすぐに声をかけられる。

飛行機の中では少々かさばるが、また行く機会があったら、もう一度持っていくかも。

あの快晴のスペインの日差しの中を歩き続けるのに暑苦しい帽子などかぶりたくない(笑)

そのくらい頭や首が完全に日陰になって、頭に風が吹き抜けていく三度笠は快適なのである。

sandokai

下のひもとところにある長さ調節のやつは自分でつけた。森の日陰の道を歩いたり、建物に入る時は、さっとうしろにずらしてリュックに「亀の甲」のようにかぶせておくことができる。

ちなみに三度笠は地元とおみやげやさんで1080円で売っていた。

ちょっとした遊び心で、思いつきで買ってもっていったが、想像以上に実用的でとてもよかった!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Loading Facebook Comments ...