【クロアチア自転車旅】トロギルからスプリト【巨大間違い探しの街】へ

ザグレブからクロアチア入りした私は、バスでプリトヴィッツェを経由してザダールに入り、そこから自転車(ブロンプトン)でトロギルまで走ったのが、前回まで。

今日はトロギルからスプリトまで走る。

朝、トロギルのお宿の部屋から自転車を下ろしセットアップした。

城門を出てトロギルをあとにする。

今日も朝食はパンを買った。

海辺で遠くトロギルを望みながら食べる。

海辺を30kmほど走り、昼過ぎにはスプリトについた。

巨大間違い探しの街スプリト

スプリトは巨大間違い探しの街である(笑)ローマ皇帝ディオクレティアヌスが、引退後自分の故郷に宮殿を造営したのだが、

(当時の再現図)

いつしか、それも廃れて捨て去られていた。

しかし異民族の侵入に追われて家を失った人たちが、住み着くようになった。

そして何百年もの歴史を積み重ねて、今では皇帝の宮殿が街になってる。

例えて言うなら、私の出身地広島には原爆ドームがあるが、戦後家を失った人たちが、ドームの壁などを利用してバラック小屋を建てて住んでいたそうだ。

それがやがて何百年も経ってしまい、いろんな建物が積み重ねられ、今となっては、立ち退きもなにも元の所有者ディオクレティアヌスもとうの昔にいない。

やがて原爆ドームが世界遺産に登録され、そこに住み着いている人たちが、世界中からやってくる観光客を相手にレストランなどをやっている。

そういう状態がスプリトなのだ!(笑)

ヨーロッパの街にはどこにでもある教会だが、ローマの列柱を利用しようとして、途中が中途半端になってる(笑)

ローマの柱を利用して家を作り、現在はレストランになってる(笑)

これも宮殿の柱を利用して家を作り、今はレストランになってる作例。

しかしローマ皇帝の引退後の私邸が今では街になってるんだから、どんだけでかい家なんだよっ!て感じ(笑)

これもアーチを利用したレストランの作例。

開口部が必要以上にでかい(笑)

これはアーチを石で埋めて、窓やドアを作った作例。

日本だとバラックを作っても材料は木やトタンだからすぐ撤去できるけど、石で家を作り何百年、何世代も住み続けると、もうローマ遺跡と自宅が完全に一体化してる(笑)

不必要にでかいアーチを石で埋めて、適度な大きさに変更した作例。

あまりにもでかいアーチの開口部を石で埋めて、適度な窓にした作例。遺跡の上に家も建てました(笑)

ローマのアーチを集合住宅の壁の一部に利用した作例。

左の家の中にはニョキっとアーチが部屋に飛び出しているであろう作例。

ローマの柱が中途半端に生えている作例。

まあとにかく、そう来ましたか!工夫しましたねぇ〜と笑える作例がたくさんある。

ここスプリト世界遺産の楽しみは、こういう不自然な間違い探しにあるといえよ〜(笑)

ちなみに広島のバラックは広島市が、基町に住宅団地を作り、そこと交換という方法で、撤去しました。バラックに住んでた人は、タダで家がもらえたわけです!

家をタダでもらえるのが得か、自分の元バラックが世界遺産になって、子々孫々まで観光客相手にレストランなどを経営できるのと一体どっちが得なんでしょうかね?(笑)

いずれにしても庶民のたくましい生き様を感じさせる世界遺産です(笑)

トリュフピザ

夕食は評価の高いトリュフピザを食べた。

うまいのよ。

確かにうまいんだけど。

私の住んでる大分は椎茸の生産日本一です。実は私の秘密基地にもホダ木があって、そろそろ原木椎茸が発生します。

その原木椎茸の香り、食感、ぜんぜんトリュフに負けてない。

原木椎茸と、久住高原あたりの牧草牛の乳を使って美味しいチーズを作り、レシピを極めていけば、ヨーロッパ人がうなるすごいピザが作れると確信する。

この程度(失礼!)でこの高評価なんだから。

原木椎茸の香りと歯ざわり、出汁もとれる旨味はこんなもんじゃない!

外国人がよくくる湯布院あたりに、ピザ屋をオープンしたら、それを食ったヨーロッパ人が衝撃を受けて、ネットでバズるんじゃないだろうか。

心からそう思います。

日本の食材、決して負けてない。

こちらは評価の高いアイス屋のレモン、ラベンダーアイス。ラベンダー系はヨーロッパに分があるね。うまい。

最後はカプチーノで締めました。

こちらは、ネットのコメントに、2週間イタリアを旅してスプリトに来たけど、ここのコーヒーが一番おいしかったと書いてあった。

(イタリア人が読んだら激怒すること間違いなし!(笑))

確かにすっごくおいしかった。

それにどこに行ってもクロアチアは接客もとてもいいので楽しくなる。

そうそう。最初に目をつけたレストランで「何か食べたいんだが」と聞くと、「NO」と言われた。今日は今から結婚式後のディナーパーティーで貸し切りなんだという。

すると、彼は私の肩に手をかけて「ぜひ明日こいよ」と笑顔で言ってくれた。

こういうちょっとしたことが旅の印象をよくしてくれる(笑)

スプリトには「街みたいな」巨大クルーズ船が停泊している。

そんな海を眺めながら、人々がのんびりしてる(笑)

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