ウクライナ問題のロシアの歴史的背景
ウクライナ問題のロシアの歴史的背景については、テレ東のこちらの番組が多くの文献にあたったテレビには珍しいまともな分析です(笑)
ウクライナ問題の直接の背景
次ぎに、ウクライナ問題の直接の背景を見ていきます。
アメリカがイラクを「大量破壊兵器を持っている」として軍事侵攻し空爆し、実は何もなかったことはよく知られています。
事実としてアメリカは、何の非もない国に勝手に戦争をしかけ、国土を空爆するようなことをしてきました。
今回のウクライナ問題の直接の背景は2014の年ウクライナ騒乱(マイダン革命)
今回のウクライナ問題の直接の背景は、2014年2月のウクライナ騒乱(マイダン革命)です。
当時の親ロ政権を米マケインやビクトリア・ニューランド(米国務省ヨーロッパ、ロシア担当の次官補)らネオコンが背後から武力クーデターを起こさせ、親米政権を樹立させます。
2013年12月、ジョン・マケイン共和党上院議員は全ウクライナ連合「自由」総裁オレフ・チャフニーボクとヤツェーニュクを訪ねた。同年12月15日のガーディアンが報じたところによると革命を支持した大衆に呼びかけたという。
ビクトリア・ヌーランドアメリカ国務次官補とジェフリー・ロース・パイアット在ウクライナアメリカ大使の会談で、アメリカの利益を考慮に入れたウクライナ崩壊についての計画が取り上げられている。
今のウクライナの親米政権はこのような背景を持っています。
親ロ政権をアメリカ・ネオコンに武力クーデターで転覆させられたプーチンが警戒するのは当然でしょう。
ウクライナ騒乱の背景にネオナチ
この親ロ政権の転覆にはネオナチ勢力が関わっています。(米ニューズウイーク日本版より)
極端な反ロシア政策を主張する極右民族主義政党「全ウクライナ連合『自由』」は、ネオナチ政党と目されており、その勢力はクリミア危機・ウクライナ東部紛争前夜の2012〜14年ごろに最高潮に達している。2014年、ヨーロッパ連合との政治・貿易協定の調印を見送った親ロシアのヤヌコーヴィチ大統領を打倒する際は主導的な勢力の一つとなり、続いてできた暫定政権では閣僚を輩出した。この一連の騒動はクリミア危機・ウクライナ東部紛争の直接のきっかけとなっており、プーチン大統領はこのときもウクライナの「ナチス化」を批判していた。
2月24日以前から戦闘が続いているウクライナ東部では、ネオナチ極右勢力が義勇兵として、ウクライナから独立を宣言した勢力と戦っていることが報告されている。この地域ではウクライナだけでなく欧州全体から反ロシア系の右翼が集まっており、ハーケンクロイツが掲げられたこともあったという。2015年には、ウクライナの準軍事組織であるアゾフ連隊がハーケンクロイツを掲げるネオナチであるという報道が、ロシアだけでなくアメリカでも出た
アゾフ(大)連隊
ウクライナの現政権はこのアゾフ大隊を「国家親衛隊の正規部隊にすることを決定」し2015年1月、アゾフ大隊を正式に連隊に格上している。
ウクライナネオナチインタビュー
「殺戮を楽しむネオナチの我々は西側から大量の武器供給を受け・・・
「殺戮を楽しむネオナチの我々は西側から大量の武器供給を受け、トルコとポーランドとベルリンとウクライナの(対露)新同盟が生じた」「過去60年で初めてこの(対露)戦争を始めた我々はこの同盟の旗手だ」「我々の目的は国際レベルの新同盟と政治的チャレンジだ」「ロシア崩壊と分割を想像したまえ」etc. pic.twitter.com/CG38MX8Xnx
— Tomoko Shimoyama (@TomokoShimoyama) 2022年2月28日
このネオナチ、アゾフ連隊が「ウクライナから独立を宣言した勢力」すなわち「ドネツク人民共和国」および「ルガンスク人民共和国」に対して何をおこなったかは、「ウクライナに何が起こっているのですか?」に詳しい。(犠牲になった人々の生々しい写真が多数、閲覧注意)
駐日ロシア大使はOSCE(欧州安保協力機構)データによると、「7年間で5,000人の一般市民、内90人の子供が死亡。8,000人が負傷、1,600人が身障者になった」と述べている。
駐日ロシア大使
ウクライナによるジェノサイド!
「7年間で5,000人の一般市民、内90人の子供が死亡。8,000人が負傷、1,600人が身障者になった」
*OSCE(欧州安保協力機構)データ#ウクライナ #ロシア #ジェノサイド #DS pic.twitter.com/Y0PSYWP509
— tokyoshima (@tokyoshima1) 2022年2月25日
プーチンの軍事作戦の目的
このロシア系の住民のおびただしい犠牲に対して「ドネツク人民共和国」および「ルガンスク人民共和国」からロシアのプーチンに救援要請があり、2022年2月21日プーチンは両国を国家として承認する大統領令に署名した。
これに先立つ、2019年4月24日からプーチン大統領は「ドネツク人民共和国」および「ルガンスク人民共和国」の人々の対してロシア国籍付与の手続きを簡素化する大統領令に署名し、パスポートを発行している。
ロシアパスポート申請窓口に殺到するドネツク住民 (ドネツク人民共和国通信社: https://dan-news.info/)
そして2022年2月24日朝(日本時間同日正午前)、プーチンはテレビ演説で「特別軍事作戦」を実施すると発表した。
この作戦の最終目標は、「キエフ政権によって8年間も大量虐殺にさらされてきた人々を守ることだ」とプーチンは木曜日の朝に演説し、モスクワは「ウクライナの非軍事化と非ナチ化、そして民間人に対する数々の残虐行為を行った者を、正義の手に引き渡すことに着手する」と述べている。
動画:プーチン大統領が特別軍事作戦を承認「罪を犯した者たちを裁きにかける」#ウクライナ pic.twitter.com/ZGmxvvWP60
— ロイター (@ReutersJapan) February 24, 2022
もともと歴史的にもロシアであった場所でロシア国籍のパスポートをもつロシア人がネオナチに何年も虐殺され続けており、そこに住む「自国民」を虐殺から救うために、ロシアのプーチンが行動を起こした。
これがウクライナ情勢の背景です。
現地からの声
遅まきながら、リブログさせて頂きます。