スペイン巡礼15日目 ボタフメイロ(大香炉)振られる! 飛行機がまさかのダブルブッキング><

今日は、朝起きてセミナリオ(神学校)の巡礼宿を出て、巡礼証明書を発行してもらいに行く。

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 左が巡礼のスタンプラリー。巡礼宿(アルベルゲ)や食事をしたバル立ち寄った教会などで押してくれた。

午前11時までに巡礼証書を発行してもらうと、正午からの大聖堂でのミサで国名と出発地が言ってもらえる。

 今年はローマ法王が大聖年であると宣言したそうで、大聖堂では、すべての罪が許されるという贖罪の門が開いており、行列が広場を半周し、先の方まで続いている。

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こらぁ!お前たちは、門をくぐるだけで罪を許してもらわずにちゃんと巡礼せんか!

 巡礼者もこの列に並ぶ。中に入るとやがて聖ヤコブ像に後ろから抱きつける場所にたどり着き、これで巡礼は終わりを告げる。下に回ると聖ヤコブの棺があり、祈りを捧げられる。

 ヨーロッパから来たグループは広場で、円陣を組み、歌をうたいエイエイオーみたいな気勢をあげていた。
なんかそういう伝統的な「打ち上げ」方法があるみたいだ。

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 かつてヨーロッパからはるばる歩いてやってきた巡礼グループで最初にサンティアゴの大聖堂の尖塔を発見したものが仲間内で「王」と呼ばれ、それが名字にまで残っているというから、並々ならぬ思い入れがあるのだろう。

 巡礼途中では、先がホタテ貝なっている日本の火消しまといみたいなものを掲げて巡礼するグループもいくつか見た。

 正午に始まったミサは大半がスペイン語でさっぱりわからない。

 ただ、大聖堂に鳴り響くパイプオルガンと讃美歌はヨーロッパの教会でしか味わえないものだ。

 このサンティアゴ大聖堂には、独自のボタフメイロ(大香炉)がある。
ガイドブックによると年に10回程度振られる日が決まっている。

 今日はその日ではなかったが、このボタフメイロが振られた!

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 かなり大きなものでロープの一方をお揃いのコスチュームの大人6人ぐらいが力加減を操作して上手に振り上げていく。

 パイプオルガンが鳴り響くなか、最終的には聖堂の天井をぶち破るのではないかと思うくらいロープが完全に水平になるまでボタフメイロ振り上げる。
それが今度は聖堂の反対側の天井まで、ぐわーんと戻ってくるのだからすごい迫力だ。

 下にはたくさんのミサ参加者がいてロープが切れたり結び目がほどけたりすると大惨事である。長い歴史の中では実際に事故もあったそうだ。

 この日に聖堂に着いたのはまったくの偶然だがとってもラッキーだ

徒歩で2週間も巡礼していると、いつ到着するかは正確に予測することができない。ヨガもしなければいけないし、途中で雨も降る。

(ヨガについてはこちらを参照:セニョーラの熱いキス

だからこのサンティアゴから帰国便の出るバルセロナへ移動する方法は予約できなかった。

巡礼中スペイン人の友達に聞くとやっぱり飛行機がお勧めということだった。

それでいよいよ明日歩けばサンティアゴに確実に着ける日に飛行機を予約した。

私は海外ではExpediaをよく使うのだが、このローカル便では使えない。色々調べているとイベリア航空で予約できるが、よくよく調べてみるとvuelingという見たことも聞いたこともない航空会社が運行していることがわかった。自社のHPから申し込む方が一番安かった。

サンティアゴ空港には早めに到着した。
2時間前になったのでチェックインするとチケットに「SBY」と書いてある。
話を聞くと、座席が満席で空席が出れば乗れる。いっぱいならホテルを用意して明日の便が予約できると言っている。

こらぁ!それは要するにそれはダブルブッキングということじゃないかっ!

搭乗手続きは離陸の30分前になっても全然始まらない。

この便は本来23:55バルセロナ着の予定で、バルセロナ空港からホテルに行くバスは午前1時が最終便だ。

実は巡礼中手持ちのユーロを使い果たし、今バス代しか残っていない。サンティアゴ空港で両替しようと思っていたがローカル空港すぎて両替できなかったのだ。

しかもバルセロナの宿はもうチェックイン時間に入っておりキャンセルできない。

そんなことより、この飛行機に乗れるのか!

下手をすると帰国便の航空券がパーになる。

えらいこっちゃ><

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