原爆の最も重要な作品【映画ひろしま】広島で生まれ育った私がこの映画の存在を知らなかった

映画「ひろしま」を見ました。私は広島で生まれ育ちましたから原爆についての大抵のものは知っています。「はだしのゲン」ももちろん全巻読んでるし、原爆資料館にも何度となく行ったことがある。小学校の頃から毎年夏になると被爆の写真が校内に貼りだされていた。実際に原爆を体験した人もまだ多く、直接間接に話しを聞く機会もたくさんあった。
その私が、広島市の中学・高校生、教職員、一般市民等約8万8500人が手弁当のエキストラで参加したこの「映画ひろしま」の存在を知らなかった!

それがまずたいへんな驚き。

「隠ぺい工作」があった

こんな映画があれば通常であれば広島で生まれ育った私が存在を知らないはずがない。

意図的な「隠ぺい工作」があったのだろう。

wikipediaによると、

 松竹はGHQに配慮して全国配給せず、東京大学職員組合と日本文化人会議が東京都内(東京大学構内での上映の予定だったが大学当局がこれを禁止したため、港区の兼坂ビルに変更)で初めて映画を上映し、・・・10月7日、製作元と北星映画の共同での配給により、広島県内の映画館で封切り。一方、大阪府教育委員会が試写会を開いて「教育映画」としての推薦を見送る等、学校上映にも厳しい壁が立ちはだかった。

やっぱりね。

本当のことを知られたくないんですよ。

日本憲法は第十九条で「言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。検閲は、これをしてはならない。」と定めている。これは検閲して公開を妨げてるでしょ。

原爆とは何かを知るための資料としてひとつだけあげるなら映画「ひろしま」

原爆関連の資料に色々と接してきた私の率直な感想として、もし原爆とは何かを知るための資料としてひとつだけあげろと言われれば、この映画「ひろしま」をあげます。

原爆投下8年後に、実際に被爆した人たちを含む8万人以上の市民が参加して、「実際はこうだった」という意見をたくさん出しあって再現している。こういう映画で嘘はつけない。それは8万人の市民が許さない。これ以上リアルな再現映画は存在しない。

私も「はだしのゲン」で読んだこと、数々の写真で見たこと、文章で読んだこと、これらがすべて整合した。

ああ、こうだったんだなと納得した。

主演の広島市出身の月丘夢路さんはノーギャラで出演した。

人生には時に報酬がなくてもやらなくちゃいけない仕事がある。

こういう作品こそ見るべきものでしょう。

ものごとの真実に関心がある人はぜひ見てください。

映画「ひろしま」は8月16日深夜24時(8月17日0時)からNHK教育テレビで放送された。

NHKを自分から見たのは大みそかに紅白をちら見して以来8ヶ月ぶり(笑)

こういう「真実」の情報「だけ」を放送するなら、私のNHKに対する見方も変わるかもしれないけど、今は「ほとんど」見るに価しない。

時間をどうすごすか「だけ」が人生の意味だからね。

無意味なテレビを見ると自分の人生が無意味になっちゃう(笑)

しかし、こういう映画を全国放送しようとする「まとも」な人たちには共鳴します。よく放送してくれました。

しかしNHKにはもう何も期待していないけどね(笑)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Loading Facebook Comments ...