質問をいただきました。
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> そこに来る子供の一人がよく世間でいう「問題児」で、自分の感情で他生徒を殴る蹴る(先日はびっくりしたことに相手が太っていたからという理由で殴りました)、人のものを自分のものと言って取ってしまい、飽きたら捨てる、指導員達にも暴力的なので周りも腫れ物に触るようになりがちです
> 私も愛で叱ると思っていますが、人が嫌がることをして嬉しそうな顔をされると、つい感情で怒り、縛る言動をしてしまい純愛でなくなります。
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> この子供と相対するとき私はどうあるべきかわかっていてわかっていない、そんな状況です
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そういう子供は幼少のころからの愛情不足です。
お母さんになかなかかまってもらえないため、そういうマイナスをするとお母さんが自分に関心を向けざるを得ないことに気づいたのです。
その子にはそれしか自分に関心をもってもらう方法がなかったのです。
愛情不足の子供には当初特別に大きな愛情を注いで、小さなことをほめてあげ、そんなことをしなくても自分が自分でいるだけで認めてもらえるということ体で実感させてあげてください。
最初はそれを何度も試してきます。
こんな悪いことをしても本当に愛してもらえるのか、試します。
そして「ほらやっぱり僕は嫌われているんだ」ということを自分で証明しようとします。
それは真の愛情に飢えているから、その愛が本物かどうか何度も確かめたいだけです。
それを何度も繰り返していると、「こんなに悪いことをしても、この人は僕を認めてくれる、愛してくれる」「僕は本当に愛されいるんだ」この愛が揺らぐことはないんだということをいつか確信します。
そうするともう彼にとって「悪さをする必要性」が、なくなってしまうのです。
それは愛されない強い不安の裏返しなのです。不安に恐れおののいているのです。
その強いマイナス感情が、そのような行動になって現れます。
絶対の愛、絶対の安心を与えることで、それは消えていきます。
榎本