自転車好きの方向けの内容です(笑)
先日大学生の息子ふたりと、3人で自転車遍路に行ってきた。
二男は大学に入って自転車部に入りちょっといいロードバイクを買った。
今回の自転車遍路では、私もしばらくそのロードバイクにも乗せてもらった。
長男は、第一志望大学に合格したお祝いに塾の先生の自転車をもらっていたイタリアのサスペンション付のクロスバイクである。
私の普段の自転車はもう20年くらい前に買った、サスペンション付のクロスバイクである。
私は折り畳み自転車のブロンプトンも持っていて今年のGWなどはこれで旅をした。
そこで、この3種類の自転車ロードバイク、クロスバイク、ブロンプトンのどれが旅に適しているか論じてみたい。
ロードバイク
二男が買ったのはラレーCRFというシマノの105を搭載したイギリスデザインの日本製自転車。
鉄フレームで乗り心地もしなやか。
軽いし、走りも実に軽快。ギアシフトもスムーズ。
ただ、細身のタイヤであり、振動や安定性などはサスペンションのある20年前の私のクロスバイクの方が上だ。これは自転車を交換して乗った次男も認めるところ。
20年前の自転車が、最新式の自転車に比べて何らかの性能で上回っている部分があるということはすごいことだ!
関西から大分に帰るフェリーの出航を待っていると、ロードバイク乗りが来て、見ていると手際よく前後輪を外して輪行袋に入れて、さっさとフェリーに乗りこんでしまった!
慣れたらロードバイクでもスムーズに輪行できるのだなぁ~と感心する。
その人は別府から久住、阿蘇から熊本へ抜けて、JRで輪行で帰ってくるそう!
来月は四国に走りに行くと言っていた、かなり輪行に熟練したローディーだ。
なるほど、ロードバイクでも慣れればJRなども上手に使えるのか。
二男は今回、このロードバイクに私を乗せて「どうだ!いいだろう~買えば!」とそそのかしてくるわけです(笑)
私はロードバイクを買いたくなったのか?!
私の結論はいかに!
クロスバイク
(甲子園球場前で写す)
私が今普段使っている、もう20年近く前に量販店で買ったパナソニックのなんちゃってMTB。
細身の鉄フレームで前輪にサスペンションがあり、歩道の段差など街乗りに最適!
ロードよりもハンドリングが軽快で、人や看板をよけたりすることが多い街乗りではこの取り回しがとてもいい。
椅子はお尻が痛くならないことで定評のあるブルックスの皮サドルにして、シートサスペンションもついている。
だから長距離乗ってもお尻が痛くならない。
長年乗り続けてさびさびであり、駅や書店の駐輪場に長時間置いておいても盗られない安心の防犯性能つき!(これ最高!)
ただ長距離を高速で巡航するスピードはロードにはかなわない。
しかし今回の自転車遍路では唯一パンクしなかった!
実は対パンク性能の非常に高い「パナレーサー タイヤ リブモ」というタイヤを履いている。
特に旅先では「パンクしない」という性能がどれほど快適なものか!
ブロンプトン
このGW大分から広島へ、呉から島づたいに今治に、道後温泉などを経由して大分に戻ってきた。その間、折り畳み性を生かして、フェリーやJRなどを駆使した。
目的地まで自転車を持っていく必要がある
今回の自転車遍路では私は大分からフェリーにクロスバイクを乗せて関西に行った。
関西で息子たちと合流し、四国徳島へのフェリーがある和歌山まで走った。
京都から和歌山まで実走約140kmなので、そこで一泊する必要がある。
帰りは和歌山で一泊し、大阪でも一泊した、疲労もあり1日140kmはきつかったからだ。
もし、私がブロンプトンで来ていたら、今の時期なら青春18きっぷで約2千円で、大分から徳島までこれる。(瀬戸大橋は指定席を買う必要があるが)
帰りもJRで徳島から実家の広島にでも寄って帰ったことだろう。
一旦フェリーで和歌山に渡り、和歌山と大阪で一泊し、関西から大分にフェリーで帰るのでは時間的・コスト的に大きな差がある。
目的は自転車遍路なのだから、大阪や和歌山をわざわざ走る必要はない。
今回は、子どもが大学生である今の時期しか一緒にこういう自転車旅はできないだろうと、和歌山までの往復も旅のひとつ、と位置付けて楽しんだが、本来遍路が目的であれば、直接徳島に入り、直接大分に帰った方が、コスト的にも時間的にもずっといい。
私が次回、自転車遍路の続きをする時は、きっとブロンプトンで来ることだろう。
何しろ、もう関西から和歌山はもう走ったし、このコースはそんなに何回も走らなくていい(笑)
で、私はロードバイクを買うのか?
で、私は二男にそそのかされてロードバイクを買うのか?
私が二男のように自分の周囲にロード乗りが多く、一緒に自転車旅をする時、とてもスピードがついていけないということになれば、やっぱり私もロードに乗りたいと思うだろう。
しかし、こんな感じで子供たちと自転車旅をするのもせいぜい大学在学中だけだ。
しかも、夏休みなど年に1回くらいのものだろう。
長男はクロスバイクであり、ロードは二男だけ。
なら、ペースをあわせるのはロードの二男の方で方である。(笑)
だから、この理由でロードを買う必要はない。
では、自分自身のひとりで乗る自転車としてロードバイクはどうなのか?
現実問題として、自転車を乗る時の95%買い物とか、書店に行くとか、カフェに行くとか、街の中をちょっと走る用途で使う。
長距離を車道をブッ飛ばして走るというのは全体の5%くらいだろうか。
しかも自転車に乗るというのは「運動のため」に乗るわけで、あまり軽快だと運動にならない。長距離を旅するとなると、自転車の性能の差が大きく身体の疲労に影響してくるので、高性能の自転車が欲しくなるだろう。
しかし!
旅では折り畳みのブロンプトンでさんざん運動したあと、身体に疲労がくればJRなどを使えばいい!
しかもブロンプトンなら工業地帯のような走っていてあまり楽しくないところは、さっさとJRですっ飛ばしてしまい、海沿いなどの景色のいい、おいしいところだけをしっかり運動しながら、自転車旅できる。
このものの数分もあれば小さく折りたためるブロンプトンを使うと、ロードの分解組み立てはチェーンで手が汚れたり、サイズも大きい、それにひとり旅でそこまで高速でブッ飛ばすこともない。
景色のいいところは景色を愛でながら、人々の暮らしを眺めながらのんびり走りたい。
そして、夕方日が暮れたらさっさとJRだ!
私の旅のスタイルにはこちらの方があっている。
私も今回の自転車遍路で、人生で初めてロードバイクというものに長時間乗らせてもらった。
確かに軽く、坂道などでもすいすいあがる素晴らしい自転車だ。
だけど、身体の少なさや安定性、ハンドリングの取り回しは私のクロスバイクの方が上だし、旅における公共交通機関の利用しやすさ性でブロンプトンの方が上だ。
だいたい3つも自転車があったら使い分けに困ってしまう!
ということで、私の旅自転車はブロンプトンであり、普段使いの自転車はクロスバイク。
家から出て帰れる距離の旅はクロスバイクというのが今の私の結論。
ロードバイクは今のところ買わないという結論になりました。
なお、私の自転車旅のスタイルはリュックとウエストバックで、宿に泊まり、食事もご当地のものを食べます。テントや自炊はしません。
だいたい、年に何度も長距離の旅をするわけではないので、着替えだけをリュックに入れて身軽に旅をします。
テントや寝袋、自炊道具などを持ち運ぶ自転車旅スタイルの人は自ずと違った選択になってくるでしょう。