不可能と言われていたりんごの自然栽培を成功させた木村秋則さん。
「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」第35回:2006年12月7日「奇跡のりんごは 愛で育てる~農家・木村秋則」
彼の著書百姓が地球を救うによると、
「自然栽培の木村農法で育てられた米に関して「同位体研究所で福島と宮城の自然栽培米を分析したところ、1ベクレルも 検出されなかったのです。」
「 特に福島県産のお米は1メートル離れた
あぜみちで高い数値がでていたにもかかわらずわたしが
指導する 田んぼ では検出されませんでした。」ということだ。
こんなエピソードも紹介されている。
「これは、わたしに賛同してくれている、ある一家の話です。
そこのオヤジさんが、
「これからは自然栽培で、肥料・農薬・除草剤を使わないおコメ作りをやっていこう」と一大決心しました。そして、
「木村、教えてくれ」
ということでスタートしました。
初めの年はよかったのですが、自然栽培の性質上、やはり2~3年目から減収し始めました。なにをやっても収量は上がりません。15町歩あった田んぼのうち、7町歩は売りに出さざるを得ませんでした。
底なし沼です。黙っていても沈むのですが、もがけばもっと早く沈みます。時間が解決してくれるのをじっと待つしかないのですが、それが人間には難しいわけです。リンゴが実ってくれるまでに木村家が味わった思いを、オヤジさん家族も味わっていました。
日に日に高まる険悪な雰囲気のなか、もともと自然栽培に賛成ではなかった息子さんと大喧嘩になってしまいました。
「オヤジー! もう、こんな栽培やめろ。俺はきょうでやめる!」
そういって跡取り息子は家を出ていってしまいました。
それっきり音信は途絶え、生きているのか死んでいるのかもわからないまま5年の歳月が過ぎました。
その息子さんは、東京都内の食品会社でアルバイトをしていました。
ある日のこと、係長から、
「このおコメはとても特別なものだから、くれぐれも丁寧に扱ってね」
といわれてコメ袋を任されました。
「ハイ」と息子さんは答えましたが、
「俺だってむかし、コメを作っていたんだよ。いったいどこのだれが作ったものだよ、そんな大切なコメって?」
と思い、生産者名が書いてあるラベルを見ようとおコメの袋をひっくり返しました。
そこに書かれていた名前を見た途端、涙が出てきて、気づくと膝をついておコメに頭を下げていました。書かれていたのは、まざれもなく自分の父親の名前だったのです。
翌日、すぐに退職を願い出てアパートの部屋を片づけると、故郷へと急ぎました。
何年かぶりに戻った実家で父親に謝罪しました。母親も快く迎え入れてくれました。
いまは、親子仲良く一生懸命にコメ作りしています。泣く泣く手放した田んぼも買い戻し、23町歩まで増やしたといいます。
いつからか、生産者と消費者の距離はとても遠くなってしまいました。でも本当は、おコメひと粒、ご飯いち膳に大きなドラマがあるわけです。
どうか、皆さんにもそれを味わって食べていただければ嬉しいです。」
私の出身地広島は、アメリカの物理学者によって原爆投下後、50年~100年は植物が一切生息できない不毛の地となると予測されていた。彼等が核実験を繰り返したネバダ砂漠ではそうだったのだろう。しかし、広島では数ヶ月後には草花が生えて花が咲き、木の芽が出て、一年後には放射能、放射性物質のレベルが激減した。
高嶋 康豪博士は、「広島の土壌内の微生物および空中から運ばれる微生物(耐放射性菌)が、放射能を基質として捉え、代と交代、置換と交換を行って放射能を分解消失したのである」と言われている。
高嶋 康豪博士の経歴は以下の通り。
1974年 3月 東京農業大学醸造科卒業
1987年 4月 高嶋開発工学総合研究所を設立
1995年 12月 アメリカ アガペー大学及びケンジントン大学評議委員会の認定で環境微生物学博士号の授与を受ける
1996年 1月 F.I.E.A.(国際学士院)から終身名誉博士号の授与を受ける
1997年 FIAE終身名誉博士号 U.S.アカデミーロサンゼルス本部より授与
2006年 東久邇宮記念賞受賞
2007年 消防庁長官賞受賞
2009年 8月 髙嶋開発工学総合研究所を株式会社として法人化、代表取締役就任
2011年 東日本大震災の福島原発事故による放射能汚染の除染を福島県川俣町山木屋で実施実証。
2011年 福島県浪江町の下津島小塚において放射能除染を実施実証。
出版社あ・うんのFBサイトによると、
高嶋 康豪博士の「微生物の複合醗酵法により、放射能が除去できることが確実となりました。ゼネコンによる剥ぎ取りでは、放射能は移動するだけですが、高嶋博士の方法では、放射能が激減します。しかもゼネコンより安価に出来るとのこと。
2012年3月16日に、外国人特派員クラブにて、記者会見が行われ、そこには多くの福島からの参加者もいらっしゃいました。
そして18日には、なんと、10万件という除去の依頼が、高嶋博士の下に寄せられたのです。福島の子供を守る会など、多くの団体が切望しています。」博士の研究内容は緊急版!微生物で放射能が消えた!!に詳しいという。
関東に住んでいる人は、庭に雑草を生やし、落ち葉を放置して、微生物を育てよう!(他の地方に住んでいる人も!)
ちなみに私は木村秋則さんのりんごを食べたことがある。
私がよく行く「おおいた Organic Market」でたまたま入手した農家が売っていた。
このりんごは放置しておくと、腐らずにドライフルーツのようになっていくという。
子供に食べさせると「うん。おいしいけど、そこまで感動はないね。」と言う。
こらぁ~!
もっと感動して涙流して食べんか!
とてもしっかりして、生命力あふれるりんごでした。
いやほんと。
しかし、自然栽培のものって、軟弱に育ってないので、柔らかくて歯ざわりがいいというものではないですよ。
でも凛として、うまいです!