昨夜はTabanan(タバナン)というバリ島一周ツーリングに出発したウブドへ1日で達することができるところに泊まっていた。
このままウブドに帰って旅を終えるのか?
否!
我々の選択はTabanan(タバナン)から標高1200mに位置するブラタン湖畔の町Budugul(ブドゥグル)まで一気にかけ上がるというものだった。
水を平等に分ける仕組みがある。
バリ島ではこのような利水組合が千年以上も前から続いているという。
このような水の分け方は九州でも見られる。
ひたすらのぼり続ける。
Tabanan(タバナン)から登るルートは交通量が少なくて走りやすくていい。
しかし途中になかなかレストランがない。
ナシゴレン(ご飯とおかずのバリの定番定食)を頼むと、ご飯がもうないと、申し訳なさそうに言う。
「ミー」(麺)ならできるかと聞くと、それはOKだというので作ってもらう。
インスタントラーメンにゆで玉子がふたつ、薬味の葉っぱが散らしてある。
この坂を自転車でのぼり続けてきて、さすがにこれでは足りないと思ったのか、これを食べるか?と、雑穀米の雑炊のようなものを出してくれた。
おそらく自分達が食べているものを出してくれたのだろう。
これがなか深い味わいがあってうまい!
「OK~OK~」と言うとこれで、ナシゴレンを作ってくれた。
腰のある地鶏入り。
まさに本当のバリの田舎の家庭料理!
でも地味があってうまいのよ!
他にペットボトルの水の大。
甘い元気の出る地元のお茶のペットボトル2本。
ヤクルトの8本入りを買った。
それで合計一人200円しない。
この料理2人前が一体いくらなのか?
恐るべきバリの田舎プライスなのであった。
そういえば途中、村人が水場に集まって豚を解体している場面に出くわした。
儀式ぽかったので写真を撮り損ねたが、ここの鶏も自宅のをしめたのかもしれない。
はぁはぁ深い息を繰り返しながら何時間もこぎ続ける。
もう体は走るマシンである。
この10日間バリを走り続けて鍛えられ、もはや1200メートルも標高を登らないと満たされない体になってしまった(笑)
ここで一気に決めようとしていたら突然の水入りが!
I wish shining days♪
いつも夢に見ていたのですぅ♪
I wish shining eyes♪
めぐり逢える素敵な瞳ぃ~♪
(途中略)
oh, スコール 突然の嵐ぃ~♪
oh, スコール 巻き起こる洪水ぃ~♪
お店の軒、息子と二人ぃ~♪
ということでこの旅初めてのスコールに見舞われる。
やっぱり標高が高くなって来たからか?
本当に止むのか?というくらい厚い雲が垂れ込めるが、30分ほどでほぼ止んだ。
しかしもう慣れっこだ。
3分ほど歩いてバイク屋を見つける。
英語は通じないが、身ぶり手振りですぐわかる。
画鋲はビジュアルにも訴える(笑)
わかりやすい!
このようなことは鍛え抜かれた我々にとって蚊が刺すようなものであった!
いよいよ火口湖の外輪山が見えてきた。
はぁはぁリズミカルに数時間も息を刻み続ける。
まもなくピークを迎える。
ついにピークを越えた!
一気に下ったところでフルーツブレイク。
今日もマンゴー!
このお兄さんは珍しいフルーツをいっぱい試食させてくれた。
宿はあと100m少々だった。
夜食事中、火が焚かれた。
標高が高く冷える。
初めてジャケットとロングパンツを着た。
夜空には天の川がずっと続いてるのが見える。