今日はバトゥール山とバトゥール湖が見渡せる、風光明媚な宿に泊まっている。
しかし、夜が明けても長男はこの宿に到着しない。
今日は自転車ツーリング14日目だが、自転車は2週間の約束で借りている、帰国便は明日だ。
今日再会できなければ、時間的にタイトになる。
食事を終えたが、この宿が待ち合わせ場所になっている以上、私が探しに出ると入れ違いになる可能性がある。ここはチェックアウトまで到着か連絡を待つことにする。
食事後も同じ場所に座って景色を眺めていると朝9時ごろ「今着いた」と長男が、ひょっこり姿を現した。
聞けば長男が選んだ道は溶岩だらけの未舗装道路で、途中で日が暮れてしまい、道が見えなくなって崖から2mくらい滑り落ちたりしたらしい。
その後、バトゥール山麓に住む現地の人に助けを求め、その人の家に泊めてもらっていた。
食事もさせてもらい、お菓子なども食べさせてもらったそう。
すっかり仲良くなり、今度バリに来たらまたおいで、2ヶ月くらい泊まれ、一緒にバトゥール山に登ろうと、友情の石までもらってきた。
今回の旅で一番いい思い出になったという。
ひとりで勝手にウルルン滞在記するんじゃない!(>長男!)
そこでもらって来たという水を飲ませてもらったが、炭の臭いがする。
どうやら水を炭でろ過してして生活しているようだ。
朝食もそこで食べさせてもらって、お腹は減っていないというので、追加でフルーツと紅茶をもらって、しばし湖畔の風景を楽しんだ。
今日は予定通りウブドに帰る。
部屋で小一時間ほど休憩し、外輪山の急坂をほぼ押してあがる。
外輪山の上には、ウブドで最初に入ったレストラン「サリ オーガニック」が経営する店がある。
そこでバトゥール山とバトゥール湖を眺めながら昼食にする。
やっぱりオーガニックマンゴーはひと味違う!
この外輪山上からウブドまでは下り一本。
変わる景色を楽しみながら、まったくこがずにどんどん下る。
アップダウンもほとんどない下り、たまにバイクも追い越しながら下る。(笑)
1時間半ほど下り続け、やがて街がにぎやかになりウブドに到着した。
宿は2週間前にウブドで泊まったところと同じ。
今日は2階の部屋だ。
宿に着くと本格的に雨が降り始めた。
雨の合間に自転車を返しに行き、後ろのギアが新しくなっていること、鍵も新しくなっていることチューブは3本新品が入っていることを説明すると「ありがとう」と日本語でお礼を言われた。
この日は宿に入ってから夜もずっと断続的に雨が降った。
今はまだ乾期のはずだが、まるで雨季に入ったようだ。
こんなに雨が降るとさすがに自転車の旅はたいへんだ。
何かと運がいい。