上海旅行記

今、上海に来ています。

空港でお金を両替すると、本人の確認のパスポートで日本人だと知った若い女性はそれまで英語だったのに、急に日本語でお札を「1枚、2枚、3枚、4枚・・・」と数えて「ここにサインください」と紙を渡した。

「上手ですね!」とこちらも日本語で言うとちょっと得意気にニコニコしている。

サインを返し
「シャジャノン」(どうもありがとう!)
「ツェイウェイ」(さようなら)
とこちらが上海弁で言うと、今度は向こうがびっくりしてまた笑った。

飛行機で日本にやって来た外国人が突然、
「おおきに」
「さいなら」
というようなもので、上海人のリアクションが楽しい(笑)

私が前に上海に来たのは、大発展の前だった。
コンビニなどはまったくなく、確かカラオケ屋が一軒あるだけだった。全上海市の中でである。
夜は外灘(ワイタン)あたりの旧外国人租界に戦前からあるホテルのバーでジャズでも聞きながら一杯飲むしかなかった。

それが目を見張る変わりようだ。

女性のセンスもずいぶんあがった。

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ちょっと見えにくいかもしれないが、そのころは女性の後ろ髪のこんな丁寧なカットは見かけなかった。

コーディネートもなかなかいい。

前に来たときは年配の方だが人民服を着た人もいたものだ。

かといったら列車が混んでくるとこんなことになってきた。

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奥の男性は、あとから座ってきたふたりに挟まれて、組んだ足を動かすこともできない(笑)
この二人は真ん中の男性のお母さんとか弟とか、そういうのではない。
違う駅から乗って来た、赤の他人なのである。会話も何もない。

ちょっとに日本では考えられない「おしりあい」ぶりである。
なんと言いますか、この密着度が新鮮である(笑)

まだ人が少ない時に路線図を配ってくれた。

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初めて乗る列車というのは切符の買い方もわからなければ、路線も頭に入っていないから駅名がわかっても自分がどこにいるのかわからない。

「人民広場」駅を目指しているのだが、この路線図で「私は正しい道を進んでいる」という自信をもつことができた(笑)

人民広場駅は、上海一の歩行者天国、南京東路(ナンジントンルー)と南京西路(ナンジンシールー)の中間に位置する中心部の駅だ。

人民広場にはハーゲンダッツもあり、

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スターバックスもあった。

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宿に行く途中にある評判の「煎」に入る。

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店の中で食べたいと言って、注文しテーブルについた。

すると店員がテイクアウトの列に並べという。

違うんですよ!私はここで食べたいんですよ!

それでも並べという・・・

しかたがないので外に出て並んでいる、そういうことだったのか!

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テイクアウトの人は包んもらってもって帰り、お店で食べる人は皿にのせてもらって自分でテーブルに運ぶ。

というかですね。

お店の中で作ってるんだから、せめて中から取らせてちょうだいよ!と思うんだが、外に出てテイクアウトの列に並び直すのである・・・

郷に入っては郷に従え。

でお味はというと看板を見てもらうとわかるが、

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焼いた皮に包まれた熱々のピリ辛エビが中から飛び出してくる。

はふはふ言って食べるが猫舌の人は注意!

なかなか好好。

今夜の宿は川沿いにある。

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外国人が多いオールド上海っぽい宿だ。

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夕涼みにビールを外のテーブルに持ち出して飲んだ。

上海の夜は暮れゆくのであった。

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