【クロアチア自転車旅】シベニクからトロギル【一押し!】へ

ザグレブからクロアチア入りした私は、バスでプリトヴィッツェを経由してザダールに入り、そこから自転車(ブロンプトン)でシベニクまで走ったのが、前回まで。

今日はシベニクからトロギルまで走る。

朝シベニクの石のおうちを、あとにして出発する。

ずっと海沿いを走ると、思ったら今日はずっとこんな感じよ!

ちょっとした集落や教会はたまに見かけるが、

基本こんな感じよ!

廃墟も時々見かける。

あ〜 腹が減った!

朝から荒涼たる丘を爆走し続けているのに店がない!

そりゃこんなところにはないわなぁ〜

今までは基本海岸沿いで店が適度にあったので、今朝は飯も食ってない。

もうお昼過ぎだ。

こんな景色の中を走ってると飢餓感が出てくる。

俺はいつ飯が食えるんだっ!

もうこうなったら通りがかりの店など期待してられない!

googleマップで探すと、この先に分岐があって、逆の方向に行くと、駅があってその前にカフェがあるはずだ。

そこにたどり着くと営業してる!

「何か食べたいのだが?」と聞くと若いマスターが「No」と申し訳なさそうに言う。

度数の強そうな酒瓶が結構並んでいる。田舎のカフェ兼、飲み屋みたいだ。

昼間なのに数人の若い男が、薄暗い店内に座ってる。

私が入ると「昼間からいい若いもんがこんなところでブラブラしている情けない姿を見られた。」という表情になったように感じる。

どんよりして覇気がなく、ただこうするしかない自分が情けない。こんな姿を見られたくないという感じだ。

本当は過疎になってる田舎だが、なまじ駅があるばかりに、一軒だけは一応カフェもある。都会に出るタイミングを逸したような哀しみのようなものを彼らの背中に感じる。

若い男の店主は、彼らとちがって表情は卑屈ではない。この街でカフェでビジネスをやっていこうとしていて表情も生き生きしている。

彼はきれいな英語で「ここから2分ほど行ったら店があって食べ物が買えるはずだ。」と親切に教えてくれた。

彼の言うとおり2分先に店はあった!

ありがてぇ!

小さな店だが、「ULTRA」(ウルトラ)という店だ(笑)

私にとってはウルトラありがてぇ(笑)

調理パン2つ。チョコクロワッサン1つ。何やら酸味の甘みの餡が入ったパン。それにビタミンCたっぷりの飲み物。これで4.1ユーロ。飲み物だけで160円(1ユーロ)くらいしそうだ。ということはパン1個あたり1ユーロ以下か?!

安くないか!?

店の前の石に座って、むしゃむしゃ食った!

ありがてぇ。

(向こうがULTRAショップ)

人間飢餓感に襲われると、次にいつ食べれるかわからないので、食べれるときにいっぱい食べようとする。

今の私がそうだ(笑)

助かったぜ!

これで燃料補給完了だ。

さあ出発だ!

クロアチアの踏切は「STOP」と書いてあるだけ(笑)

クロアチア鉄道橋は土を盛っただけ(笑)

雨が少ないからこれでいいんだろうね。

日本では大雨の度に崩れそう(笑)

あ〜

荒野は続くよ、どこまでも。

このはるか彼方から登ってきた。

この地域が過疎化しているようなことを書いたが、ひとつこのエリアだけの素晴らしい特徴を書いておきたい。それは人々が見知らぬよそ者の私に手をあげて挨拶してくれることだ。最初は自転車ですれ違った人がすれ違いざまに手を上げたので、私もあげかえした。

次はULTRAの前でパンをむしゃむしゃ食っていたら、店から出てきて駅方面に向かったおばあちゃんが手を上げて挨拶してくれた。

最後は荒野の道を自転車で走っていたら、向こうから走ってきた二人乗りの農民風のバイクの男たちが手を上げて挨拶してくれた。

どうもこの地域には見知らぬよそ者であろうと、手を上げて挨拶する伝統があると感じる。

荒野をひたすら走っている時、こういうことほど心温まることはない。

とても心優しい人々だ。

この先下り基調になると一気にペースがあがる。

一押し!のトロギル

今日の宿のあるトロギル旧市内は島になっており、この橋を渡って入る。

色々迷ったが、ここが今日のお宿。

階段を上がると、気のいいマダムが受付してくれた。

トロギルはクロアチアで一番おすすめ!

シャワーを浴びて、【世界遺産】の街トロギルを散策する。

【世界遺産】聖ロブロ大聖堂。

【世界遺産】聖ニコラ修道院。

ちょうどシスターがここの戸締まりしてました。

カメルレンゴ砦

ここトロギルもヴェネツィアが支配したが、安定せず、トロギル市民がよく反乱を起こしたので、ヴェネツィア人がここに立てこもったそう。

超おすすめ!Kristian Pizza

宿の近くにgoogleマップの評価の高い店がある。

コメントの中には、

おそらく私が今まで食べた中で最高のラザニア。夏の間はレストランは順番待ちリストができますが、待つ価値はあります。 公正な価格のシンプルなレストラン。オーナーとその家族が自らサービスを提供します。無条件の推奨。

しょっちゅうラザニアを食ってるヨーロッパ人からみても人生で最高のラザニアなのか!

いやいやいやいや!^^

チーズたっぷりで、コクがあり、微妙なハーブも感じる。

こりゃうまい!^^

レストランにもちょうど良さってあるよね。

あんまり流行ってると並ぶのも嫌だし、なかなか注文取りに来てくれなかったり、料理も遅かったり。あんまり暇な店だともの哀しいし。

適度な活気感があると食事も楽しい。

あんまり客が馬鹿騒ぎしている店もいけないし、しょんぼりし過ぎもいけない。

適度なざわめき、楽しんでる感があるのがいい。

この店はこの適度な活気があるいいお店。

またトロギルに来ることがあれば、ここで違うメニューを頼むかな。

居心地がいいの^^

こういうレストランに出会うと旅が楽しい。

人生最高のラザニアに地元の黒ビールでお代はちょうど20ユーロ。会計すると、食後のカシスのリキュールサービスしてくれました。

このお兄さんがテキパキ目配りして、客を心地よく過ごさしてくれる。

少し酔ったし、スマホは閉じて迷ってみる。

アイス屋のお兄さんにお兄さんのベストは?と聞くと、ピスタチオ!と即答するのでそいつをもらう。

このクルーズ船から生演奏が聞こえてくる。

曲目はカントリーロードとかテネシーワルツ。

ベンチに座って一緒に楽しんだ(笑)

大型クルーズ船からドッと客が来て行列ができるのは嫌だし、誰も客がいないとお店のやってなくて寂しい。

このトロギルは、ほんとちょうどいい心地いい。

そして、華やかさ、ハレの感じもある。

クロアチア一押しのいいところです。

今日の部屋の窓からの眺め。

木の雨戸を閉じて眠ることにしよう。

宿にあったトロギルの写真。向こうの山を越えてきた(笑)

まさか山越えするとは知らんかった〜(笑)

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