今日は3連泊したナポリチェントラーレ(中央)駅近くの宿をたち、ポンペイ経由、ソレント行きの列車に乗ります。
みどりの窓口みたいなところで切符を買ったのだが、片道4.6ユーロの切符を2枚くれた。10ユーロ渡したがお釣りが少ない。ん?と思って1枚返し「One way ticket」というと、5ユーロ札を一枚くれた。駅員さんもちょっと、戸惑ったような表情をしていたが、これでいいんだ!終わりだ!と言う。後ろにも列ができているし、脇にどいた。
で、ホームに向かいながら考えた。
4.6ユーロの切符を返したら、返金額はもちろん4.6ユーロで、もし往復割引があったのなら4.6ユーロより少ないはずだ。
それでも5ユーロ札を1枚返して、これでいいんだ!終わりだ!と言ったということは、この年配の駅員さんはこの引き算ができないのだろう。
今までの長年の勤務年数で、一体いくらイタリア国鉄に損害を与えてきたのか!(笑)
私が想像するに、発券した切符の総額と現金の総額を突き合わせてチェックする仕組みがないから、長年こういうことが見逃されて、この年になってもこういう計算ができない駅員さんが、何のおとがめもなく勤めていられるのだろう^^;
まぁ私はどちらかというと得をしたので文句はないが^^;
それでも列車の時刻は正確に運行されてましたよ(笑)
しかし、上のホームのソレント行きの表示出発の3分前にくらいにしか出ないんですよ。それまではずっと表示がない。
日本のJRではずっと前から次の列車その次の列車はとホーム3本くらい先まで表示されてます。
それを見て、ああこのホームで間違いないんだなと安心して待っておられる。
ところが出発3分前になって表示されて「あっ!ホームが違った!」となってもホームを移動する時間が間に合わない!その時点で何番ホームに行ったらいいかもわからない!(笑)
JRのように電光掲示板に早くから情報を表示しておくことは技術的になんの問題もないはずなのに、そうなってない(笑)
まぁこういうダンジョン(迷路)を読み解くのもイタリア旅行の楽しみのひとつです(笑)
列車の外観は全体がこんな感じ(笑)
すべての列車がそうです(笑)
ニューヨークの地下鉄にぜんぜん負けてない(笑)
ちょうど朝の通学時間帯だったようで、かなりの高校生などで満員です。
その満員電車のなかで、悪そうな高校生のグループが、レゲエって言うんですかね?大音量重低音で音楽を流してる。
これはスマホのスピーカーの低音と音量ではない。何か別にスピーカーを持ってきてるのだろう。
さすがに、イタリア人の大人や他の高校生も迷惑そうな顔をしているが誰も注意しない。おそらく絡まれるのが嫌で注意できないんだろう。
この連中が下りた後は列車内の雰囲気が一気になごみ、談笑がはじまった(笑)
何かを食べた女子高生が窓からゴミをポイと投げ捨てた><
まあナポリの街のゴミの散らかりようを見たら、この子だけが特別なのではないとわかる。
これは私が下りたMeta駅で一緒に下車した高校生たち。
細いタバコをスパスパ吸ってる子もいる。
日本の女子高生たちが天使に見える(笑)
まぁ詳しい内情は知らないが、教育が機能してないんじゃないかな。
だから引き算ができない駅員さんがいる。
気を取り直して、自転車を組み立てる。今日はここからアマルフィ海岸を走る予定だ。
ところが今日に限ってgoogleマップに通行止めの表示が出てる!><
がーん!
駅前の時間待ちのバスの運転手さんがいたので、自転車では通れるか?と聞いたら「NO」という。
しかたない。作戦変更だ。
途中まで海沿いを引き返し、山越えをする。
ソレントの街。
帰れソレントへで有名ですね(笑)
私の経験では道中にマリアさまが出現すると、まともなエリアになる(笑)
海沿いなので魚も豊富。
チンクエチェント!@@
ルパンがカリオストロ城で乗ってたやつですよ!へぇ〜イタリアではまだ現役なんだ。しかも上が幌になってオープンになるやつです!
(元)お姉さん、粋だね、おしゃれだね♪
若い頃は幌をあけて、ソレントやアマルフィの海岸を颯爽とドライブしたんだね^^
もう50年くらい前の車ですよ!
こういうマニアではない普通の(元)お姉さんが足として乗ってるところがかっこいい(笑)
朝食は教会の広場横の八百屋さんで、トマトと桃を買いました。
勘定は先にレシートを切って見せてくれました。優しいね。私がイタリア語で言われても数字が聞き取れないことがわかってそうしてくれたんだね。
お代は1.1ユーロ!170円くらい。
日本でこのサイズの桃は480円はしますよ!
もうね若い諸君は南イタリアでは果物を食べまくって旅したらいいです!
教会前の広場では水がよくあるので、水分補給や、果物を洗うのに便利です(笑)
今googleマップの自転車ルートで走っているのだが、この教会から山の方に道が向かってるがよくわからない。
地元の人に聞くと、あの間から上がって行くんだよと教えてくれた。
ん!googleさんよ!
これが自転車ルートかよ!
抱えて登るしかねぇじゃねえかよ!
地元の人が言うんだから間違いない。
他に道はない。
覚悟を決めて抱えて登り始める。
ん!ここはどう見ても行き止まりで正面は人家だぞ?!
どうしたものかと迷っていると、右のドアから人が出てきて、聞くと、ああ、あの正面から右に道があると教えてくれた。
抱えてあがる。
ひょえ〜っ
それにしてもキツイ!><
天国にでも通じてるのかっ!
あ〜もうあかん!><
うひゃ〜っ!><
石段の上の教会着いた時、私も昇天したのであった!
アーメン。
海に近いところからここまで石段を自転車抱えて歩いて上がってきたんですよ!
この苦行で昇天しないものがあろうかっ!
教会からはまともな道になった。
ところどころにこういう水場があってほんと助かる!実はイタリアに来てまだ水を買ったことがない。こういうところで補給できるのだ。
黄色い看板にfontana storica via romaと書いてあるので、ローマ街道の歴史的泉ですね。今日も旅人の喉を潤し続けてくれます。
ふぅ。
旧ローマ街道は地方に行ってもずっと石畳です。古代ローマ人が敷き詰めたんやなぁ〜。
何を運んでるのかな?
銅像になるくらいだからきっと大事なものなんでしょう(笑)
花が植えられ、道にゴミがない。
住んでる人の心が荒れてない。
やっぱり田舎はいい^^
ところどころにこういう水場があってほんとうに助かる。
道に面して設置してあるので、使ってくださいということだろう。感謝して使わしてもらってる。
田舎の道にぽつんと直販所があった。
奥にいるオレンジ色のシャツのお母さんが陽気な人で、ボンジョルノ!フォトとっていいよ言ってくれた(笑)
葡萄をもらってここでお昼にする。
2ユーロ!
このずっしりとした葡萄ひと房300円ですよ!日本では1980円くらいで並んでる。
ヨーロッパ人ワイン作るでしょ。
だから葡萄作りが得意なんですよきっと。二千年も作ってるからノウハウが確立されてる。
この時期南イタリアを旅して、葡萄や桃といった日本では高級な果物を食べまくるといい!(笑)
今日の目的地、アマルフィ海岸の丘の上の田舎町サン・ラッザロにやってきました。
今日は農家民泊です(笑)
手作りのマーマレードやペースト類もたくさんあります。
にわとりさんや、がちょうさん
ブタさんもいます。
カメさんもいます(笑)
秋野菜の苗の植え付けは終わっています。
庭には栗の巨木があります。宿のお姉さんに聞くとご祖先が400年くらい前に植えたらしい!@@
日本ではシメ縄級です(笑)
時々谷に教会の鐘が鳴り響く。
地元の赤ワインをハーフボトルでもらいます。
今日はこの旅一番の筋トレをしたので、ミックスミート(13ユーロ)とカプレーゼをもらいました。
パンはバスケットにたくさんくれています。
なにこの量?!
牧草で育てた肉は本当においしくて、塩と香草、オリーブオイルでシンプルな味付けです。この量で2千円いかない!^^
カプレーゼはモッツァレラチーズの厚さがはんぱなくて!完全に誤算でした(笑)
ちょっとしたツマミのつもりで頼んだのですが^^;
何とかトマトだけは食べきって、チーズはパンに挟んでサンドイッチにして部屋に持って帰りました。
田舎の農泊のボリュームハンパなし!^^;(笑)
ここは朝食も付いてるので、お昼にでも食べることにします。
やっぱり田舎はいいなぁ〜(笑)