バリ島一周自転車ツーリング出発 いきなり長男が行方不明に!

 実はバリ島には自転車で一周ツーリングをするために、長男とふたりでやってきた。

 ウブドで無事自転車を借りることができた。
 2週間で一台2千円ちょっと。
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 パンクに備えて、チューブと小さなポンプも買った。
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両方で700円ちょっと。

思いの他準備が順調に進み、張り切って出発した。
30分くらい走ったところだろうか。
分岐が来て、先を走っていた長男はさっさと右にまがり山の方に行ってしまった。

私は止まってGoogleでやはり左の海側の道が正しいことを確認した。

長男に間違えを知らせようと、山側の道を追いかけるが、走れど走れど姿が見えない。
30分以上も走り続け、ついに峠までやってきた。
そこにもいない。
この峠を下ってしまったら。戻るのが大変になる。
この峠で長男が気づいて戻ってくるのを待つ。
2時間峠で待った。
しかし、彼は戻ってこない。
しかたがないので長男が道を間違えた場所の近くに戻って待つ。
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向かいの広場ではマーケットの準備が始まっている。
その様子を眺めながら待つ。
もちろん彼にメールは出しているが、フリーSIM対応機種をもっていないので、WIFIの通じるところに行かなければメールを受けとることはできない。

彼のとりうる行動を考えてみた。
1、間違えに気づいて来た道を戻ってくる。
2、間違えに気づいて出発地点のウブドに帰ってくる。
3、WIFIの通じるところを見つけてメールで連絡してくる。

 3、のメールの場合私はSIM契約しているので、どこでも受信できる。
 2、のウブドに戻った場合、今いるところはウブドから30分しか離れていないので、私も簡単にウブドに戻ることができる。
 1、の場合はもちろん、彼が進んで行ったこの場所で待っておくしかない。

ということで、「この場所で待つ」というのがもっとも合理的と判断し、戻ってくるかメールが来るのを待つことした。

しかし、彼は戻ってこない。
メールもこない。

時間がすぎ、マーケットが立ち始め、人々が集まってくる様子をぼんやり眺めていた。

まぁこういう時にはじたばたしても仕方がない。
私があてもないのにいたずらに走り回って、体力を消耗してはいざというときに行動できなくなる。

ということで待ちを決め込む。

しかし、夕方になり、日が暮れがやってきた。

借りた自転車にはライトがなかった。

はじめから夜行動するつもりはなかったがライトがなければなおさらである。

「日が暮れたからこれ以上行動せず、自分で宿を確保するように」とメールを出して、私も自分の宿の確保をはじめた。

 近くのGIANYAR(ジャニアール)という町に一泊千円の宿を見つけ、暗くなると同時に到着した。

 この宿に行く途中で長男からようやくメールが届く、
「やっとWIFIができるところに着いた」

「今どこか?」

「わからん」

「誰でもいいからつかまえて場所を聞け、必ず書いてもらえ、綴りが大切」

「Manggis」

「そこから海の方に行けば宿があるはずだ」

それ以後連絡が途絶えた。

宿のある場所に移動できたら、私がネットで予約するつもりでいた。
そうするとカード支払いになり、現金が要らないからだ。
長男は現地通貨のルピアを持っていない。
携帯もない。
地図ももっていない。
それなのに山からどうにか海岸沿いまで下りてきていた。

しかし、それからまた連絡がない。

私は宿で連絡を待つ。

まあ最終的にどうにもならなければ野宿すればいい。
以前ふたりで自転車で旅して宿がなく野宿したことがある。

暖かな南の島なら野宿しても死ぬことはない。(それでバリですか!)

とにかく次のメールが来るまでどうしようもないので、メールだけは受信できる体制で腹ごしらえだ。近くにハンバーガーやさんを見つける。
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調理している間に「ミスター!」と声をかけてきたので、何事かを思って行ってみると、握手を求められた。
 滅多に外国人などやってこないので珍しいのだろう。
 このハンバーガーは彼女のいちおし。
 
 他にマンゴージュースも頼んだが、これもよかった。
 大きな容器にマンゴーの果実を凍らす直前のものをジュース状にして出してくれる。
 ジュースというより、マンゴー100%のシェークという感じ、約100円!
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 あまりに美味しいので、ドリアンも頼む。
 
 それにしても長男から以後連絡がない。

 宿を見つけたのか、野宿なのか・・・

 野宿は蚊がいるのでたいへんだなぁ。

 とにかく連絡がつかなければ支援のしようがない。

 とりあえず生きてることは確認できた。

 しかたがないもで、もう寝る!

 長男はバリの夜空の今いずこ。(一句読んでる場合ですかっ>自分)

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