燃料なしで70日でロケットを火星到達可能
米NASAジョンソン宇宙センターの研究チームは11月17日(ナショナルジオグラフィックス日本語版)、推進剤を使うことなく真空で宇宙船に推力を与えられる電磁(ElectroMagnetic)推進システム「EMドライブ」の実験的証拠を公式に発表した。
理論的にはわずか70日でロケットを火星まで飛ばせられるという。
NASAの最新論文は第三者の科学者の審査を経て発表されたもので、これによってEMドライブ実現の可能性は一気に高まった。
EMドライブは電磁エネルギー(この場合はマイクロ波光子)を、円錐形の密閉容器の中で反射させて推力を得る。
EMドライブはニュートンの法則に反している
EMドライブは何も噴射しない。これがニュートンの第3の法則と、もうひとつの古典力学の教義である運動量保存の法則と矛盾する。
2014年にNASAの先端推進物理学研究所、イーグルワークスは、EMエンジンが実際に動作したことを示唆する初期試験結果を発表し、科学界を驚かせた。
NASAの研究チームは、論文審査のある科学誌に実験のこの結果を発表した。少なくとも数人の独立した科学者らが実験の設定、結果、解釈を査読して、納得できると決断を下したということである。
人類はこれまでの物理法則を超えたエネルギーを手にしようとしている!