アナスタシア【一族の土地】神なる暮らしの偉大なる秘密、人類が楽園へと帰還するための道。あなたが自由になれる方法がここにある!

アナスタシアの第7巻(生命のエネルギー)が出たので読んだ。

帯の副題は「あなたが自由になれる方法がここにある!」だ。

一族の土地

アナスタシアは今の地球の諸問題を解決するために地球に住む人類全員が1ヘクタールの「一族の土地」を持つように提案している。

「政府が無償で1ヘクタールの土地を各家庭に提供し、その土地とそこで生産される作物に一切課税をしないこと。そしてこれらはその子孫に無償で引き継がれること。また1ヘクタールの4分の3もしくは半分を森とすること」

一ヘクタールという大きさがミソで、その大きさがちょうど人々が愛情をもってお世話でき、自給自足できる大きさなのだ。

これが1ヘクタールより、狭いと生活が苦しくなって他所へ働きに行かないといけなくなる。

1ヘクタールより広いと、誰かを雇って耕作させたり、お世話をさせなければならくなる。いわるゆ「雇用」が生じ、上下関係が生じ、組織が生じる。

誰もがちょうど1ヘクタールの土地をもつと、そこに住むだけで生活でき、どこかに働きに出る必要もない、その土地毎年生える果実などをとって、生きていけばいい。

そしてその愛情をもってお世話された一族の土地を人類ひとりひとり全員が持つことにより、地球が愛情あふれる土地で覆われることになる。

そのような土地でできる食べ物はとても体にいい。

「一族の土地」の生産物には一切課税されない。

つまり、この「一族の土地」が実現すれば、社会に雇用がなくなり、上下関係がなくなり、組織がなくなり、生活に一切の不安がなくなり、すべての人がずっと健康に暮らせるのだ!

株価が大暴落しようが、政府がデフォルト起こそうが、世界超大恐慌になろうが、一族の土地に住む人々にとってはまったく関係がない。

自分の土地になるリンゴをもいで食べていればいいだけだから!

犯罪もなくなるだろう。

自分の生活がまったく安心であり、食べるものに困っていないのに、どうして他人のリンゴを盗むことに関心をもつだろうか。食べきれずに腐らすだけだ。盗みなどただ単に意味のない行為になる

これが大昔に存在したとされる「エデンの園」と呼ばれるものだ。

現代社会の病理

アナスタシア第7巻p114に現代社会の病理が端的に表現してある。

自分の一族の土地に住む人間が、何か、例えばリンゴを食べたくなったとする。その人はどうするだろうか?自分の園に出て、新鮮な果実をもぎ、それを食べるだろう。

では、別のケース、例えば先進国の都市で、マンションに暮らす人を見てみよう。その人もリンゴが食べたくなったとする。お金を手にして店へ行き、リンゴを買うが、それは鮮度の落ちたものだ。その人は誰かが栽培をし、箱に詰めたリンゴを買うのだ。その誰かがトラックか飛行機で輸送し、その後誰かが建てたリンゴを売るための店の、その陳列台に置かれるものだ。栽培から販売までの全工程は、専任の各担当者により確認を受け、それぞれに清算が行われ、税金や関税、その他の費用が徴収される。

このように各自が仕事に従事しながら、彼ら自身もリンゴを味わうために同じようにしなければならないことを前提として、すべてが連鎖している。そしてその果実を味わう人は、自分の欲求を満たす前に、まずどこかで働き、紙でできたお金を得て、自分とリンゴの木の枝のあいだに立ちはだかる、誰かが思いついた連鎖の輪に支払わなければならないのである。

そして、我われが生きる社会は、この現象を正常だと見なしている。

まんまとだまされた社会は、誰かが人々を真の使命から引き離して、意味のないことに専念させておこうと欲している、などと思いもしない。

人々は、少しずつこのような不条理な状況に誘導されてしまった。急激にはできなかったのだ。もし急激に変えてしまっていたら、いかに頭の弱い人でも行われていることの馬鹿さ加減に気づくことができただろう。

読者諸君も、次の逆説的な状況を想像するだけでわかるだろう。ある素晴らしい天気の日に、あなたはいつものように自分のリンゴの木のところへ行き、リンゴを採ろうと決めた。あなたが家の玄関ポーチからリングの木の方角へ一歩踏み出すと、人々が長蛇の列をなしているのを見た。

「あんたは誰だい?」あなたは一番近くに立っていた人にたずねた。

「俺はリンゴ売りだ。」

「じゃあ、あんたの向こうにいる人たちは誰なんだ?」驚き冷めやらぬまま、あなたは次の答えを聞いた。

「俺の向こうにいるのは、リンゴを俺に店に運ぶ人で、その向こうにいるのは、リンゴを収穫する人。それぞれの周りにいる、きれいなスーツを着た人たちは、俺たちがいくつのリンゴを扱ったかを勘定する人たちだ」

「なんだって?あんたたち気でも狂ってんのか?」あなたは憤慨する。「なんのためにこんな意味のないことをやっているんだ?こんな無意味なことに礼を言う奴なんているものか!」

しかし、あなたにこう答えが返ってくる。

「あんたが俺たちに礼を言うんじゃないか。あんたが俺たちみんなに金を払って、その金で俺たちも自分のリンゴを買うんだよ」

「そんな大金を、俺はいったいどこで得ればいいんだ?」

「隣の家の梨の木のところに行きな。そこの会計係の仕事に空きがある。会計係になって金をもらって、リンゴを食べたくなったときに、俺たちに金を払って食べりゃいいさ」

なんて狂った話なんだ。精神病だとあなたは言うだろう。もちろん狂った話であり、もちろん精神病だ。しかしそのようなことが、まさに今、私たちに起こっているのだ。

私たち、現代社会に暮らす人々はいつも何か不安で、心配し安らぐことができない、社会全体が神経症的だ。しかも効率を追求するあまりに、あらゆる食べ物に添加物が入り、幾多のアレルギーや癌などが発生している。まさに狂っている。

なぜなら、生活の基盤が自分の手にないからだ。

そうだったのか!

健康的な生活のための、完全に明白な条件

上の文章の続き、

p117
健康的な生活のための、完全に明白な条件を、条文形式に記述しておく方がよさそうだ。では、こちらだ。短い条文だ。

第一の条件
地球に暮らすすべての人は、自分の身体への質のよい栄養補給を確保するために、自分の一族の土地、自分の空間を有すること。

第二の条件
自分の空間において、実をつける複数の植物を、できれば自らの手で植えること。
それらの植物は、その人が美味しくて健康によいと考えるものであるべきだ。

土地の中では、少なくとも300種類の多年植物が植えられるべきである。
繰り返しになるので、種を蒔いたり植物と交信するための特別な方法をここに書くことはしない。それについては一冊目の本の中で、アナスタシアがダーチュニクたちについて語った場面に書かれている。
もちろんこういったことは1年で実現するわけではなく、2年ないし3年はかかるだろう。しかし、現実は可能であり、実際に物理的な栄養源を子供たちのために入手することにもなるのだ。

第三の条件
毎朝目覚めたら、自分の一族の土地を散歩し、食べたいと思ったら、その時に熟している果実やベリー、薬草を食べること。これは自身の欲求だけに従って行うべきであり、たとえ名誉ある学者や栄養士によるものであろうとも、その助言に盲従する行為であってはならない。
一族の土地で育つすべてのものの味の質を知り尽くしたあなたの身体が、食べ物の質、量、そして食べる時間について、理想的な食事のしかたを組み立てるのだ。
あなたに食べたい願望がわいたときに、自分の土地へ出ること。

週に1回であっても、そこへ帰ることが望ましい。
身体の体調を崩したときには、薬を飲む前に、ただ一族の土地の空間へ行き、そこで数日間過ごす方が何よりもよい。
すでにあなたが自分の空間を形づくっていて、身体がその空間で育つ植物の情報を持っているのなら、あなたの身体は健康の回復のために必要なものを、絶対的な正確さで選ぶことができるのだ。
あなたによって創造された愛の空間が打ちかつことのできない身体の病気は存在しない。
もちろんここでいう空間とは、彼女が詳しく述べた法則に従って整備された一族の土地である。

第4の条件
その一族の土地は生態環境のよい地域にあること。
一族の楽園のオアシスを創造するという同じ考えをもった人々に囲まれているべきである。風があなたの土地から生きた花粉を隣人たちへと運び、そしてまた別の風が、隣人たちの土地から生きた空気をあなたに運ぶように。

神なる暮らしの偉大なる秘密

アナスタシアは一族の土地について話しながら、その実すべての人々に、神なる暮らしの偉大なる秘密を明かしたのだよ。人類が楽園へと帰還するための道を示したんだ。
各巻に散りばめられた彼女の発言をひとつに合わせてみれば、このことは理解できるようになる。
彼女は闇の勢力が何千年にもわたり守ってきた秘密を開示したんだ。
それまでは、闇の勢力が、人々がその秘密を知る手がかりになり得るものを、ことごとく消し去ってきていた。

まずは自分の土地、そしてそのあとに地球という名の惑星全体を調和のとれたものになるように、開拓することで、大宇宙をも開拓する可能性が開けると、その本には書いてあった。
地球の完全なる開拓の暁には、大宇宙の他の惑星を開拓する可能性が人間に開かれているのだ。他の惑星を開拓するのは、科学技術的な方法ではなく、テレパシーのような方法だ。

この6千年間だれも意識的に大地とかかわることはなかった。
意識的にというのは、アナスタシアが語った方法でだ。

アナスタシアは理解していたんだ。
人間の本質を明らかにすれば、絶対に、すべての人々が、すぐさま大地とかかわらずにいられなくなると。しかし、人々が慌てて事を行えば、害をもたらすこともある。必ず、はじめに意識の中で、自分の空間を創造したあとに、行動を始めるべきなのだからね。

私もすぐさま大地とかかわらずにいられなくなったひとりだ。(笑)

早速この秋から、1㎡自然菜園もはじめた。

生まれてこの方農業などやったことがない私にとってはすべてが試行錯誤だが、こういう建設的なことは楽しい。「一族の土地」作りは、今後一生、いや子孫に受け継がれて永遠に成長していくものだのだ。こんな意義ある仕事があるだろうか。

私たちは、1㎡自然菜園からはじめるしかないかもしれないが、アナスタシアは実にこの楽園が簡単に手に入る方法を教えている。

アナスタシア第6巻の「一族の書」に詳しいが、第7巻のp202にも以下の記述がある。

若いふたりの婚礼にやってきた人々、親戚や知人、友人たちが、自分の家にある植物の中で一番良いものの種を持ち寄り、一人ひとりが自分の手で、新郎新婦に指定された場所に撒く。
物質的な豊かさを語るのであれば、この行動は、単にそれを願うだけではなく、実際にそれを得ることをもさせているのだ。夫婦となったふたりは、1時間か2時間というはなはだ短い時間に、最もよい果実やベリーの木でできた未来の園、菜園、そしてその空間を取り囲む緑の生け垣を得てしまうことができるのだ。

他ならぬ自分のために、親たちや親族、友人たちが贈ってくれた若木や苗木、草花が植わった園に出るとき、人間の魂の力、精神状態のレベルは、著しく高いものになるはずである。
そしてどう見ても、物質的な豊かさだけでなく、内面のポジティブな感情こそがこの一連の行動の産物であり、重要な役割を担っている。

現代でも結婚式で「ライスシャワー」と呼ばれる米を新郎新婦に振りかけて祝福する儀式が形骸化して残っているが、これは古代、最良の米を新郎新婦のために持参し、種まきを行って、一生ふたりに豊かな実りがもたらされるための、極めて実際的で意義のある真の祝福だった。

私たちはそういう文化を持っていた。それがライスシャワー」などに残っている。

ただ、それを復活させればいいだけだ。

現代のような精神病的な社会を作ってきた人たちについても、第7巻に詳しい。

私もなぜ、イルミナティな人たちが「ピラミッドにすべてを見通す目」を米ドル札に書いたりしてシンボルにするのか不思議だったが、彼らの大元がエジプトの神官だったからだ。

神官たちは人工物によって人々の意識と思考を減速させた

p70

7千年前、神官たちは、他の人々よりも意識と思考の速さの格差を何倍にも大きくするという目標を定めた。そして、特別な訓練法で自分たちの意識と思考を他の人々よりも速くしようとしたが、はじめは著しい差をつけるところまで到達することができなかった。それで今度は、生まれてきた人間全員の意識と思考の動きを遅くするシステムを思いついたんだ。彼らが取り入れたシステムは、一度の千年紀に留まることなくたえず進歩し、今日にも効力を発揮し続けている。

段代の大部分の人々の暮らし方を注意深く分析してごらん。すると大部分のものが、君たちの意識と思考の動きを停止させるように力を注いでいることが見えてくるはずだ。

アナスタシアは人々に神官たちの秘密を明かしはじめた。彼女はたとえ小さな赤ん坊であっても、その子がしていることの邪魔をしてはいけない、それは、その子の意識の動きを止めることになるからだと話したね。

それから彼女は君に、子どもの意識の速さを高める一連のトレーニングを見せた。また、我われ一族の子どもの育成のはじまりが、子どもに対し正しく質問を投げかけることにあるとも話した。

子どもに質問を投げかけると、子どもの意識は答えを探しはじめる。それにどんどん速さを増していく。そして毎分意識と思考の速さが加速されていき、十歳までには、意識にブレーキをかけるシステムでつくり上げられた人のそれよりも、何倍も速いものになる。

現代の世界で何が起こっているのかを見てごらん。まだほんの赤ん坊のうちから、人工的な物が子どもを取り囲んでいる。どんな物であれ、それは誰かの意識が具現化したものだ。

・・・

アナスタシアの生んだ君の息子だって、他の子どもたちと同じように遊ぶのが好きだ。

しかし、彼にとってのおもちゃは、リスやメス狼、メス熊やヘビなんかの、神によって創造されたたくさんのものだたちだ。

・・・

そうやって、一方では幼稚な意識と思考が込められた物に触れる子ども、他方では神によって創造されたものと交信する子どもがいる。触れるものにこれほど大きな違いがある二人の子どもの意識の速さは、著しく異なる。どちらの子どもの意識と思考がより速くなるかは、君にもわかるだろう。

実は成功者のシンボルのように考えられているタワーマンション、いわゆるタワマンに住む子どもたちの成績が低迷することが、教育業界の関係者の間では広く知れわたっている。

これは、タワマンではエレベータで時間をかけて外出せざるをえず、子どもが外で遊ぶ機会がへるそうだ。そうなると子どもは人工物しかふれることがない。その結果、アナスタシアに言わせるならば、意識と思考のスピードが落ちて、愚鈍になってしまうのだ。

なるほど。

大人が景色を楽しむのにはタワマンはいいかもしれないが、子育てにはまったく適していないのだ。

アナスタシア7巻の上の文章の続き。

君たちの世界では、子どもたちが、話せるようになると、大人たちが子どもに何をしてよくて、何をしてはいけないかを決める。子どもが自分で考えてはならず、すべてはすでに決められているものだとして、事実上子どもを洗脳している。つまり、子どもは考える必要がなく、誰かの意識と思考に追従しなければならないということになるんだ。

子どもが学校に行くようになると、彼らの前に立つ教師は、ものごとの本質、行動規則や世界秩序について説明する。ただ説明するのではなく、教師は子どもに、誰かが考えたのと同じように考えることを要求する。そして再び、子どもの意識の速さにブレーキがかかる。より性格には、子どもに自分で考えることを禁止してしまう。

君たちの世界の学校では、意識と思考の速さを高める目的をもった、最も重要な科目が欠けているんだ。この重要な科目が、すでに持っている意識の速さを低下させる目的をもった他の多くの科目に取って代わられてしまったのだよ。

具体的な意識のトレーニングはp74以降参照。

神官たちによる人間社会への作用の可能性が、完全に失われるかもしれない

p85

アナスタシアが「闇の勢力の時間枠を超えて人々を運ぶ」という課題を自らに課したとき、・・・

「時間枠を超えて人々を運ぶ」というのは、今日すでに生きてる人々の意識を、神なる楽園の存在だったときに彼らが有していた、または有するはずの意識に変容させるということだ。

・・・

シベリアの世捨て人が選んだ道では、人間社会に著しい影響を及ぼすことなどできないだろうと神官たちは結論づけた。

・・・

p87

アナスタシアが「私があなたのところに、あなたにとって理解できないことを説明してくれる多くの人たちを導く」と話すと、君のもとにそういった人々が訪れるようになった。しかも、彼らはただ何かを説明するだけにとどまらず、行動に移しはじめた。

彼女が「画家が絵を描き、詩人が詩を紡ぐ」と話すと、人間の実在についての新しく美しい現実を描いた絵画や多くの詩が現れた。

彼女が「あなたが書いた本は様々な国で出版される」と話すと、本はいくつもの言語で世に出た。

神官たちは、アナスタシアによって予定されたことが、いったいどのような力で、どのような仕組みで実現しているのかわからなかった。しかし、彼ら全員の目の前で実現していくのだ。

彼らは、彼女が思い描いたことを人々が現実の暮らしの中で具現化しはじめたことは理解していたが、彼女がどのような方法でその目標を達成してるのかは見抜くことができなかったんだ。

これが意味することはただひとつ、アナスタシアの意識と思考の速さが、神官たちのそれをはるかに上回っているということだ。

・・・

これは、神官たちによる人間社会への作用の可能性が、完全に失われるかもしれないことを意味する。

神官たちは、そのようなことを許しておくわけにはいかなかった。

しかし、彼らが対抗措置を組み立てているあいだに、もっと信じがたいことが起こった。彼女の新しい発言が公表されると、多くの人々が彼女の話した一族の土地を創造しようと希求しだしたのだ。

日本に住む私(榎本)もそのひとりだ!(笑)

そこで、アナスタシアに向けてあらゆる抵抗の力が向けられた。・・・

(これらよって)

比較的下位の神官たちは、アナスタシアの騒ぎには終止符が打たれたと考えた。そうではないと最初に理解したのは、最高神官だった。最高神官は、未来をかたどったアナスタシアの意識が、単にシステムによるあらゆる抵抗を計算に入れていただけでなく、その抵抗を善いものへと転換していたことを理解した。

・・・

神官たちには、人々が土地を得るプロセスを停滞させることはできても、自分の土地や国、そして全人類の美しい未来の姿を描いた多くの人々の未来への夢を滅ぼすことや、人々の意識の働きを減速させることはできなかったのだ。

・・・

彼女の夢は、他の国の人々の心にもどんどん受け入れられていった。

・・・

神官たちは、今になってこのことに気が付いた。アナスタシアは、神官たちが一度ならず千年紀を費やして解明しようと苦心してきた秘密を、打ち明けはじめた、これはそのうちのひとつだ。

こうしてp91から「神なる食事」に関する説明が始まる。

神なる食事

最高神官は私の父との会話の中で言った。

「モーセよ、お前のひ孫娘は、我らが知ることのできなかった生活の秘儀を知っている。彼女は肉体を精神を養う秘儀を知っている。もちろん、お前自身このことを彼女の「呼吸するように食べる」という言葉から判断しただろう。我らの先祖も秘密の神殿の壁でこの言葉を読んでいたのだ。我らはそこに何か重要な意味があるとわかってはいたが、秘密そのものについては未だに明らかでない。お前のひ孫娘は、一族の土地を創造する人々の前に、その秘密を明らかにしはじめ、まさにそれによって、新しい土地に暮らす人々の意識と思考の速さが、我われのものを越えるという状況をつくりあげてしまった。・・・

彼女は、我らの唯一の打開策を見せたーそれは我ら神官全員も、彼女が人々に説いた一族の土地をつくるということだ。そして我らは、その土地を誰のものよりもよく、より完璧にしようと努力するだろう。我らはそのための大きな能力を有しているのだから。

彼女は生活の秘儀をみなの前に明かしつつあり、我らもそれを学ぶことになる。そして、人々が一族の土地の創造をはじめようとするときには、我らはすでに自分の一族の土地を有している。こうして再び、思考の速さの差によって我らは人々より先に予見することができ、それ故に、我らは惑星の営みを制御する。モーセよ、私はこのように考えたのだが、お前の意見を聞かせよ。」

私の父は答えた。

「お前が私の意見を聞きたいというのは、お前自身に疑念があるからだ。お前は、最高神官であると名乗るお前自身と神官たちが、神なる暮らしに近づける一族の土地を誰よりも早く創造した場合に、アナスタシアが次にどのような状況をかたどるのかを予見したいと思っているのだろう?お前は、彼女の思考がそのような状況まで想定したか否かを知りたいのであろう?」

「彼女は想定したと確信している」と最高神官は父に答えた。

「そして、彼女は想定したことを隠そうとすらしていない。だから私はお前の意見を聞きたいのだ。なぜ彼女は公然と我らを煽り、我らに世界に対する権力を再び取り戻す可能性を提示するのだ?」

「そもそも・・・」父は最高神官に答えた。「ひ孫娘アナスタシアには、お前たちと闘うつもりがないからだ。神官たち、つまり地球の支配者が自身の一族の土地を創造しはじめれば、神官たちの考え方が変る。そして彼らの魂は光で輝きだすのだ。」

「ありがとう、モーゼよ!我らの考えは一致した。そして私は、これから異なる現実で生きることができるのだと認識し、歓んでいる。一人ひとりが神と話をすることが可能であるかもしれない現実の暮らしに・・・

モーセよ、お前のひ孫娘の意識の前に私はひざまずこう。そして、我らによってつくり出されたシステム、血に飢えた一頭の獣または数多くの野獣の群れのようになったシステムに打ちかつ力を、アナスタシアが己の内に見出すことを願う。モーセよ、もしできるなら、彼女を助けてやってくれ!」

「お前が助けようと努めるのだ。私では彼女の若い意識にはついていけない。私は彼女の行いを、非論理的だと考えていたのだからな」

「私も追いつけないのだ、モーセよ。彼女は呼吸するように食べる。我らは肉体を有害なもので満たしているのだ。私には彼女のように精神に栄養を与える力がない。私はただ、何が彼女の助けになるかを推定するのみだ」

人類の意識と思考をどうやって減速させ、支配していったか

彼らがエデンの園に暮らしていた人類の意識と思考をどうやって減速させ、支配していったかはp94に書いてある。

 単純なものだ。現在ある神なる食事の方法を、人々から隠すのだ。人々に、意識を速めるものではなく、減速させる食事を摂らせるのだ。これが主たる条件だ。その後は連鎖的な反応がはじまる。意識の退化は、多くの要因を生み出し、思考の速さに影響を与える。すべての人々は、我らに比べて完全でない人間になるのだ」

「神がみなに提供しているものを、どうすれば隠すことができる?」

「提供されているものは、他ならぬ神のおかげなのだから、神に感謝することが必要だと、人々にふれ回るのだ。」

「なるほど。お前世にも恐ろしい、それでいて比類ない程の方法を考えついたものだ。人々は創造主に感謝することに賛同し、そこに何ひとつ悪を見ることはないだろう。我らは、神の直接的な創造物たちから人々の気をそらすような儀式を考え出そうではないか・・・

人々は、自分たちは神に感謝しているのだと考える。しかし、我らがこしらえる彫像の周りに集まり感謝することに時間を取られれればとられるほど、神による創造物たちと触れ合い交信することが少なくなる。そうやって、彼らは神から直接入ってくる情報からより離れていくのだ。人々は我らから発信される情報を受け、それを神が望んだことだと思うであろう。彼らの意識は偽りの道を進むのだ。我らが彼らの意識を、偽りの道へと連れていくのだ」

こうして、人類は長い時間をかけて、自然という神の創造物に直接触れる機会を失い、偽りの道を進んできたのであった。

その何千年もの「時間枠を超えて人々を運ぶ」のが一族の土地なのだ。

私も一族の土地を創造しはじめています!

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