昨夜宿からピザ屋に行く途中にこの自転車道があった。
宿があるここ カラルツォ・ディ・カドーレは坂の街で、ピザ屋に行くのも急勾配だ^^;
今日はこの街から世界遺産ドロミティ山脈を越えて60km以上離れた北にあるドッビャーコという鉄道駅のある街を目指す。
しかしピザ屋に行くのも自転車押さないと上がれないような急坂だ。こんなところで自転車旅など考えが甘かったかなと一瞬思ったが、この道をみて安心した(笑)
鉄道の廃線跡を自転車道にしたもので、あまりの急勾配では汽車はのぼれない。
これなら大丈夫と走り始める。
途中トンネルや、
橋などもアトラクションもたくさん(笑)
ワクワクする(笑)
昔鉄道があったからこそこうやってお金をかけて、勾配の少ないルートを切り拓いてくれたわけで、そうでなければこの急峻なドロミティに折り畳み自転車で入るなど無謀だろう。
イタリアの人々の歴史的な営みの蓄積のおかげで、今こうして私もドロミティに自転車で入ることができる。
大感謝。
朝日も高くなってきた。
(オーブか?(笑))
もしこの自転車専用道がなければ左のような車道を走らないといけない。
嫌でしょ?(笑)
そういう意味でここは普通の日本人が美しいイタリアを安心して楽しめる数少ない貴重なルートだ。
山の角度が急で、カーブを曲がると突然にょきぃ〜っ山が頭上にそびえ、びっくりする。
私の地元大分の山とは見上げる時の首の角度がぜんぜん違う(笑)
ところどころに集落もある。
水車で水力発電をしている。
集合住宅もなんだかおしゃれ(笑)
この方は私からみたらもうお婆ちゃんと言っていいくらいの高齢者だが、私の横を「ボンジョルノ!」と言い捨て、カーッと追い抜いて行った!@@
私はあっけに取られて「ボンジョルノ!」と言い遅れてしまった(笑)
このルートはご高齢の女性ひとり旅でも大丈夫だということだ(笑)
途中のベンチではパラソルまであるところも。誰がこういう至れり尽くせりのサービスをしてくれるのか?
自転車道沿いにあるカフェで朝食にする。
左がクロワッサンと右がハムとレタスのサンド。カフェ・アメリカーノも頼む。
今日はカロリーを消費するからイタリア流にブラウンシュガーを二袋もコーヒーに入れた(笑)
お勘定は4ユーロ。600円くらい。
これなら日本のスタバより安い!(笑)
カフェ一杯1.2ユーロ(180円)が目を引くね。
イタリア旅行ではぜひ積極的に利用したい!(笑)
お姉さんがエスプレッソマシンでその都度入れてくれる本格的カプチーノだ。
このお店。
お家がスイスっぽい。
アルプスなんだなぁ〜。
水場はところどころにあって困らない。谷間のルートなのでそうではないかと予想はしていた。冷たくてうまい^^
このお父さんは、何やらイタリア後で「お前どっから来たんだ?がんばれ!」みたいなことを言ってる(たぶん(笑))
隣の息子さんが英語でもうすぐ雪が降ると純白に輝く山々が最高だぜ、ぜひお前もその頃も見に来いよ!と言う。
グラツィエ!
美しい家だ!
フォトOK?と聞いて撮らしてもらった。
上の窓のところに猫もいる。
絶景に囲まれた素敵な暮らし^^
道ばたのイエスさま。
牧畜も盛んで、どこからともなくコロコロとカウベルの音が聞こえてくる。
ずっと線路のような緩傾斜を期待したが、最後の峠はつづら折りの急登となった!><
押してあがる。
その昔列車はスイッチバックで越えていたのだろうか。
ピークを越えるとひゃっほ〜♪^^の下りが続く
泳いでいる人もいた。
奥に非現実的なくらいの高さでそびえている山が見えてきて、びっくりする。トレ・チーメ・ディ・ラヴァレドだ。
(ネット上の写真)
歩いて一周できるようなので、機会があればぜひ歩いてみたいものだ。
小さなチャペル。
目的地のドッビャーコ駅も近い。
ドッビャーコ駅前のユースホステル。
予約のメールを出して、昨夜は空きがあったがチェックイン時刻(午後18時まで!)に列車が間に合わず断念。今夜は満室だそうだ。こんな素敵なところに5千円で泊まれるのなら泊まってみたかった(笑)
ドッビャーコ駅。
ドイツ語で出口を意味する「Ausgang」が大きく上に書いてあり、イタリア語の出口「uscita」は下で小さい。
住人はドイツ語で会話してる。
ドロミティ山脈を越えるとドイツ語圏になっていた。
ここはまだイタリアなのだが。
この看板の下に切符の発券機があるのだが、どうやっても途中から「しばらくお待ち下さい・・・」の画面から先に進まなくなる。
横にどいてイタリア人がやるのを観察していたが、同様だった。
どうしたらいいのか?
切符なし乗車は高い罰金があるらしい。
しかしこうなったら切符なしで乗って、発券機のちゃんと動く駅で買うしかない。
切符なしで乗った。
そうしたらこれまた運良く?車掌さんの切符を拝見が来た!><
正直にドッビャーコ駅で乗ったが、発券機が壊れていて買えなかったと言った。
本当のことなので、車掌さんも他の客でそれを把握しておりわかってくれる可能性があると思ったからだ。
笑顔でOK〜、OK〜と言ってくれた。
ほっ^^
手書きで通常料金の切符を発行してくれた。
いや。
発駅がドッビャーコでなく、ブルニコになってる。
車掌さんが切符を発行してくれた時点の駅だ。
私はちゃんとドッビャーコから乗ったと申告したのだが。
オマケまでしてくれた。
車掌さんやさしいね。
その駅唯一の発券機が壊れているのも、こういう車掌さんもイタリアだ^^