オーバーヒートしました!【2030年以降エンジン搭載車販売禁止へ】賢明な買い替えのタイミングとは

車がオーバーヒートしました!

映画でよく見るオーバーヒート。

車のトラブルとしては一番よく登場します。

たぶんビジュアル的に面白いからでしょう。(笑)

オイル漏れとかは「絵」にならんからなぁ~

私は一度も経験したことがなかった。

しかし、やりました!オーバーヒート。

このまんま(笑)

ラジエター(冷却装置)から蒸気が噴き出している。

自宅の駐車場に止める時にプシューと蒸気が出ていることに気づいた。

で、なじみの整備工場に電話して、もっていくことにする。

水温計とにらめっこしながら走るが信号待ちにつかまる。

そうするとぐんぐんあがるんですよ!水温計が!

もうやばい!と思ってすぐに道路のわきに止めました。

熱い蒸気が吹き出しそうなので、落ち着くまで様子をみます。

そして、ペットボトルを2本拾って近くの公園でよく洗い、水を補給します。

水を入れたら瞬間沸騰です!><

合計8リットルくらい入っただろうか・・・

ようやくこれ以上入らなくなって蒸気も落ち着いたので、出発。

いよいよ整備工場への最後の角を曲がって最後の坂を上り始めると、盛大に蒸気を噴き上げるわけです!

もう映画そのまんま!(笑)

ぷしゅ~ ぷしゅ~

まるで蒸気機関車ですよ。

あ~愉快、愉快!

ニコニコして整備工場に到着です。

(動画をとるまで心の余裕はありませんでした。エンジンがいかれてしまったら、エライ修理がかかるので・・・内心ひやひやです^^; ガソリンエンジンというのは常に冷却しないとすぐに沸騰するくらい、すごい発熱してるんだなぁと改めて実感)

ラジエターの寿命

ラジエターの寿命は、「普通自動車で8年~12年程度、軽自動車の場合は6年~10年程度」ということです。

私の車は18年目16万キロなので、ラジエターの寿命はとうに過ぎてる。

よくもった方だ。

で、修理完了しました。(数万円)

(無事修理が完了したからこうしておもしろおかしく書けるわけですが^^;)

この一番暑い時期に、しばらく走っていますが、水温メモリは以前同様3分の1くらいまでしか上がらなくなりました。エアコンもばっちり効きます。

長く乗っているといつの間にかオンリーワンの高級車に!(笑)

私の車は18年目16万キロなので結構乗ってるがエンジンもボディーもコンディションはいい。

整備工場のおいちゃんも試運転で暑いなか急坂を何回か登って水温計があがらないか確かめてくれたが、「エンジン調子いいね!」と言ってくれた。

うちの子はこれしか車を知らない。

何回か引っ越したが、周囲の車はどんどん入れ替わるが、うちの車だけは替わらない(笑)

もうここ数年、同じ車種の車とすれ違うこともなくなった。

もうこうなってくるとオンリーワンなのである!

しかもうちの車は6気筒エンジンだ。

今時ダウンサイジングのあおりで、クラウンも4気筒になってしまった。

レクサスでも最上位車種以外は4気筒だ。

BMWの3シリーズもベンツもC,Eクラスも主力は4気筒エンジンになってしまった。

私の6気筒車は18年も乗っていると、いつの間にかオンリーワンの高級車になっていたのだ!(笑)

経済合理性の買い替えタイミング

さて、私の考える経済合理性のある買い替えのタイミングだが。

車というのは最初の車検3年、次が2年、その次7年目には中古としての評価額はほぼOに近づく。

ということは例えば210万円の車は7年間で平均して1年30万円価値がさがっていく。

8年目以降は、年間30万の車両価格の下落を負担せずに車に乗れているということだ。

18年も乗り続けていると、以後30万×10年で300万円も儲かっているのである!

だから年間30万円以内の修理で収まるならば、その車は十分に維持する経済合理性がある。

燃費向上によるコスト削減は年間数万円程度

いや今どきの車は燃費がずいぶん向上してる!と言う人もいるだろう。

その通りである。

一般的な人の年間走行距離は1万キロと言われている。

例えば買い替えによって2倍に燃費が伸びるとする。

今までリッター10kmだったのが20kmになったとする。

10000キロ÷10km=1000リットル

10000キロ÷20km=500リットル

1年間でガソリンが500リットル節約できる。

今ガソリンがリッター130円として、1年間に節約できる金額は6万5千円である。

ということは、1年間に下落する車の評価額30万円の方がはるかに大きいのである。

ちなみに、今新車で発売されている6気筒エンジン車はカタログスペックでも燃費は、18年前の私の車とそんなに変わらない。

いやいや新しい車の方が環境にいいという人もいるかもしれない。

新しい車の方が環境にいいか?

その通りである。

新しい車の方が燃費がいいのだから環境にいい。

しかし、環境に対する負荷はガソリンだけではない。

車のボティーや膨大な樹脂類、ライトなどのその他の膨大な部品。

これらを製造するひとつひとつの工場の消費する電力、運搬するエネルギーなどが必要だ。

実は、1年間で走るガソリンの低燃費化で下がる環境負荷よりも、車を買い替える環境負荷の方がはるかに大きいのである。それは車の車両価格が示している。

だから、新しく買う必然性のある人は燃費のいい車を買ったらいいが、必然性のない人は、今の車を長く使った方が環境にやさしいのである。

そしてその必然性とは年間の修理コストがこのケースでは30万円を超える場合なのである。

ということで、今回のオーバーヒートの修理費はこれよりはるかに少ないので、買い替えずに修理するのは極めて経済合理的な判断なのである。

また中古の部品やリビルド品がたくさん流通しており、新しく作った部品ではない。

既存の部品の再利用である。

だからとても環境に優しい。

修理が30万円を超えるケースというのはボディー(大きな事故)、エンジン、ミッション(AT)くらいのものか。

あとはすべて消耗品である。

ということはこれらの消耗品の交換が年間30万円以内に収まっていれば、通常のランニングコストであり、ずっと乗り続けた方が環境にも財布にも優しいのである。

一番お金がかかり環境に悪いのは「飽きる」こと

結局一番お金がかかり環境に悪いのは「飽きる」ことだ。

日本で7年間で評価額がなくなった車は海外に輸出されそこから30万キロ、40万キロと乗られている。

古い車に乗っていると、なんだか自分の車がみすぼらしく思えたりして、買い替えたくなる時期がある。

だから、自分が愛着をもって乗れる大好きな車に乗ることなのだ。

ハートの喜びである(笑)

好きだなぁ~という車なら愛着を持って長く乗れる。

しかも、18年も乗ってるともう人生の一部である。

思い出もたくさん詰まっている。

無二の親友みたいなものだ。

車両感覚も身体の一部のようであり、何のストレスもなくスムーズに運転できる車というのは、履きなれて痛くならなくなったお気に入りの靴のように自分にフィットする。

しかも性能的には何も問題ない。エンジンもバリバリだ。

そして、レクサスでも、ベンツでもBMWでも最上位車種しかもはや6気筒の設定がなくなってきた。

長く乗っていたら、いつの間にか誰も乗っていないオンリーワンの最高級車になってしまったのである(笑)

だからまだまだ中古にはたくさん程度のいい6気筒エンジン車があるので、これを中古で買って長く乗るというのも十分ありだと思う。(6気筒エンジンは吹き上げのフィールもいいし、振動が少ないから長持ちするのだ!)

私みたいに、飽きずにいつまでも乗り続けたい人にはぴったりのエンジンだ。

ぜひお勧めします。

結局「飽きて」しまうことが、一番コストがかかり、環境に悪いのである。

タンスの肥やしになっているたくさんの服も、部屋が片付かない原因の多くのモノも「飽き」が原因なのだ。「飽き」こそ金食い虫であり、環境の最大の敵なのである。

18年はまだまだ若造?!

まぁ私の車の18年なんてのはまだまだで、私の知り合いには今から50年以上も前に製造されたメッサーシュミットなる車に今でも乗っている人がいる。

私の車はこの車の3分の1くらいしか年月が経っていないので、若造もいいところなのである!(ちなみに今この車は300万円くらいで取引されているそう!@@)

あんまり長く乗ると中古車の値段は逆に上がり始める。

世界中で2030年以降エンジン搭載車の販売が禁止へ

さて、ならいつ買い替えるのがいいのか。

ひとつは年間の消耗品の交換コストが継続的に30万円を超えるようになってきたら。

そこから先は完全に実用を越えた趣味の世界である(笑)

またドイツ参院は2030年までに内燃エンジン搭載車の販売禁止を可決した。

フランスイギリスも2040年までにガソリンとディーゼルエンジン車の販売禁止を打ち出している。

アメリカではカリフォルニアなど8州でZEV法により2050年以降エンジン搭載車は販売禁止になる。

人口13億人の中国大気汚染の関係もあり世界で最も電気自動車に力を入れており、ハイブリッド車は次世代エコカーから除外された。

同じく人口13億人のインドでは2030年までに電気自動車のみ販売となる。

要するに世界の趨勢として2030年以降どんどんエンジン搭載車は販売禁止になる。

2030年といえば今から12年と半年後である!

12年といえば今私の18年目の車よりもずっと短い。

なら今、新型の車に買い替えても、2030年以降販売もできないような車を買ってしまうことになる。

中古価格も大きく下落するだろう。

と、いうことは、

年間30万円も消耗品の交換が発生していないなら、ここは整備工場のおやじさんにじっくり中古やリビルド品を使って安く環境に優しく修理してもらい、まもなくやってくるエンジン搭載車禁止時代の動向を見据えて、新しい時代に長く乗れるお気に入りの車を買った方がいい。

日本では国産メーカーに遠慮してか、エンジン禁止などの世界の動向が報道されないが、世界人口の大半を占める欧米、中国、インドなどで打ち出されている以上、世界のマーケットがエンジン搭載禁止の方向に動いていくのは間違いない。

ハイブリット車もエンジンを搭載しており、その意味では中途半端だ。

うかうかしていると、今は強い日本の自動車産業も、白物家電業界の後を追うことになりかねない。(エンジン搭載車禁止は日本の独壇場であるハイブリッド(日本)車外しの面もありそう)

ということで、あと12年半後に迫っている2030年以降のエンジン車禁止時代を見据え、もうエンジン搭載車に大きな投資をしない方がいい。(少なくとも私みたいに18年乗ってまだまだ長く乗る気でいる人は!)

性能上何の不満もない今の車を丁寧に修理しながら乗って、あと10年やり過ごすのが一番賢明な判断なのである。

(しかし、2030年以降は映画でオーバーヒートが登場することもなくなっていくんだなぁ~)

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『オーバーヒートしました!【2030年以降エンジン搭載車販売禁止へ】賢明な買い替えのタイミングとは』へのコメント

  1. 名前:このは。 投稿日:2017/07/31(月) 08:59:04 ID:9797c53ff 返信

    榎本先生
    おはようございます
    16マンキロ
    オイル交換不要のスーパーオイル活性剤をオイル量の3%入れる❗だけで
    車蘇り✨まだまだまだまだ
    乗れるようになりますよ
    たっちゃんが実証済です
    このはの車(そらちゃん)にもオイル
    活性剤を入れたら⭐復活祭しました

  2. 名前:榎本 投稿日:2017/07/31(月) 10:17:57 ID:ffd74cf7d 返信

    このはさん

    おはようございます。

    おっ!さすがたっちゃんよく知っていますね!

    私もオイルの3%入れていますよ。
    今はもう目分量で入れてますが(笑)
    乗り始めの当初から、エンジンと、ミッション(AT)に入れています。
    この知識は20年以上前から実行しています。
    復活祭どころか私ははじめから劣化させないんですよ!(笑)

     ですから、16万キロを超えた現在でもエンジンフィールと、ミッションのコンディションはとてもスムーズです。
     経年で徐々に潤滑被膜を形成するタイプなので、当初より今の方がスムーズですね。

     ディーラーに新車の試乗の行っても、新車の方が「ガサツ」な感じがするんですよ。まああたりがついていないので、仕方がないですが。

     それで今の方がフィールがなめらかなのに、車を買い替えて「ガサツ」になるのも嫌だなと思ってついつい乗り換えそびれてしまいます。

     あたりがついた道具とうのはほんといいものです。

     高温でも摩擦に耐えるようになるので、こういうオーバーヒートの時にエンジンを焼きつけてしまう可能性が減るのは、精神衛生上いいですね(笑)

     修理屋のおやじさんも私の車が盛大に蒸気を出しているのを見て、エンジンが焼きついているかもしれんから、その時は高くなるよ、と言ってましたが、エンジンはまったく無傷でした。
     
     何よりエンジンフィールがスムーズになり、変速ショックも出ないので、乗っていて気持ちがいい。燃費も向上します。

     ボディーの鋼板については1980年代中ごろに技術革新があり、それ以降の車は格段に錆びにくくなりました。特に2005年にVOC 排出規制がはじまるまでは塗装も非常にしっかりしており、防錆性能は最高です。私の車もこの期間の製造です。
     
     ボディーが錆びず、エンジンとミッションが壊れなれけば、車というのは消耗品の交換だけでいくらでも乗れちゃいますからね。

     「コストダウン」よりも「いい車をつくれ」ということで邁進していた、このバブル期の20年間に製造された車をエンジンとミッションを大切にしながら乗るのが実は一番賢明な判断ではないかと思っています。

     この20年間がカール・ベンツが初めてガソリン自動車を造った1886年から100年間以上続いたガソリンエンジン時代の絶頂期であり、その後のダウンサイジンング化、電子化、ハイブリッド化は、次世代への過渡期だとみています。

     電気自動車なのか、燃料電池車なのか、水素車なのか、・・・次世代の「スタンダード」が見えてくるのはこれからですね。

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