メールをいただきました。
ただ、坦々と日々を過ごしてますが、心が満たされず、空っぽなんです。長女のけんで・・・自分がしたい事にエネルギーを向けてもいいかなと。
そうです。そうです。
自分のしたいことにエネルギーを向けてください。
私も高校生の子供がいますが、もう今は口うるさいことは言わず、ただ静かに見守っているだけですね。
もう学校や友達との会話で、自分状況は充分にわかっているんです。
ブログにも書いていますが、時々子供と一緒に長距離を歩いています。
私もうるさいことは何も言わないので子供も「一緒に歩こう」と言います。
飲み物代や食事代は私が出すので小遣いの節約になっていいようです(笑)
先週の土曜日も32kmも歩きました。くたくたになるまでただ歩くだけなんですが、途中ホタルがたくさん舞っている場所を見つけましたよ。
歩いた後は疲労困憊ですが、とても充実感を感じます。
いい時間を過ごしたなという感じですね。
案外幸せというのはそういうものだと思っています。
自分の人生は自分で考えるしかありません。
子供が小さいときにべったりなのは当然ですが、思春期を迎えたら徐々にスペースを与えてあげるといいです。
巣立ちのための準備ですね。
自分を見つめるためには、スペースが必要です。
そして、子供達には必要であれば、しっかり支えられているという安心感の中で自分自身を見つめていき、自分の未来を切り拓くエネルギーをためてもらったらいいです。
そんな感じで、子供との暖かいスペースを大切にして、
ご自分のしたいことにエネルギーを向けたらいいですよ。
いずれ子供は巣立っていきます。
その後、まだまだ私たちには長い人生があります。
子供も巣立ちに向かって準備中ですが、親も巣立ちに向かって準備中なのです。
子育てに注いできたエネルギーを、自分自身の人生に注ぎはじめる準備です。
そうして、自分自身を充実させて生きることによって、子供達にもとてもいい見本を見せることができます。
ぜひ、その空っぽな心を見つめて、これを満たすにはどうしたらいいのかつかんでください。
空っぽの心というのもいいものですよ。
それは人生に別の新しいものをもたらすサインです。
その空しさを娯楽やテレビ、お酒や、人をコントロールすることなどで、紛らわすこともできますが、自分の心だけは偽ることができません。
自分の空っぽの心をひとり見つめる強さというのはとても美しいものです。
それは、
「私の人生ってなに?」
「私って誰?」
という本質的な問いでもあります。
そういう問いを自分自身に発して見つめることができる人は本当に美しいのです。
多くの人が、心の空しさに気づかないふりをして、自分が幸せでないのを周囲のせいにしたり、不満をいったり、たわいもないおしゃべりや、娯楽、お酒で、心の空しさを誤魔化してしまいます。時に自分がどうしようもなくて周囲に怒り散らしたりしますが、本当は弱い人です。
自分の空っぽの心をひとり見つめることができる人こそ、真に強い人です。
この心の空しさが誰のせいでもないことを理解し、ひとり向き合うことができる人は本当に美しいのです。
子供を生み育てつつある今、今度はまた、自分自身を新たに誕生させ、育てる必要があります。
そして、それをすることができるのは自分自身だけです。
他の誰にもその空っぽの心を満たすものが何なのかわかりません。
しかし空は必ず満たされます。
それが存在の美しさです。
いつまでも真空でいることはできません。
必ず新しいもので満たされます。
それを信頼してください。
そのために、けがれなき空っぽの心を保ち続けることはとても美しいことなのです。
自分にそれが訪れたことをお祝いしてください。
それは、さなぎとなって蝶になるメタモルフォーゼの前兆です。
ひとりの時間を自分にプレゼントしてください。
静かなカフェのテラスでゆっくり過ごしたり、