自分の人生を取り戻す方法

バイアスとは、統計などで回答に偏りを生じさせる要因のことを言います。
当然ながらバイアスがかかっているところに真実はありません。
だから社会調査では慎重にバイアスを排除します。
バイアスのあるとこで示されたものは無意味だからです。

例えば高校３年生の受験生がいたとします。
一般のサラリーマン家庭の高校生が、自分が本当にしたいこと、自分の特技、自分の志し、それらを自分に問い、この世の中に存在するあらゆる学部から、歯学部を選んだのなら、その道は彼の天職である可能性があります。
彼は完全な自由の元でその選択を行いました。
親や学校の先生の意見も参考にしましたが、彼らは「自分のいきたいところに行きなさい」と応援してくれました。彼は最終的に自分だけで自分の進路を決定しました。

彼の選択は完全な「自由」の元で行われました。
彼は本心ではやりたくなことを選んだのではなかった。
そんなことを求めるバイアスはどこにもなかった。
彼の選択は彼にとって「真実」だった。
そこにはまったく嘘がありません。
彼は自分の心を１％も偽っていません。
それは彼の、彼だけの選択でした。

彼はその自分の完全な自由に基づく選択において、１００％の自己責任があります。
もはや彼は自分のその選択について誰にも何も言うことはできません。
そこにはバイアスは何もなかったし、彼はバイアスを受け入れなかったからです。

一方、歯科医の親に、小さい頃から「お前はうちを継ぐんだ」といい聞かされていた高校生がいたとします。
その歯科医の親は、もしお前が歯科医になるのなら、この家も医院もすべてお前にやる。しかし、もし別の選択をするのなら親子の縁を切るとまでいいます。

その高校生は本当はフルートが大好きで音楽家になりたいと思っていました。
しかし、そういうことはとても言い出せません。
最終的に彼は、歯学部に進学する道を選びました。

彼は彼の人生でどれだけ職業的に成功しても、経済的に成功しても満たされることはありません。
彼の天職は音楽家だったからです。

彼の選択には、非常に大きなバイアスがかかっていました。
その選択に真の「自由」はありませんでした。
彼はそれを受け入れました。
彼は自分の心を偽りました。
そこに「真実」はありません。

彼の音楽家という自分の魂が求める夢を今生果たすことはできませんでした。
歯科医として働く彼は、自分でも気づかないまま、ずっと父親を心の底で恨んでいました。そのことで彼は最収的に病気になってしまいました。
　
　こうして人は自分の魂を偽ることで病気になります。
　
私たち地球に生きる者は、この地上の生活を通じて、本来の自分である魂を地上で表現するために命を与えられています。

その魂の成長のためには、１００％の自由が必要です。
なぜなら、その人の選択にバイアスがかかっている時、その選択は彼にとって真実ではないからです。
その選択は、彼の魂によるものでないからです。
何か外部からの圧力、バイアスの結果です。

親の圧力、偏差値、学校の先生のアドバイス・・・それらはすべて外から自分にある特定の行動をとること求める圧力であり、それに従ったのなら「自分の選択」ではありません。

誰かの期待に応え続ける時、その人は自分の魂を偽り続けます。

親は、その子に真の自由を与え、自分自身と向き合い、自分が本当に何をやりたいのか自分で見出させ、その道を自分で選ぶ勇気を与えなければいけません。

その時、はじめてその子の魂は成長し始めます。
その時、はじめて彼の人生は１００％自己責任の人生となります。
彼は自分の魂以外にまったく圧力、バイアスを受け付けない強さを身につけはじめます。

彼は自分の人生を生きることになります。

それがたとえどんな人生であってもです。

それはまぎれもない彼の人生です。

その人生のすべては彼の魂によって選ばれました。

彼は自分の魂以外にまったくバイアスを持たない人生を歩みました。

彼は最終的に、喜びと愛で満たされた人生を歩むことになるでしょう。

なぜなら彼は自分の魂のみに従い続けたからです。