> 質問があって、メールさせていただきました。
>
> 人目を気にすることについて、気にしてるなと気づいたときには、本当の自分はどう思っているのか、そこで人の評価を気にする必要が本当にあるのか、考えてみるようにしています。
> 気をつけて考えていると、本当に人目を気にしていることが多く、よくもまぁそんなに気にすることができるなと、自分で笑ってしまうほどです^^;
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> 人と話すときにも、その人その人の基準に合わそうと気にしながら話していて、だから人と話すと疲れることがあるのだと納得しました。
>
> 以前も先生に人目を気にすることで相談させてもらったことがあり、そのときも自分の基準で生きることを教えていただきました。
> 「多重人格の問題の解決」のブログをもう一度読み、自分に対して正直で誠実であれば、人に対しても同じようにできると書かれてあるのに、なるほどと思いました。
> ですが、私の場合、本当の自分がよくわからないです。
> あまりにも人基準で生きてきたので、本当の自分はどんな価値観で、どんな考えをもっているのか、本当は何が好きなのかも、考えれば考えるほどわからなくなってきます。
> 自分はこういう人間ですと、自己紹介できないなと思います。
> 本当に信じられる自分を見つけるには、どうしたらいいでしょうか。
こんにちは
読みました。
子供の頃は誰でも自発的に砂場やブランコで無邪気に遊びたがるものです。
しかし、いつからから「自分がしたいこと」よりも習い事とか、宿題とか、塾とか、自分がしたいことを圧し殺して、何か親の言うこと大人の言うことに自分を合わせるようになります。それをするとほめられるからです。
子供は無力です。大人の言うことをきかなかったら、 不機嫌になられたり、 怒られたり、場合によっては食事抜きになったりひどい目にあいます。
ですから、自分が本当にしたいことよりも、大人の言うことを聞いておいた方が得策だということを覚えます。
頭のいい子、器用な子ほど、自分をごまかし上手に大人に気に入られ、大人から見たいい子を演じることを覚えます。
それに大人の言うことを聞いていれば、学校や就職でも人生を無難にすごせるのです。
それはとても賢い選択です。でも気がついた時には自分自身という人生で最も大切なものを失っています。
しかし、それは大人もそれが子供の幸せのためと信じて行ったことです。ですから、自分にそれを強制したすべての大人を許します。
もう、自分の人生を強制できる大人など誰もいないのです。
そして、自分で本来の自分自身に戻り、自分自身の人生を生きます。
これができたなら、自分の子供には親が自分に強制したことは決してできないのです。
そうやって、よりよい世代が産み出されていきます。
さて、本当の自分を見つける方法ですが、もし子供だった自分に大人が何も押し付けなかったら、もし今、生活のために仕事をする必要がなかったら、時間が無限にあったら、誰の機嫌も顔色もうかがう必要がなかったら、
つまり、生まれて社会によって何も条件付けされなかったら、自分はいったい何がしたいだろうか、と深く自分自身に問うことで、その答えが見つかります。
それしか見つける方法はありません。
誰にも自分の代わりになどなれないからです。
それは外国のあるまちに行ってみたいとか、ダンスをしてみたいとか、詩を書いてみたいとか、恋をしたいとか、おいしいものを食べたいとか、ささいなことかもしれません。
しかし、どんなことでもそれをすることを自分に許します。
かつてのように無力な子供ではないのです。
今や、それを制限するのは自分自身しかいないのです。
自分がしたいことを何でも自由にできることを知り、それを自分に許すことです。
例えば、心を空っぽにして大きな本屋に行きます。
そして、自然に引き寄せられた分野、自然に手に取った本、そして引き付けられた写真や文章。それが本来自分が関心を持っている分野です。
ポイントは喜びです。
それを見たとき、それを読んだとき、そこに行こうと考えた時、自分の中に喜びがあり、力が沸いてくる感じがします。
その感覚に素直に従うことを自分に許します。
その繰り返しが、本当の自分を生きるということです。
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