10分でわかる【れいわ新撰組大西つねき氏動画の要約】今の資本主義は必ず誰かが行き詰るようになっている。

れいわ新撰組から出馬している、大西つねき氏の動画を見て、私も初めて今の資本主義の仕組みでは、今7人に1人の子供の貧困が必ず増えていくようになっていることを理解した。

2時間24分にわたる動画の要点を10分でわかるようにまとめましたので、ぜひ読んでください。

私たち大人が、これ以上苦しむ子供が増える社会のあり方を変えなくちゃいけない。

以下のリンクに文字起こししてあります。

大西つねき氏(れいわ新選組)の演説を文字で読む 現代社会が抱える金融システムの不条理

それでも長いので、私がもっと短く簡潔にまとめました。

大西つねきさんは、

 私はもともとJPモルガンという銀行にいて、今の金融システムのど真ん中で働いてきたので、その仕組みがいかに残酷で、いかに格差拡大的であるかを身をもって体験している。震災の光景を見ながら、根本的な原因は金融システム、経済の仕組み、資本主義というような私たちの考え方、生き方にあり、これを根こそぎ変えなければ解決できないと感じた。これを根こそぎ変えるために政治団体を設立した。なぜかといえば、そんなことをいっている政治家も政党もどこにもいないからだ。今の金融経済がおかしい、今の金融システムがおかしい、資本主義はそろそろ限界だ、などといっているような政党はいまだに皆無だ。誰かがそれを大きな声でいい出して、新しい勢力をつくらなければダメだと考えた。・・・

今何が起きていて、何が本当の原因で、何が問題なのかをひたすら伝え続けて納得してもらい、その人たちの気持ちを集めれば必ず後で大きな数となり、本当に政権をとって国をひっくり返す。その先に今の仕組みを根本的に変えることができるだろうと思い、政治団体を設立した。

ここからは私の要約。

今の資本主義は誰かが必ず行き詰るようになっている。

日銀によると

2018年(平成30年)の大晦日、一般家庭や企業、金融機関などで年越しした銀行券(お札)の残高は、合計で110.4兆円(枚数では169.8億枚)でした。

日経新聞によると

日銀が11日に発表した(2019年)2月のマネーストック(通貨供給量)速報によると、代表的な指数のひとつである「M3(現金、銀行などの預金)」の月中平均残高は前年同月比2.1%増の1343兆1000億円だった。伸び率は前の月から横ばいだった。

お札は100兆円しかないのに、お金は1000兆円ある。

なぜか?

信用創造

なぜ実際のお札の10倍ものお金があるかというと、高校でもならった「信用創造」と呼ばれることが起こっているからだ。

例えばあなたは100万円の紙幣を貯めて、銀行に預けた。

私は、車を買いたいので、銀行に100万円借りに行った。

そして銀行から100万円受け取って、自動車会社に支払った。

あなたは銀行に100万円の貯金を持っている。

自動車会社は現金100万円を受け取った。

実際の紙幣は100万円分しかないのに、お金は200万円に増えた。

これが信用創造と呼ばれるものだ。

こういう仕組みで実際のお札の量の100兆円の10倍、1000兆円ものお金が日本にある。

今の経済はその仕組み上、絶対に誰かが破綻する

この世界にあなたと、私と銀行の3人しか存在しないとする。

世の中には紙幣が100万円しかないとする。

しかし私は年利5%で1年後に銀行に返済する約束で車を買った。

だから、私は何とかして利息を含めて105万円の現金を集めて、1年以内に銀行に返さなければならない。しかし実際にはどんなに働いても105万円のお金を集めることは「不可能」なのだ。

何しろ、この世界には100万円分の紙幣しか存在しないのだから!

どんなに努力しても、105万円のお金を集めることは原理的にできない。それだけの紙幣は存在しないのだから。

このようにあなたと私の銀行の3人だけの世界に単純化してみるとよくわかる。

これを世界中に広げても同じだ。

つまり、今の経済の仕組みでは、必ず誰かが現金を集めきることができず、破綻するようになっているのだ。

厚労省によると子供の7人に1人が貧困状態にある。

厚労省によると子供の7人に1人が貧困状態にある。

政府は「貧困対策推進法」などを作って対策をしているが、この資本主義の仕組みがある限り、お金が集められず破綻して貧困層に転落する人が「必ず」存在する。

今の社会体制である限り、根本的な対策は不可能だ。

なぜなら、「利息」によって、実際に発行されているよりも多くの現金を集めなければならないのだから。

仕組み上格差は一方的に拡大する

現在「世界のトップ62人の大富豪が、全人類の下位半分、すなわち36億人と同額の資産を持っている。約180兆円を持っているということ。」だ。

日本でも年収1億円までは所得税負担率は上昇するがそれ以後、下がりはじめる。

年収100億円の人の税負担率は1億円の人より10%以上も低い。

これは利息や、株式売買益などが20%の分離課税になっているからだ。

仮に世界のトップ62人が、持っている180兆円を年利5%で貸し付けているとすると、彼ら62人は何もしなくても1年間に9兆円自動でお金が増える。

働いて「労働所得」で、家や自動車などを利息を払っている人と、すでに持っているお金を貸して、「資本所得」で自動的に毎年お金が増える人たちの間では、この仕組み上永遠に差が開き続ける一方なのだ。

そして、上に見たように「利息」で、実際に存在する紙幣よりも多くのお金を集めなければならなくなり、それは不可能なので、必ず誰かが破綻する。

それが厚労省の発表する、この日本において7人に1人の子供が貧困であるという事実を生み出している。

これは人々の努力の範囲を超えている。

不真面目とか、怠けたとか、そういうのではない。

今の経済の仕組みが必ず破綻する人が出てくるようになっている。

なんてむごい仕組みなんだろう・・・

そして今の7人に1人の貧困にあえぐ子供たちはこれからも増えていく。

なぜなら180兆円持っている人が利息で自動的にお金を集めていくからだ。

時間が経過すればするほど、利息が発生し、お金が集められない人が増えていく仕組みが、今の資本主義の仕組みの中に内包されているのだ。

こういう大西さんのような人が出てきて、演説してくれてよかった。

私も初めてこの全容をはっきり理解した。

こういう人が当選し、国会の過半数をとり、新しい法律を作っていくことしか、子供たちを貧困から守る方法はない。

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