今日はまだ、これから向かう台南方面に豪雨警報が出ていたので嘉義に停滞することにした。(この2日自転車に乗っていません(笑))
嘉義では雨が降っておらず市内の散策にでかける。
嘉義駅のすぐ近くの広大なエリアに人気のテーマパークがある。
日式官舎群なのである。
この地図の右上に檜意森活村 日式官舎群とある。
檜(ひのき)の森を活用した村なのだが、どう活用したかというと、日式官舎群(日本式公務員宿舎群)を建てたのだ!
案内板の一番上にあるようにこれが台湾最大の日式建築である。
公務員宿舎ですよ!
日本ではどう間違っても昔の公務員宿舎を再建してテーマパークにするという発想はないと思います。
これが駅の近くの広大な一等地に展開される、台湾最大の日式建築なのです。
実際の建物はこんな感じになっています。
まあ昔の木造の公務員宿舎ですわなぁ(笑)
建物はお店になっていて、ソフトクリームや各種食べ物、お土産屋などが入っています。
まぁ木造の古いタイプの公務員宿舎ですよ!(笑)
桜も再現してあります。
もちろんこの時期桜が咲いているはずもなく、造花です。
そこまでして満開の桜を用意したいのです。
それが日本の雰囲気なのでしょう。
ここは人気の撮影スポットでした。
池のある日本庭園。
かわいいキャラクターもたくさん置かれています。
歩き疲れたらベンチでアイスを食べたりします。
公務員宿舎を眺めながら・・・
いやいやいやいや。
びっくり!
日本人は絶対にない発想ですよ!
公務員宿舎をテーマパークしてしまうとか。
ほぉ〜
ここにバスで団体も乗り付けていました。
ツアーもあるみたいです(笑)
公務員宿舎ツアー!(笑)
最近建てられたようでとってもきれいで、中のお店も今風です。
こういう古い日本式の公務員宿舎の建築ができる大工さんが台湾にいるということもすごいです。
日本でも今どきツーバイフォーとかで、こんな建物が新たに建てられることは、ほとんどないでしょう。
掃除も行き届いています。
最近の発想で、駅近の広大な土地に、お金をかけて日本式の公務員宿舎群を建てて楽しんでいるわけです。
そこが人気のテーマパークになっている。
すごい!
「昭和台湾」と題して、こんな絵がありました。
若い二人の男性は日の丸の腕章をつけ、日本刀を持っていますから、官舎に住んでいた軍人なのでしょう。
日の丸の上には台北と高雄とありますから台湾の二大都市です。都会的なイメージもあるのでしょうか。
どうも台湾人には、その時代に対するノスタルジーがあるみたいです。
ちなみに「台湾乙女」のイメージは以下のようなものです。
右の「台湾精神」「宝島」はいいとして、左には「明治」「大正」「昭和」と日本統治時代の年号が書いてあります。
これらの時代が台湾精神にいい影響を与えたのでしょうか。
この官舎群には、嘉農を甲子園に導いた近藤監督の宿舎も再現されています。
あのころの「熱い台湾」を懐かしむ心情があるのでしょうか。
近くある嘉義公園に歩いて行きました。
ここには嘉義神社がありました。
社務所は残っていて資料館として公開されています。
日本ではありふれた昔の木造建築というところですが、台湾ではとてもよく手入れされ、大切にされています。
社務所から見た庭。
御手水も残っています。
台湾の子どもたちも、使い方を知っているよう。
神社の本殿はもうなくて、北回帰線を示す建物「日射塔」がありました。
終戦後国民党は日本を象徴するようなものを破壊しましたが、民衆の間には、それらを守る動きもあったそうです。
それが広大な駅近の敷地に建てられた大人気のテーマパーク日式官舎群などに感じられました。