映画「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」見ました。
ターシャは2008年に亡くなっています。
私たちと同時代の人です。
この映画はドキュメンタリーです。
実際にターシャが生活し、語ったのを撮影し、映画化したものです。
それで、映画を見て思ったのですが、ビニールとかプラスチックがないんですよ!家の中に。
本当に絵本の中に住んでいるのです。
私たちと同時代の、現代アメリカ人ですよ!
あなたの家にもビニールやプラスチックがいっぱいある。私のうちにもある。
でもターシャの家には見当たらないんですよ!
例えばテーブルのカゴ。
こういうのは今プラスティック製ばかりです。
私もアメリカでウォルマートとか行きましたけどね。
こういう植物で編んだカゴとかぜんぜん売ってないですよ!
映画を見てるとターシャがあまりにも違和感なく暮らしているものだから、当たり前のように見えますけれどね。
私の家にもプラスチックがあり、あなたの家にもプラスチックがあるように、アメリカでもこういう生活をしている人はターシャくらいしかいませんよ!(あとはアーミッシュくらいかな)
そういう今のアメリカでも特別変わった生活をした人には違いないけれども、私はほんとうに共感できるところがたくさんあった。
アカデミー賞で作品賞で名前を呼び間違えられた「ラ・ラ・ランド」も見てますよ。ぜんぜんおもしろくなかった(笑)そりゃまあダンスとか上手ですよ。なんか女優になって有名になって金持ちになってでかい家に住んで終わりです。それだけかい!
「観るもの全てが恋に落ちる」というから見に行ったのに・・・。
どうやって下積みから這い上がったかとかの過程もまったくなしですよ。そこが描けてないから何の参考にもならない。
で、リベンジでアカデミー賞受賞作品の「ムーンライト」見に行きました。
いじめ、麻薬、暴力、最後のハッピーエンドは、男と男がベッドで・・・。
これがアメリカの最高の映画なんですかね?
「最も切なく、
最も純粋な愛の物語」というから見に行ったのに。 アメリカで「最も切なく、
最も純粋な愛」というのは、そういうのなんですか。 もうアメリカにはそういうことしか描くテーマがないんですかね?
アカデミー賞の1番や2番をとるような映画が、私にはまったく理解できない。
何がいいの?
古いイタリア映画でも見た方が百倍もマシです。
「君の名は」はわかる。
これを「観るもの全てが恋に落ちる」いうのならわかる。
これを「最も純粋な愛の物語」というのなら許せる。
「この世界の片隅に」はわかる。
これを「最も切ない物語」というのならわかる。
でもアメリカで最も評価の高い、「ラ・ラ・ランド」と「ムーンライト」、私には、さっぱりわからなかった(笑)
こちらの記事によると、2016年アメリカのオハイオ州のある郡で、1年間で麻薬で死んだ人が666人、暴力で死んだ人が475人、それらが交通事故よりも多いというんですよ。
私も知人で交通事故で亡くなったというのは聞いたことがあるけど、麻薬で死んだとか、殴り合いで死んだとか聞いたことがないですよ。もうね、アメリカ病んでますよ。アメリカは先進国の中で近年平均寿命が短くなっている唯一の国です。はっきり言って頭がおかしい。
ターシャの映画の帰りに私が自転車で通りがかると、地元の公立中学の吹奏楽部が練習してるのが聞こえてきました。とても上手です。平和ですよ、日本は。まともです。「君の名は」が生まれ大ヒットする国で本当によかった。
アカデミー賞の一番と二番の作品を両方見て、何がいいのかさっぱりわからない私ながら、「ターシャ」はわかるんですよ!
ターシャの生き方をしている人は、アメリカではほとんどいません。
超マイナーです。
でも私は彼女の生き方に共感できる。
得るところもいっぱいあった。
アメリカで最もメジャーなアカデミー賞1番と2番の映画はさっぱりわからず、アメリカで一番マイナーな生き方をしたターシャはわかった。
私の感性がおかしいんですかね?
おかしくてもいい。
私はターシャが好きだ!(笑)
ということで、前置きが長くなりましたが、
ターシャの言葉をお届けします。
私は、社会通念より自分の価値観に従って生きるほうを選びました。だから、おもしろくて充実した人生を歩んできたのだと思います。
ターシャは10歳の時お金貯めて何を買おうとしたと思います?
牛ですよ!牛。
あなた牛買いますか?
買いませんよ、私も。
でもターシャがあんまり欲しがったものだから、叔父さんがプレゼントしてくれた。
ターシャは嬉々として牛の世話をして、乳を搾るわけです。
ターシャはそういう生き方が好きだった。
ターシャも結婚して4人の子供をもうけるわけですけど離婚しています。
ご主人は牛の乳が搾れなかった。
私も搾れませんよ!あなたも搾れない。牛農家じゃないんだから。
ターシャは水も出ないようなところに住んで5年間天秤棒で水汲みをするわけです。
あなた耐えられますか?
私は耐えられない。
ひねれば水が出ることがいくらでもあるのに、何でわざわざ・・・。
ご主人も耐えられなかった。
ターシャは確かに社会通念に反しています。
誰が現代社会で自分で牛の乳搾って、水汲みしますか?
あ~そうそう。
明かりはロウソクですよ。
しかも手作りの。
ターシャ気合が入っているってもんじゃないですよ。
もし私がターシャみたいに暮らしたら、こうして愉快で楽しいブログも書けないんですよ!
メールもないから遠隔浄化もなしです。パソコンないし、スマホもないから。
私にゃやっぱり無理だわ・・・。
確かにターシャは社会通念に反しています。
結果としてついていけないご主人と離婚しました。
親も周囲も「社会通念」に従えと言いますよ。
お前もっと常識的な生活しろと。
でもターシャは「そう・・・」と言って聞き流してきました。
結果離婚しました。
どちらがよかったのか。
私はやっぱりターシャが「社会通念より自分の価値観に従って生きるほうを選んで」よかったと思うわけです。
もしターシャが親や周囲の言うことを聞いて、「社会通念」通りの人生を生きていたら、
まあ私がターシャを知ることもなかったでしょう。
そういう生き方はただの「パンピー(一般ピープル)」ですよ。
隣の人の生き方とさして違わない。
だって「社会通念」に従って生きているのだから。
ターシャは「社会通念より自分の価値観に従って生きるほうを選んだ」
我がままですよ。
きっと親にも周囲からも「お前は我がままだ」と言われたに違いありません。
しかしだからこそ、これほど美しい人生になったのです。
一生は短いんですもの。やりたくないことに時間を費やすなんてもったいないわ。
人生で本当に欲しいものは何なのかよく考えてみることね。
無理をしないで、今の自分にできることを楽しんだらどう。
これまでの過ちや失敗を思い出す時があります。
そんな時は、考えるのを急いでやめて、スイレンの花を思い浮かべるの。
スイレンはいつも、沈んだ気持ちを明るくしてくれます。
思い浮かべるのは、ガチョウのひなでもいいんだけど。
騒音、ごたごた、攻撃的で付き合いにくい人を避けること。自分の経済力に見合った生活をすること。できるだけ自給自足すること。
人は物事の悪い面ばかりを見ようとするけど、それは間違っているわ。この美しい世界を楽しまないなんて馬鹿げているわ。
人生は短いから、不幸になってる暇なんてないのよ。
みんなが本当に欲しいのは、物ではなくて心の充足です。幸福になりたいというのは、心が充たされたいということでしょう。
ちょっと周りを見回してごらんなさい。やろうと思えばできる楽しいことが、たくさんあるから。人生、長くはないんですもの。
うかうかしていると、何もできないうちに終わってしまうわ。
よく見ると、この世界には、夢や希望、不思議なこと、楽しいこと、よい物、美しい物がいっぱいです。
何かに夢中になるのは大事なことです、何でもいいの。それが人を前に進ませます。
大切なのは、それを成し遂げるという意志です。
わたしはジョージ・バーナード・ショーの次の言葉を座右の銘として生きて来ました。
「人は自分が置かれている立場を、すぐ状況のせいにするけれど、
この世で成功するのは、立ち上がって自分の望む状況を探しに行く人、
見つからなかったら創り出す人である。」
もし、わたしに人生哲学のようなものがあるとすれば、
ソローの言葉がいちばんよく代弁しています。「夢に向かって自信をもって進み、思い描いた人生を生きようと努力するなら、思わぬ成功を手にするだろう。」
まったくそのとおりです。この言葉は、わたしの人生そのものです。
ほかの人が何をしようと、自分がいいと思うようにすればいいのです。
私は人生をバケーションのように過ごしてきたわ。
ターシャは自分の生き方を「スティルウォーター」と呼んでいる。
「静かな水」だ。
ターシャの人生を描いたこの映画の副題も「静かな水の物語」だ。
江戸時代の日本の禅師、盤珪が「悟りとは水鏡のようなものだ」と表現しているのを思い出した。
庭はわたしの自慢なの! 謙遜なんかしないわ。うちの庭は、地上の楽園よ。
わたしには怖いものがありません。死さえ、怖いとは思いません。つまり、人生に悔いがないということなのでしょうね。
これほど素敵な人生はないわ。
私たちも自分の価値観に従って、地上に自分の楽園を作り、バケーションのような素敵な人生を生きよう!
ターシャ、素敵な生き方を全うされましたよね。NHKで特集で全て見ました!!
広大な土地を時間をかけて、ターシャ自身で全て作り上げた庭。
憧れます。全てですよ!!
ターシャの絵本も、素敵なので一度見て下さい!!
体が動かなくなってきたターシャは、庭を自然の草花に変えていくんです。手入れをしなくても自然で素敵な庭に。本当に考え方が素敵なのです。癒されます。