京都大学大学院上久保靖彦特定教授「日本人はすでに新型コロナの集団免疫を獲得しており11月には終息する」

京都大学大学院特定教授の上久保靖彦さんによると、「すでに多くの日本人は免疫を獲得しており、新型コロナを恐れる必要はなく、11月には最後の変異を終えてただのコロナウイルスになる。(女性セブン2020年9月24日・10月1日号

(この上久保靖彦京都大学大学院特定教授の話がとても具体的でわかりやすかったのでまとめておきます。)

上久保さんは京都大学血液・腫瘍内科で感染症の臨床を学び、米国立衛生研究所(NIH)の所長のもと、遺伝子学を学んだ。現在、京大では免疫学や臨床検査学の教育・研究を長年行っているこの道の第一人者です。

新型コロナはS型、K型、G型の順に変異している。S型とその変異形であるK型は“弱毒タイプ”で、G型は“強毒タイプ”である。

インフルエンザに感染したら、コロナウイルスには感染しないが、このことを『ウイルス干渉』という。

日本では、昨年末までインフルエンザが流行していたが、年末に流行がストップした。つまりその時期に新型コロナが日本に流入し『ウイルス干渉』によって、インフルエンザの流行拡大止まったと考えられる。

各国のインフルエンザ流行曲線を調べた結果、最初に中国で発生したS型は昨年12月にはすでに日本に上陸し、1月中旬にはK型が日本に上陸していることがわかった。

つまりS型とK型という弱毒型のコロナが早期に日本に蔓延していた。

3月8日まで中国人の渡航を制限しなかったことで、昨年11月から2月下旬にかけて約184万人もの中国人観光客の入国によって、S型とK型が日本中に広がった。それにより、日本人は知らない間に『集団免疫』を獲得できた。

日本人が集団免疫を獲得した後、武漢で強毒化した「武漢G型」が日本に流入し、中国・上海で発生した強毒「欧米G型」が世界に広がった。

武漢G型、欧米G型は日本にも入ってきたが、すでに日本人はS型とK型で集団免疫ができていた。G型は感染力が強く、多少の流行は生じたが、S型とK型のコンビネーションで防御しているうち、G型の集団免疫も達成したと考えられる。そうして集団免疫を獲得できたことが、日本の被害が諸外国と比べて少なかった最大の要因。

4月までは死亡率が上昇していたが、5月に入ってどんどん低下し、回復率は100%に近づいている。

日本と欧米の被害の違いはK型の流入の有無

K型に感染すると免疫細胞の1つである『T細胞』が強化され、G型への防御力がアップする。しかし欧米は2月初旬に中国からの渡航を全面的に制限したため、G型に対抗するはずの弱毒のK型が充分に流入せず、強毒のG型の感染拡大を防げなかった。 S型は欧米に充分に流入していたが、S型の抗体だけだと、かえってウイルスの増殖を盛んにする『抗体依存性免疫増強(ADE)』を引き起こす。欧米では、K型が入らなかったことにより、S型によってADEが起こり、重症者が増加した。」

欧米では日本とは逆に、中国からの渡航を早めに制限したことが仇となり、あれだけの被害を招いた。

(日本にはまた「神風」が吹いた^^;)

オフカット値の決め方で抗体を持っている人まで「なし」と判断された

コロナに感染して免疫ができたのならば、「抗体」ができるはずだ。しかし、6月に厚労省が3都府県7950人に行った抗体検査では、東京都0.1%、大阪府0.17%、宮城県0.33%と、抗体を持つ人はきわめて少なかった。これは多くの日本人がコロナに感染して集団免疫を獲得したという「上久保理論」と矛盾するのではないか。

「基準の問題です。抗体検査キットで陰性と陽性の境を決める基準を『カットオフ値』といいますが、その値はキットを作る会社が決めます。日本の場合、すでに発症して入院中の患者を基準にカットオフ値を決めたため、数値が高くなった。それにより、本来は抗体を持っている人まで『抗体なし』と判断されたと考えられます。」

抗体検査でIgGが確認された人は、すでに感染して免疫を持っている

抗体検査では、「IgG」という抗体値が重要だ。

「ウイルスに初めて感染すると最初に『IgM』という抗体値が上がり、その後に『IgG』が上昇します。また、すでに免疫を持っている人が再感染した場合、IgGが先に上がります。すなわち、抗体検査でIgGが確認された人は、すでに感染して免疫を持っていることになります。」

370人を抗体検査すると全員がIgGを持っていた

「実際、私たちの共同研究チームが10~80代のボランティア約370人の抗体検査をしたところ、全員が新型コロナのIgGを持っていた。これはすでに全員が感染していたことを意味します。“原因がよくわからないけどちょっと体調が悪いな”と身に覚えのある人は、感染して免疫を持っている可能性が大いにあるのです。」

“絶対にコロナにかからない”という考え方では、免疫機能は一向に働かない

「確かに抗体は時間とともに減少します。しかし一方で、一度免疫が作られると、その後に再度感染することで免疫機能が強化される『ブースター効果』が期待できます。だからこそ、時折感染して抗体値を上げ、下がったらまた感染するというサイクルを繰り返すことが重要です。ワクチンを繰り返し打つことで、免疫が強くなることと同じです。“絶対にコロナにかからない”という考え方では、免疫機能は一向に働きません」  免疫を働かせるため何度も感染すべきというのが上久保さんの主張だ。現実的にも、すでに感染は繰り返されていると上久保さんは指摘する。

抗体を持っている人でも喉にたまたまウイルスがいればPCR検査で陽性になる

「すでに抗体を持っている人でも“喉にたまたまウイルスがいるケース”では、PCR検査をすれば陽性になります。それがいま急増中の無症状の人たちの正体です。ウイルスは検知されたけれど、免疫を持っているからほとんど症状が出ないということ。そのため『感染者』ではなく、『陽性者』と表現した方が私は正しいと思います。一時的に微熱や喉の痛みなどの軽い症状が出るのは、免疫がウイルスと闘っているからです。」

軽症や無症状が目立つ一方、コロナで重症者や死者が出ているのも事実だ。 「もちろん、高齢者や基礎疾患のある人が新型コロナにかかると重症化のリスクがあります。S型やK型に感染しなかった人がいきなりG型に感染しても重症化しやすいでしょう。  また、厚労省の通達により6月18日からどのような要因による重症化や死亡でも、PCR検査が陽性なら新型コロナが要因とみなされることになりました。例えば、心筋梗塞の持病があって死亡してもたまたま陽性だったら、新型コロナ肺炎による死亡とカウントされる。そうした統計の取り方で重症者や死者が増えている面があります」

「11月に新型コロナは終息する」

「私たちの試算では、いまのところ日本人は、S型50%、K型55%、武漢G型80%、欧米G型85%で集団免疫が成立し、このままいけば、11月にはほぼ100%の日本人が免疫を持つはずです。高齢や基礎疾患などの重症化リスクがなければ、今後亡くなる人は少なくなるでしょう」

11月には最後の変異を終えて、その後消失し、ただのコロナウイルスになる

「新型コロナのスパイクが変異可能な数は最大で12~14で、ひと月に1回ほどの頻度です。現在、日本が検体のデータを出していないので何型まで進んでいるのかわかりませんが、S型が始まったのが昨年12月なので、今年の11月には最後の変異を終えて、その後消失し、ただのコロナウイルスになります。それはコロナウイルスのメカニズムで決まっていることなのです。年末には、新型コロナは終焉を迎えるはずです。」

11月には「この騒動」が終息することを期待したいですね(笑)

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