福島原発は核燃料が地下に落ちるメルトアウトを起こし、地下水脈と接触している可能性が高い

 2011年12月16日政府は福島原発が安定した冷却状態である「冷温停止」が実現したとして収束宣言を行ったが、東電は2013年7月22日(参議院選挙の翌日)、もともと「ない」としていた汚染水の海への流出を初めて認めた。2013年8月9日のNHKの記事によると、1日約1000トンの水が福島原発の地下に流れ込んで汚染され、海に流れ込んでいるという。 うまく水を循環させて冷却しているのではなかったのか?

 政府は2011年6月7日に公開した国際原子力機関(IAEA)への報告書で、1~3号機で「溶融貫通」している可能性を認めている。これは「メルトスルー」と呼ばれる状態だ。
メルトスルー

 その時の記者会見と専門家の解説の動画が以下だ。2011年の段階ですでにメルトアウトによる地下水汚染と海への流出を予想している。

 その後東電によると「核燃料はどこにあるかわからない」ということになっているが、上の動画でも解説されているように圧力容器を溶かすような高温の核燃料は、時間の問題でコンクリートの床も溶かして地面に落ちてゆく。(他にどこか行くところがあるのか?!)
 つまり、核燃料は地中を溶かして地面にめり込んでいきつつあり、その過程で福島原発の地下水脈に接触している可能性が高い。

 実際下図で#3と示された3号機直下に地下水脈が流れている。3号機地下水脈

メルトアウトを起こせば核燃料がすぐに地下水脈に接するのは明らかだ。

最近、福島県浜通りを震源とした深さ10km以内の不自然な地震が群発している。

高温の核燃料に水が接触し、水蒸気爆発を引き起こして震源となっているのではないか。

イギリスのBBCによると、2013年7月福島原発で水蒸気がもくもくと発生しているのが撮影されている。

 今起こっていることは、2011年6月7日に政府が認めたメルトスルーがさらに進行し、メルトアウトを起こし、福島原発の地下を流れる1日千トンもの地下水と接触し、大量の汚染水と水蒸気を発生させていると推測する。「タンク漏れ」などこれに比べれば小さな話だ。

 やれやれ、これはすごい「冷温停止」だな。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

『福島原発は核燃料が地下に落ちるメルトアウトを起こし、地下水脈と接触している可能性が高い』へのコメント

  1. 名前:【福島第一】地下水で最高値のセシウム検出、国の海への放出基準の600倍、近くに漏れた場所があるとみて調べています 投稿日:2014/02/13(木) 15:54:14 ID:426318337 返信

    […] 起こし 地下水脈と接触している可能性が高い http://www.dailyrootsfinder.com/fukushima-melt-out/ […]

Loading Facebook Comments ...