日本人の最高の勝ち組の人生って「日本人っていったい何を目指して、こんなに必死になってるの?」

セクハラ問題で、財務次官の福田淳一氏が退職した。

福田次官は勝ち組中の勝ち組であり日本人の理想を体現した人

福田次官は、司法試験に合格し、東京大学法学部卒業後、大蔵省(当時)に入省した。

一貫して省内エリートコースの主計局畑を歩き、財務事務次官に昇り詰める。

財務省は予算を握る「官庁中の官庁」であり、最強官庁だ。

その本流のエリートコースを泳ぎ切りトップに立った。

まぁ日本人の勝ち組中の勝ち組の人生である。

彼よりもすごい公務員は日本人には一人もいないのである。

彼は東大を卒業し、財務次官に昇り詰めた勝ち組中の勝ち組であり、彼以上に「勝てた」公務員は日本人には一人もいないのである。

彼は日本人なら誰でも憧れる理想を体現した人物である。

仮にセクハラ問題がなくても、かわいそう

しかし、仮にこのセクハラ問題がなくても、私は彼をとてもかわいそうに思う。

以下は日刊現代の「退職金は5361万円 セクハラ福田淳一次官の優雅な豪邸生活」から引用。

・・・退職金の基本額は4789万5232円。これに最高レベルの役職調整額572万4000円が加算されて合計5361万9232円となる。この金額が退職日から1カ月以内に一括で支給されるのだ。

一方、福田氏には借入金もある。今回のセクハラ報道で、福田氏が自宅から出勤する光景が何度も報じられた。登記をみると、東京・目黒区にあるこの一戸建ては地上3階、総床面積135平方メートルの“立派な家”。福田氏はこの土地を2010年に購入。同年10月、福田氏は土地を担保に2800万円を、翌11年2月には3000万円を金融機関から借り入れている。合計5800万円だ。・・・

豪邸って・・・

豪邸って・・・

建坪40坪って、これって地方では普通の家です。

先日大分県の唯一の村、姫島に行きましたけど、この程度の家はいくらでも建っていました。当然敷地なんかもっと広い。緑豊かで海が見渡せてすごくいいところです。

大分市内でもこれより立派な家はいくらでも建っています。

ぜんぜん珍しくない。

力の使い手の神田孝子さんちなんかは、自宅の敷地に桜の巨木が15本も植わっていて、花見ができます。他に梅や杉の木もたくさんある。田舎ですが(笑)

私の自宅は温泉です。(大分では結構よくあります。)

私は東京に行くと、いつも思うんですが「山が見えない」し、同じような建物ばかりだし方向感覚がわからない。どこの駅で降りても大体同じようなショッピングセンターとかコンビニとかファミレスとかチェーン店ばかりで、特徴がよくつかめない。(大分にもすべてあるような店ばかりで、ショッピングセンターやホームセンターなどは大分の方がずっと大きい、停めやすい広大な無料の平面駐車場だしね。)もう人が多いし、方向感覚がわからないし街に特徴もないし、のんびり休む木陰のベンチもない。

スマホができてから、私でも地下鉄の乗り換えがスムーズにできるようになって目的地にたどり着けるようになりましたけどね^^;

目黒って私にはぜんぜんイメージがわかないのですが、まぁいいところなのかな?

私からすると東京のどの街もあまり違いがわからない。

私にしてみたら周囲に山が見えて海も近く、敷地に15本桜が植わっていたり、自宅が温泉とかの方がよほど楽しいと思うんです。私の自宅から自転車で15分くらいのところに無料のシャワーが完備された砂浜の公園があり、泳げます!

天然酵母のパン屋さんにもオーガニックマーケットにも全部自転車で行けるしね。

庭もない40坪の家を建てたところであんまりうらやましくない。

それの借金が5800万円あって、退職金が5362万円。

退職所得控除は2000万円くらいまでなので、3000万円のところに税金が40%くらいかかってきます。そうすると所得税で1200万円くらい持って行かれる。(それプラス住民税やら、社会保険料やらごっそり引かれる・・・)

借金が残る。

それが人生の大半を競争に明け暮れて日本人で最高の勝ち組になった人の人生なの?

(よく読んだら敷地じゃなくて、地上3階総床面積135平方メートル(40坪)でした。)ということは敷地は、この半分とかくらい?大分ではこんな狭い売地はめったにないです。地方はどこでも同じと思いますが)

日本人っていったい何を目指して、こんなに必死になってるの?

これが苛烈な受験戦争を勝ち抜いて日本の最高学府である東京大学に入り、

日本の最高の資格試験である司法試験に合格し、

日本の最高の官庁中の官庁である財務省に入省し、

省内最高のキャリアである主計局を一貫して歩き、

ついに日本の公務員のトップである財務次官に昇り詰めた勝ち組中の勝ち組の人の人生の結論なのである。

私はぜんぜんうらやましくない。

かわいそうだ。

彼は百万人ぐらいの同学年のなかで唯一、一負もしなかった極めて稀な日本人です。

もっと恵まれてていい。

そうじゃないと今偏差値を上げようと必死に受験勉強を頑張っている、小中高生、

司法試験を頑張っている司法試験の受験生、

公務員になろうと必死に勉強している人たちに夢がない。

学校の先生が必死になって応援し、指導し、親が必死に学費を出し、子供も遊ばずに小学校から塾に通っている。その何十万人何百万人の人たちの努力、犠牲、出費、・・・

見事その花を咲かせ、受験戦争にことごとく勝って、霞が関の苛烈な権力闘争をことごとく勝ち抜いて、たった一人だけしかたどりつけない、日本人全公務員の誰もが憧れるトップ中のトップの財務次官に昇りつめたのです。

その人生の結論が、40坪の自宅と車と借金って・・・。

地方ではみんなそうです。ぜんぜん珍しくない。

学歴社会、競争社会の究極のゴールがどの程度のものかよ〜くわかった。

日本人っていったい何を目指して、こんなに必死になってるの?

百万人にひとりしかたどり着けない究極の「あがり」がこれじゃあ、このゲームはぜんぜん見合わない。

しかも、こんな辞め方したものだから「あっセクハラの福田さんだ」と一生言われる。

はぁ。

切ないわ。

日本人が最高の生き方として全国民が目指している「勝ち組」の人生っていったい何なの?と思うわけです。

次の人生ではもう競争はやめて、リラックスして楽しく暮らそう!

私は福田財務次官の人生なんてぜんぜんうらやましくない。

私みたいに人生に一切の権力争いもなく、毎日大分の新鮮なおいしい食べ物を食べて温泉に入り、たまに一ヶ月くらいスペイン巡礼に行ったり、バリ島を自転車で一周したり、イタリアを自転車で旅する人生の方がよっぽど楽しい。

しかし上の記事は以下のように続くわけです。

羨望のため息が出る話ではないか。「国民は『役人天国』という言葉を思い浮かべているでしょう」とは政治学者で元衆院議員の横山北斗氏だ。

へ?

これが羨望?羨ましいの?

この人生が天国なの?

どこが?

世の中、狂っている。

はい。

そう思います!(笑)

私は福田さんと同じように、東京大学に入れたとして、司法試験に合格したとして、財務省に入省できたとして、主計局に配属されたとして、財務次官になれたとして、公務員の勝ち組中の勝ち組になれたとして、私はぜんぜんそうなりたいと思わない。

あ~気の毒だ。

日本人の勝ち組中の勝ち組ですよ!

最高のトップなんですよ!

もう少し華がないとね。

福田さん、次の人生ではもう競争はやめて、大分で自転車に乗って、毎日おいしいもの食べて、温泉に入って、好きなところに旅して暮らそう。

ぜひ大分にいらっしゃい!

おつかれさま。

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