サント・ボームのお宿で朝、換気のためにバルコニーに面した扉を半開きにしておくと、ワンちゃんが扉を押し開けて入ってきた。
ゴメンね。
そんなつぶらな瞳で見つめられてもキミのご飯を私は持ってないんだよ。
今日はサント・ボームから地中海方面へオーバーニュ(Aubagne )という駅を目指して下って行く。
長い長い下りにブレーキを握る手が痛くなった(笑)
オーバーニュ(Aubagne )からは鉄道でイエール(Hyères)に移動する。
イエール(Hyères)
イエール駅前のフランス版飛び出し坊や。
でかい!
メルシ!(ありがとう)
こちらが今日のお宿。
布袋さんがいる。
今回の旅ではAirB&Bをよく使うのだけどここも普通に住むための物件で、広くて安くて、洗濯機もあってとても助かる。
途中のスーパーでおやつに買ったクッキーを宿のエスプレッソマシンで淹れたコーヒーで頂く。
小麦とバターの香りが豊かで専門店のクッキーみたい。
ご近所を散策してみる。
この塔にはテンプル騎士団の財宝が隠されているという伝説がある。
この塔の下にツバの大きな帽子をかぶり、真っ白な長い見事な髭をたくわえた、まるで物語から出てきたようなお爺さんが一人で立っていた。
気になって直ぐに戻ってきたのだが、その老人の姿が忽然と消えていた。
広場中を見渡してもどこにもいない。
杖をついた老人が歩いて去れる時間ではなかったはずだが。
私は幻を見たのだろうか?
日本ではガイドブックにも載っていない知られていない街だが、清潔で、情緒があってセンスもいい。ただの中継点として選んだ街だが私はこういう街が大好きだ。