高野山に初めて行ってきた!
高野山に行ったことにない方にアドバイスすると、大阪の南海難波駅の窓口で特別きっぷが売っている。
南海「難波駅」から「極楽橋駅」まで鉄道で行く。
そこからケーブルカーに乗り換える。
これがまたエライ急こう配で上り角30度にもなる!
これでようやく「高野山駅」に到着。
しかし、ここから「金剛峯寺」やら「奥の院」はまだまだ先だ。
バスに乗る。
この高野山エリアでの乗降り自由のバスチケットと難波までの往復で2680円。
見たらわかるように、見どころの拝願料が2割引にもなる!
この割安のチケットはとても便利といえよ~
南海難波の窓口では高野山のパンフレットも一緒にくれて、地図や見どころやグルメスポットも書いてある。
電車の中で私もどこへ行こうかなぁと色々考えていた。
で結局「高野山駅」からバスで「奥の院」最寄りのバス停に直行した。
杉の巨木が立ち並ぶ参道を奥の院へ向かう。
ここ高野山では空海はいまだに生きていると信じられている。
住んでいるのだ!
奥の院。
この橋から先は撮影禁止になっているので、写真はない。
この奥の建物の裏側に、これ以上行けないところがある。
その奥で空海が禅定している。
空海の入定後86年目に朝廷からここに使者がやって来た。
その時の空海の様子が絵に残されている。
空海は座禅を組み続け、文字通り「坊主頭」だったはずの空海の頭には髪の毛が長く伸びて垂れ下がっていたのだ!
現在でも毎日1日2回、空海に食事が届けられている。
その空海がいまだに禅定しているとこに向かって、四国遍路の満願を果たしたお遍路さんなどが、お礼参りの報告になどに来て般若心経や真言密教のマントラを熱心にあげている。
ツアーの団体さんもやって来て、添乗員さんが「南無大師遍照金剛と3回唱えましょう!」と促され、みんなで唱和している。
そこの奥の院の建物に沿って座れるところがあって、私はそこに座って目を閉じ、すぐ奥で禅定している空海に意識を合わせながら、深い瞑想に入っていった。
30分くらい座り続けていると、もう通り過ぎてゆく人たちのことはまったく気にならない。
ときどき人がとぎれ、僧侶が掃き清める音や、鳥が鳴く声、風が吹き渡る音が聞こえる・・・
そしてまた人々がやってくる
何度もそれが繰り返された。
そんななか目を閉じて座り続ける。
とっても気持ちがいい!
何しろマスター空海が、すぐ目の前で1200年も禅定しているのだ。
これ以上静かに座り続けるのにいい場所はない。
こころゆくまで座り続けた。
もうお尻は心地よくしびれているが気にすることはない。
静かだ。
もう充分だと感じて目を開いた。
一人の誰かが立って熱心に読経を続けている。
時計を見ると1時間半そこに座り続けていた。
で結局そのままどこにも寄らず、大阪の難波駅に帰った!(笑)
実は高野山で途中でバスを降りて精進料理の店に行ってみたのだが、「品切れ」になっていた。
長く座り過ぎた!(笑)
しかし、大分からわざわざ高野山に行って、奥の院で座るだけですっかり満足して帰ってくるのも私くらいのもんだろうなぁ。(笑)
世界遺産がいっぱいあるのに!
我ながら変わりもんであると思うのであった。